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どうなる中国(27年11月25日)

 経営学やマーケティングの本に書いてあるような内容でも直接話を聞けば「なるほど」と思う
 
 昨日、「迷走する中国経済」という演題で、柯隆(か・りゅう)氏(富士通総研主席研究員)の講演を聴いた。
  
 柯隆氏は、最近よくメディアで見かける。これまで日本在住の中国人評論家というと、朱建栄氏や凌星光氏みたいに中国政府の代弁者のような人か、反対に石平氏や黄文雄氏のように反中国を売りにする、両極端な人しかいなかった。その中にあって柯隆氏は、中国人ながら客観的なバランスのとれた評論をするのが受けているようである。
 
 さて、昨日の1.5時間の講演の中では、つぎの3つのことを強調していた。

(1)中国では男女のバランスが狂っており、社会秩序が乱れる
 一人っ子政策のあおりで、いま中国では20歳以下の男性は女性より3000万人も多くなってしまった。清朝の終わりに太平天国の乱が起こったように、人口構成の矛盾が爆発する恐れがある。

(2)中国での信用崩壊
 中国古来の儒教、道教、仏教が文化大革命で息の根を止められ、さらに改革開放によって共産主義そのものの考え方も矛盾に満ちたものになった。したがって、中国では今お金以外に信じられるものがなく、このまま社会の秩序を永続させていくのは難しい。

(3)日本企業のブランド力が失われてきた
 原因は、①経営者がコストカットに執心している、②製品の性能ばかり磨いている、③ものづくりの現場は技術者だけで、音楽家、デザイナー、文学者といった感性豊かな人がいない。・・・からである。ブランド力をつけるには、その反対のことをすればいい。

 中国も大変だが、決して日本も安泰ではないということである。
 いずれも、経済やマーケティングの本をみれば書いてあるような内容である。それでも最近の経済評論家には珍しく、あまり細かい数字を駆使した物言いをしないのがいい。書物の字面だけを見るより、直接話を聞くと「なるほど」と思ってしまう。そうやって人は催眠商法にかかるのであろう。
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