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甲状腺がんは増えてない(27年9月9日)

 「過剰診断」と「過剰手術」が、患者に不必要な身体・心理負担を与えている

 福島で甲状腺がんが増えているとして、騒ぐ人がいる。たしかに今年、全数検査によって、100人以上のがん患者が「発見」されたそうだ。「反原発者」は、これを原発事故放射線の影響にしたくてたまらない。
 
 しかしこれこそ、典型的な被害妄想である。何も検査しなくても、これまで相当数の甲状腺がんは発生している。
 国立がん研究センターがん対策情報センターの「最新がん統計」によると、わが国で1年間で新たに甲状腺がんと診断される人は13740人、甲状腺がんで亡くなる人は1637人とされている(2011年データ、その前もほぼ同じ)。これらは、甲状腺に何らかの症状が出て発見された人たちである。

 韓国では、多数が検査するようになってから、発生率が飛躍的に上がった。全数検査したら、100倍もの甲状腺がん患者が発見される計算になる。甲状腺がんは良性のがんであり、放っておけば自然消滅する。したがって、ほとんどの患者は知らないうちに一生を終える。かえって、検査・治療することで余計な身体負担を生ずる場合が多い。
 これががんもどき理論であり、甲状腺がんはがんもどきの優等生である。

 問題は、「過剰診断」と「過剰手術」が、患者に不必要な身体・心理負担を与えることである。いま韓国では大きな問題になっている。福島でもその疑似患者が急増している。私が7~8年前から検査漬けになっている前立腺異常よりひどい。

 最近の医学界は、病人を治療するのではなく、積極的に病気をつくっている。つまり検査によって病気をつくり、それを治療する。経営の神様ドラッカーの「顧客を創造せよ」を忠実に実行している。被害妄想患者がそれに拍車をかけている。
 我々は、医者の「優良な顧客」にだけはなりたくないものである。
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