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航空機市場(27年11月14日)

 過大評価しすぎで必要数以上が参入すると混乱になる

 三菱航空機が開発を進めていた国産初のジェット旅客機MRJが11日、初飛行に成功した。当初の予定から4年以上遅れたが、YS11に続いて50年ぶりの、国産旅客機開発である。実際航空会社へ納入するのは、2017年からだという。MRJの座席数は約90席で、航続距離約2000㎞、1機58億円だ。低燃費の経済性が売り物である。小型ジェット旅客機の需要は、今後20年間、世界で約5000機と見込まれている。単純計算で年間1.5兆円。

 また、ビジネス用に数人が乗る「ビジネスジェット」市場も拡大している。
 米航空機製造業者協会によると、2014年の世界のビジネスジェット市場規模は約220億ドル(2.6兆円)で、2004年の倍以上に増大したという。多くの企業が海外進出し、企業幹部や富裕層のニーズは大きい。ビジネスジェットならチェックインカウンターなどで待つ必要がなく、時間の制約もない。テロの安全なども確保しやすいからである。
 そしてこの分野では、ホンダが参入を狙っている。「ホンダジェット」は、昨年6月に量産1号機が米国で初飛行した。価格は450万ドル(5.4億円)。すでに、100件以上の受注があるという。

 さらに、戦闘機の市場もある。三菱重工業は小牧南工場内に建設を進めてきた、最新鋭戦闘機F35機体の最終組み立て・検査工場を12月に稼働する方針を明らかにしている。このF35をめぐっては、IHIも現在、瑞穂工場にF135エンジンの組立工場を新設しており、完成後は米P&Wの協力生産として参画する。

        ゼロ戦

 問題はこれらの市場のうち、日本がどれだけ算入できるかである。年間1兆円規模の新しい市場が生まれる可能性はある。点検サービスや部品供給などの関連事業を含めたら、その数倍は期待できる。

 だがこれでも、目標とするGDP600兆円のほんの一部にしか過ぎない。過大評価しすぎで、必要数以上が参入すると、値崩れや混乱が発生する。大多数の人は、あまり目新しいことに目を奪われずに、自分たちの分野の市場拡大を狙った方が賢明であろう。
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