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瘦我慢の論理(27年9月16日)

 いま安保法案に反対している人は、根拠のない不安感でコンサートに参加している暴走レミング集団である

 戦争を絶対的に嫌う「完全平和主義者」のなかには、自国が侵略され奴隷になってもかまわないという人がいる。むかし森嶋通夫氏は、ソ連が攻めてきたら、戦わないで白旗を挙げようと言った。

 何度も書く。その時点で主権は相手国にわたり、自国は完璧な軍国主義国家になる。したがって、原理的に「平和主義国家」は成り立たない。彼らの主張は根底から間違っている。
                         天国への花 H27.8.3

 外国からの侵略ではないが、近代日本にもよく似た事例があった。勝海舟の江戸城無血開城である。一般には、江戸を戦乱に巻き込まなかった勝海舟を称えることが多い。
 ただ佐伯啓思氏は、このことが明治維新後の日本を不甲斐ないものにしてしまったという。安易に西洋文明を取り入れ、日本的なものの大部分を失わせてしまったのである。

 なぜか。佐伯氏は、その著書「日本の宿命」のなかで、福沢諭吉の言説を紹介している。福沢諭吉は
 ≪自国の衰退に直面したときには、かりに勝算がまったくなかったとしても、ともかくも力を尽くして決死で戦い、勝敗の最終的場面において、和を講ずるかもしくは死を決するかを決めるのが「立国の公道」である。これは「瘦我慢」であるが、この「痩我慢」こそは特に弱者が自己の位置をかろうじて保つものであって、この弱肉強食の世界においても、小国はこの「痩我慢」によって独立国として存続しうる≫と述べている。 
 ところが、幕末維新という時代の移り目で、この精神が海舟によっていとも簡単に放棄されてしまった。大東亜戦争という「痩我慢」でも、充分回復できなかったのである。

 いま安保法案に反対している人は、そんなことすら考えていない。もちろん「痩我慢」の覚悟もない。なにか根拠のないフワッとした不安感だけで動いている暴走レミング集団である。行動を起こして、何かやった気になる。ゲームやコンサートを主催するのと同じ感覚である。先日のプライムニュースで、シールズやママの会の代表者の話を聞いてそう確信した。
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