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またリコール(27年10月26日)

 世の中は、きれいごとで成り立っているのではない

 トヨタの1~9月における自動車販売台数が、独フォルクスワーゲンを上回り、首位に返り咲いたという。そのトヨタでさえ、なぜかリコールが多い。 

 私の使っている車(ヴィッツ)も、またリコール案内が来た。前回のリコールから、まだ1~2か月しかたっていない。
 こんどは、「運転席ドア部のパワーウィンドスイッチの接点端子が使用過程で絶縁不良となるものがあって、発熱して周囲が焼損する恐れがある」というものである。対策は、「端子間の導通を検査し、異常なものはスイッチ基盤の交換、正常なものは接点部に耐熱性グリースを塗る。作業時間は約45分。」だそうだ。
 大した作業ではないが、この車だけで3回目である。大ごとでもなさそうだし面倒くさいので、今度の車検のときにでも直そうと思う。

 それにしても(ヴィッツに限らず)、大規模リコールが多すぎる。毎年のように発生している。このような微細な部品欠陥まで取り上げたら、きりがないと思う。すべての製造物は100点満点ということはないので、こんな「欠陥」ならいくらでも出てくる。

 そこで前回この件について、「最近のリコールは、ディーラーに車検を受けさせるためではないか」という疑問を書いた。すると、そのブログ記事を見ていただいたある車屋さんから、「自分も以前から同じことを感じていた」というコメントをもらった。整備工場や一般の車屋が中古車を売った顧客情報を、リコール時に地元ディーラーが入手、リコールを兼ねて車検案内の材料にしているという。それもディーラーの業績が落込む年、単価の安いリコールを出す傾向があるそうだ。

 ディーラー以外の整備工場では、車を売ってもそれだけではほとんど利益がでない。販売後の車検や整備などを見込んで、赤字覚悟で車を売ることもある。それを収益モデルとしているところもある。整備工場にとっては、販売した自動車で利益のある車検作業だけディーラーに横取りされたら、まともにはやっていけない。
 この悪条件を絶つには、業界内の商習慣や販売ルートの改変など、組織的な活動が必要である。単独の整備工場では難しい。

 トヨタ車が頻繁にリコールを出すのは、継続的に完璧を期していると思ったこともあった。世の中は、きれいごとだけで成り立っているのではないのである。
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