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業際化(27年10月5日)

 業種にこだわるのは、統計のための便宜的なものだけにすべきである

 30年前、ある資格試験の面接で「業際について述べよ」と質問された。もちろん「業際」の意味は「異なる事業分野にまたがること」である。詳細は覚えていないが、「いまどき、事業分野にこだわるのはおかしい」という意味のことを答えた記憶がある。

 あれから30年。経営コンサルタントとして、これまで数千社の企業に接してきた。あのとき面接で答えたように、いま事業分野などは有名無実である。革新的で伸びる企業ほど業種横断的だ。いまどき、単なる「八百屋」や「魚屋」或いは「印刷屋」のまま営業しているところは少ない。何業なのかわからないところほど、成功している(もちろん例外はある)。

 しかし、いまだ頑固に業種にこだわっているところがある。セクショナリズムにこだわる役所である。国だけでなく、地方の役所もひどい。なぜかかたくなに、産業分類に固執する。

 とくに専門資格が必要な、農業分野や建設分野、医療分野は歴然と区別されている。
 補助金の募集でも、まだ特定の業種に限定することが多い。製造・サービス業などは、普段自分の会社の業種が何かなど、意識しない。散々準備したあげく、申請書の提出段階で足切りされた企業は、怒り心頭である。 

 業種にこだわるのは、規制や統計のための便宜的なものだけにしたい。民間企業の活力を上げるには、かえって邪魔になるだけである。
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