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パリの惨劇(27年11月15日)

 テロの脅威を恐れすぎることによって、テロがますます増える

 パリの劇場と競技場付近で、昨日(13日)銃撃や爆発などがあり、劇場への攻撃だけで約100人、合わせて120人以上が死亡したという。警官隊は、イスラム過激派とみられる容疑者を射殺。オランド大統領は「前例のないテロ攻撃がパリで起きている」と非常事態を宣言した。 

 このようなテロ事件が、しかも先進国で起こると、強烈な印象が植えつけられる。たしかに欧州での100人規模でのテロ事件は、ほとんど前例がない。
 さっそく日本の旅行各社は、フランス行きの一部ツアーの中止を決めた。

 しかし、ノーベル賞受賞者のダニエル・カーネマンは、「ファスト&スロー」の中で、つぎのように述べている。

 ≪今日の世界で利用可能性カスケードを引き起こす技を実践し、重大な影響を与えることに成功しているのはテロリストである。9.11のような大規模テロは別として、テロ攻撃による死者数は、他の死亡原因に比べるときわめて少ない。≫

 問題なのは、テロの脅威を恐れすぎることによって、他のことが犠牲になってしまうことである。外出・旅行を控えたり、イベントを中止すれば、経済活動が停滞する。実際は、自分がテロに巻き込まれることよりも、風呂で溺れ死ぬリスクのほうがよほど大きい。宝くじの1等に当選する確率の方がはるかに高い。そのことだけは知っておきたい。

 テロを恐れて我々の活動を制限すれば、テロの効用が増大し、テロがますます増えるだけである。
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