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下町ロケット(27年11月19日)

 同じ単位で見れば、大企業より中小企業のほうのレベルが高い

 TBSの連続ドラマ「下町ロケット」の前半が終わった。TVドラマを見ることの少ない私が、5回も続けて見るのは珍しい(もっとも、ネットでの再放送である)。

 このドラマは池井戸潤の「代表作」を題材にしたもので、100倍返しの「半沢直樹」と同じTVチームだという。大企業の傲慢さを示し、下請け中小企業が窮地に立たされながら、最後に相手をギャフンと言わせるストーリーである。「半沢直樹」と同じように、爽快さが売り物である。

 それでも、実務面でおかしいところは多く、いろんな場面で違和感はあった。帝国重工の現場に人がウジャウジャすぎる、手作業の機械加工を見下しているなどである。どんなドラマも、嘘くさく白々しいところがある。

 とくに、大銀行本店や大企業からの、地方支店や中小企業に対する認識が、あまりにも差別的である。「半沢直樹」のときもそうであったし、今回も大企業や宇宙開発機構の管理職という立場に比べ、中小企業の社長の立場が相当低く見られていた。
 このような傾向は、大手メディアが作ったドラマには必ずみられる。本社の人間が地方支店に転勤になると、もう完全な左遷である。

 しかし私の実感から見て、現実は大企業が優秀だとはとても思えない。同じ単位で見れば、佃製作所のような100人規模の企業レベルは高い。とくに中小企業の社長は、下請けとして甘んじながら、厳しい環境の中で企業を存続させている。大企業からあぶれた従業員をまとめ、低賃金で技術力は大企業を凌駕する。しかも、不利なボジショニングでの競争をせざるを得ない。とても大企業には真似ができない。

 もっとも、ほんとのことばかりではドラマにならない。それらしく見せて感動してもらえればいい。「水戸黄門」の現代版である。
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