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業務の引き継ぎ(27年8月27日)

 手順書は、仕事を教える人ではなく、習う人に書かせる

 ベテランが持つスキルは企業の財産である。そのノウハウは確実に引き継がれる必要がある。この技能伝承を効率的に進めるため、多くの企業は、技術・ノウハウデータベースやマニュアル、ビデオ教材といったツールを整備しようとしている。

 問題はそのベテランが、後継者にきちんと伝えられるかどうかである。業務に精通しているひとでも、教えることは苦手である。もとより誰であっても、教えることは難しい。それが専門の教授・教師でさえ、生徒に解りやすく教えられる人は少ない。国会での安保法案の説明もそうだ。手順書・マニュアルを書けと言っても満足なものはできないであろう。

 ではどうしたらいいか。
 仕事を習う人に手順書を書かせるのである。気難しいヌシとなったベテランでも、聞かれたら答える。たいていの人は教えたくて、うずうずしている。適格に質問されて答えなかったら、それこそ極悪人である。

 ただ、聞くことも簡単ではない。その仕事をはじめて習う人に、質問しろと言っても、なにを聞いたらいいかわからない。それなら、なにを聞くか決めておけばいい。少なくとも企業の人事担当者なら、手順書にどのような項目が必要かぐらいわかるだろう。
 
 普通仕事は、
①なすべきこと
②してはいけないこと
 がはっきりしていればできる。

 これらを含めた見出し(項目)の書かれた空白の手順書を習う人に持たせる。そうすれば、なにを質問していいかわかる。手順書は、習う人に書かせるのが一番である。もちろん、そのメモを教える人がチェックし、清書したものをもとに作業を行ってみれば、万全である。
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