FC2ブログ
RSS

飲酒運転の撲滅は善か?(27年10月14日)

 目の前の事象だけを見て直接判断を下すと、全体としてよくない結果が出てくる

 先日、ギタリストのクロード・チアリさん(71)の妻を、酒気帯び運転で現行犯逮捕したという。呼気1リットル当たり0.45ミリグラムのアルコールが検出され、妻は「ワインを飲んだ」と容疑を認めているという。

 この記事がYAHOOニュースに掲載されると、ほとんどの読者は、その妻とクロード・チアリ氏に否定的なコメントを発していた。

≪事故起こす前に捕まったと思って、感謝しなさい !≫
≪悪いことして捕まって、不幸はないでしょ。≫
≪こういう人たちは人間社会では問題多いよ≫
≪世の中乱れていますね!死ぬ前ぐらいルールを守れよ!≫

 このようにすでに日本では、飲酒運転に対する拒否反応が、異常なくらい醸成されている。宴席で酒を酌み交わしても、「車ですから」というと、必ず飲酒が免除される。酔っ払い運転で帰り道がわからず、街中をぐるぐる回っていたことが、ウソみたいである。
 たしかに、交通事故による死者は激減した。バブル期に年間1万人ほどいた交通事故死者は、近年5000人を下回るまでになっている。

 しかし総合的に見て、ほんとによくなっているのだろうか。
 
 まず、飲酒の機会が減ったことで、人々の間のコミュケーションの機会も減ってきた。会社でも仕事が終わって一杯が、ほとんどできない。その結果、人間関係が希薄になる。私のように、酒が入らなければ人と話しのできない人は少なくない。

 つぎに、そうなるとうつになる人も増える。酒造メーカーはもちろんのこと、飲食店では利益頭である酒類の販売が激減し経営を圧迫する。これはきつい。
 交通事故による死者が減ったのと反比例して、自殺者の数がそれ以上に増えているのはそのせいではないか。

 単純に、目の前の事象だけを見て直接判断を下すと、全体としてよくない結果が出てくる事例である。
スポンサーサイト



トラックバック
トラックバック送信先 :