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マンション傾斜事件(27年10月19日)

 施工した特定の個人が、まだマスコミ公開されていないのは、過去の苦い思いがあるから?

 横浜市都筑区の大型マンションが、施工不良で傾いたことが、大きな問題となっている。基礎杭のうちの何割かが、支持層地盤まで届いていなかったことが原因とされている。施工後10年以上たって、高さ56メートル(12階)のところが、隣と2.4㎝ずれているのが見つかったそうだ。これが連日、メディアで取り上げられている。

 感心するのは、よくこんなわずかなずれを発見したということである。誰かが発見し、騒がなければ闇から闇へ葬られ、静かに50年後の建て替えを迎えたはずである。今回はちょうど施工後10年余りで欠陥が表面化したのと、まだ購入して間もないという意識がかみ合ったからであろう。施工後20~30年以上経てば、2~3センチのずれなど当たり前と思うし、そもそも隣との接続がなければ発見できなかった。


 したがって、これがほんとに大騒ぎするほど大変なことか。私にはわからない。
 そしてこの基礎杭の施行を担当したのは特定の個人で、これ以外の3000件もの物件にも、施工違反の疑いがあるという。報道を見る限り、明らかにマスコミは、その個人を特定・バッシングしようとウズウズしている。

 しかし、だれか特定の個人をやり玉に挙げていいのであろうか。
 ちょうど10年前、例の『姉歯事件』が起こった。耐震構造偽装事件である。あのとき、姉歯建築士の設計したビルは、震度5で崩壊するとされ、世間の大バッシングにあった。鬘までひん剥かれ、マスコミに追い込まれた妻はついに自殺してしまった。
 ところがこの前の東北大震災のとき、姉歯元建築士が設計したマンションは、びくともしていなかったのである。そして、この傾斜マンションも、あの震災でこれだけ?しか傾かなかった。

 これに限らず、マスコミに追い詰められ自殺してしまった人は多い。むかし大規模養鶏場に鳥インフルエンザが侵入したとき、記者会見でその経営者を徹底的に追求したことがあった。彼も被害者なのに、よくあそこまで叩けるものかと思った。結局その経営者(浅田農園会長)は自殺してしまった。
 やりすぎはよくない。

 今問題になっているマンション傾斜事件について、まだその個人がマスコミで公開されていないのは、その過去の苦い思いがあるのではないか。マスコミにも、少しの良心はあるのかもしれない。
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