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平和宣言は偽善でいい(27年8月31日)

 世界中で、建前と本音を使い分けていない先進国家など、どこにもない

 昨日(30日)の福井新聞朝刊(深読みTVという特集欄)に、「先鋭化する日本の矛盾」と題して、大沢真幸氏(社会学者)の論説が掲載されていた。

 その内容は、
 ≪毎年広島市では8月6日に「平和宣言」を発し、核兵器の廃絶を訴えている。それなのに、広島市民を含む日本人は、せっせと多数の原発を建設し、3.11の事故を経てもそれらを完全に放棄できない。また世界トップの核保有国の軍隊による長期にわたる駐留を許し、彼らに護られていることに、痛みを覚えないのか≫という。
 そのうえで、
 ≪このままでいくと、「平和宣言」が美しく力強いだけに、日本人はとてつもない偽善者とみなされるであろう≫としている。

 まさに典型的な、幼児的お花畑満開の白雉理論である。思い込みをとことん突き詰めていけば、こんな学者になるのであろうか。学問の世界とは、そんなにた易いものなのか。

 大沢氏の意見がなぜ間違いなのか。
 まず、原発と原爆はまったく違う。原爆は人を殺すために使い、原発はそのエネルギーを人が生きるために使うものである。幼児期に刃物で手を切ったことで、大人になっても包丁を憎む。まさに味噌と糞を混同するものであり、すべての食物は毒であることを忘れている。すなわち原発を否定することは、毒を制する文明そのものを否定する、人間放棄である。
 さらに、腐敗や老化など、人間にとって最大の毒である酸素なしに人は生きられない。同様に、爆発する世界人口を支えるエネルギー需要に対応できるのは、破壊的な能力を持つ核エネルギーしかない。

 また日本は、世界トップの核保有国軍の駐留で護られていることは確かである。
 しかし、彼らに護られていなければ、どうなっていたのであろうか。中国がなぜ、あれほど巨大な国になったか、考えたことがあるのか。この6~70年の間に、チベットやウィグルなど周辺諸国民を大量に虐殺・蹂躙して、領土を広げてきたからである。しかも一発で東京を壊滅させるミサイル照準を、何百発も日本に向けている。これを日本だけで護ろうとすれば、とてつもないお金がかかる。

 このような現実を無視し、「平和宣言」をそのまま実行したら、日本はたちまち軍事国家に占領される。そうなれば、たちまち「軍事国家」になる。だから、本物の「平和主義国家」など原理的に成り立たない。

 そもそも世界中で、建前と本音を使い分けていない先進国など、ひとつもない。「安全保障理事会」の5か国は、すべて核大国であり最大の武器輸出国である。霞だけ食っている聖人君子など、空想世界にしかいない。

 したがって、「平和宣言」は建前(=偽善)であることなんか、とっくに世界中が理解している。理解していないのは、世の中はきれいごとだけで成り立っているという、子供時代の無垢な思い込みから抜け出ることのできない、学者様の脳味噌だけである。
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