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川内原発トラブル?(27年8月25日)

 必要リスクの何十倍もの過剰防護をやるのは、歴史的損失である

 8月11日に再稼働した鹿児島川内原発1号機で、発電蒸気を水に戻す設備でトラブルがあり、九州電力は出力を上げる作業を延期すると発表した。今のところ運転に問題はなく、原子炉の運転や発電、送電は続けるとしている。トラブルがあったのは3台ある復水器の1台で、別の装置で塩分を除去できているということである。

 ネットではさっそく、「それ見たことか」と非難する声があふれている。トラブルを虎視眈々と待ち構えていたのであろう。

 しかし、長い間休止していた巨大装置が運転を始めるのである。まったく何もない方がおかしい。この程度なら、発電を継続しながらの修復は十分可能であった。世間の冷たい目を意識して、大事を取ったのである。

 それにしても、遅い。遅すぎる。
 新規制基準に基づいて川内原発が審査に合格したのは26年9月10日。25年7月8日に申請してから、1年2か月経過している。申請してから、使用前検査を経て最終的に再稼働を果たすまでに、2年1カ月もかかってしまった。
 そのほかの原発については、さらに遅い。せっかくの人類の財産がムダに遊んでいる。休止期間が長くなればなるほど、今回のようなトラブルは発生する。
 ここまで検討したならもう十分である。必要リスクの何十倍もの過剰防護をやってどうなるのであろうか。歴史的損失である。

 さらに養老孟司氏が「Voice」に書いていたように、日本の沿岸に50基も原発が稼働していることは、外敵に対してこれ以上ない本土防衛である。そして万一、50基の原発すべて破壊された場合、もう逃げるところが無くなる。ほとんどの人は、放射能拡散地域に住まざるを得ない。(困ったことに)かえって寿命が延びる。そうなって初めて国民は、原発事故の安全性を実感できるようになる。チマチマと放射線の大きさを気にしていたのは、なんだったのかということである。
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