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プレミア21準決勝敗退(27年11月21日)

 侍ジャパンが負けても不思議ではないが、屁理屈ばかり捏ね回すと野球は面白くない

 先日の野球プレミア21の準決勝で、日本チームは韓国にまさかの逆転負けを喫した。8回を終わって3-0とリードし、ほとんどの人は日本が勝ったと思ったであろう。それが9回に相手方が4点入れ、ドンデン返しを食らう。
 日本の野球フアンは、7回まで完璧だった大谷投手を交代させ、チャンスで一発狙いの打者を代打に送った小久保監督の采配を問題視し、非難轟々である。

 しかし冷静に判断すれば、日本チームが負けたのは必然である。相手が、韓国チームだろうが他のチームでも同じである。
 なぜそういえるのか。

 ひとつは「平均回帰」である。
 例えば、大勢の人たちに、難易度の等しいA・B2種類のテストを受けさせたとしよう。テストAで最も成績の良かった10人を選んでつぎのテストBを受けさせる。その場合たいてい、Aのときより成績の低下が見られる。逆に、最もできの悪かった10人を選んでBのテストを受けさせた場合、大きな確率でAのときよりいい成績をとる。
 プレミア21の日本チームも、この試合まで全勝であった。だから多くのファンは、つい期待してしまう。だがよく考えてみれば、野球のように運が大きく左右する複雑なゲームで、すべて勝利の完全優勝できる確率は非常に小さい。準決勝あたりで負け、「平均」に近づくほうが自然だったのである。

 もうひとつは「後知恵」である。これは分かりやすい。あの継投が成功して、3-0のまま勝っていたら、逆に小久保采配を褒めちぎっていたに違いない。
 人間は、行動を起こしてなにか悪い結果が起こったとき、何もしなくてそうなったときよりひどく後悔する。例えば、安定株を保有していた人が、同じような安定株(と思われる株)と交換したとたん、新しいほうの株が値下がりしたらひどく悔しい。
 同じように、好投していた大谷投手を代えて打たれたときの後悔は、きわめて大きい。代えなくても、打たれていたかもしれないのに。
                                          (いずれもダニエル・カーネマン「ファスト&スロー」より)

 したがって、侍ジャパンが準決勝で負けたのは、不思議でもなんでもない。(一番勝ちたかった試合に負けたのは悔しいが)
 
・・こんな屁理屈ばかり捏ね回しているから、野球がちっとも面白くないのである。
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