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安保法案の説明不足(27年9月17日)

 ヒトラーのように、国民を感服させるような弁舌で納得しても、ろくなことはない

 安保法案に反対する人は、「国会はまともな議論の運営をしているとは言えず、あまりに説明不足である」という。
 感心するのは、ウイークディの日中に、「まともな議論をしていない」と言えるだけの時間、国会中継を見ていられることである。まともな大人なら、仕事や勉強でとてもそんな時間はない。自由業だからこそ、私もたまに国会中継をみることができる。

 たしかに国会では、まともに議論をしているとは言えない。野党の質問の仕方も悪いし、政府側の答弁も下手くそである。ホルムズ海峡など、事例の挙げ方も適切でない。とくに肝心の、防衛大臣のしゃべり方が流暢ではない(国会答弁なら前の防衛大臣の方がよかったと思う)。見ている方はイライラする。こんなややこしい法案を説明する人を、まちがえたのではないか。

 しかしながら、ただ説明の仕方が悪いからといって、こんな大事な法案を潰していいはずがない。ほんとに大事なのは中身である。
 われわれは学校から会社に入ってもずっと、下手な説明しかできない教師や上司の教えを受けて育ってきた。そんな中で、わかりにくい説明を他で補完し、自分なりに勉強し解釈する能力を養ってきた。

 そもそも口のうまい人こそ信用できない。詐欺師は巧みにアラを隠し、いいところだけを強調しようとする。ヒトラーのように、国民を感服させるような弁舌で納得しても、あとでろくなことはない。近年では、小泉郵政改革でほとんどの国民が騙された。
 
 だから、「わからないから反対」ではなく、自分の頭で考えなければいけない。政府説明はわかりにくいが、反対する人の説明はもっとわかりにくい。それでも反対する人には、弁舌さわやかな人が多いから、多くの国民はうっかり乗せられる。「憲法を守れ」「立憲主義違反だ」という言葉は、ものごとを1か0でしか判断できない、思考停止のマニュアル人間には、きわめて心地よいのである。
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