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「反原発の不都合な真実」を読んで(5月22日)

 大気汚染が原因で亡くなった人は、「自動車メーカー」や「反原発推進者」を訴えなければならない

 藤沢数希氏はこの著書のなかで、原発や放射線の影響について述べている。「専門家」とは異なった視点での、合理的な見解が共感できた。原子力エネルギーの危険性についても、他のエネルギーとの比較において分析している。この比較が大切なのである。

 とくに藤沢氏が注目しているのは、化石燃料燃焼による大気汚染である。WHO(世界保健機関)の資料によると、大気汚染の影響によって世界で年間150~200万人もの人が亡くなっているという。今年、中国由来のPM2.5汚染物質が注目されたように、その影響は年々拡大している。
 そして、これは中国だけの問題ではない。日本でも、年間3~5万人が大気汚染で亡くなっているのである。半分は自動車の排気ガスであり、2~3割が火力発電による大気汚染と推測されている。詳細計算は省くが、日本の誇る排ガス処理装置をもってしても、火力発電の排ガスで、日本で年間6000人もが亡くなっているということになる。

 悪いことには、現在のような原発停止状態だと、火力発電の強化でさらにプラス3000人が、大気汚染で亡くなっていることになる。原発代替分の旧型火力発電装置は、排ガス処理能力が劣っているため、実際はその何倍にもなっている可能性がある。原発停止を続けているために、このようなとんでもないことが起こっているのだ。

 放射能やBSE、O157のような、ゼロあるいはほんのわずかしか人が亡くならないようなことに、マスコミは大騒ぎする。それなのに、毎年3~5万人もの人が亡くなっている大気汚染については、沈黙している。これこそ、深刻な矛盾以外の何物でもない。
 本来ならば、肺炎や肺がんで亡くなった人の集団訴訟が起こっていいはずではないか。エイズや胆管癌、アスベスト、放射能などよりはるかに大きな問題である。訴訟相手はもちろん、「自動車メーカー」、そして「反原発推進者」であろう。(ほんとは訴訟などという、「ゆすり・たかり」のようなことはしたくはないが)
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