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原発事故避難要請で自殺(27年8月1日)

 避難して亡くなった人たちが、命と引き換えに得た貴重な教訓を台無しにする権利は我々にはない

≪東京電力福島第一原発事故による強制避難を前に精神的に追い詰められたとして、2011年4月に福島県飯舘村の自宅で自殺した大久保文雄さん=当時(102歳)=の遺族3人が、計約6000万円の賠償を東電に求め福島地裁に提訴することが分かった。29日に提訴する予定。
 大久保さんは生まれてからずっと飯舘村で暮らしていた。村は福島第一原発から北西に約30~50キロ。原発事故を受け、11年4月22日に計画的避難区域に指定され、現在も全村避難が続いている。7月28日東京新聞より≫

 訴訟で原告側は「亡くなった大久保さんの、全ての知人と財産と生きがいは村にあり、他の土地で生きていくことを考えることはできなかった」として、原発事故による避難が自殺の原因と主張している。
 自殺した人は、たしかに避難するより死を選んだのであろう。悲惨である。

 しかし、102歳である。このことで、東電に賠償を求めるのは、如何にもタカリくさい。そして自殺したのは、事故があったからではなく、「強制避難、退去」を決めたことである。だから東電に賠償を求めるのは筋が違う。

 後知恵ではあるが、あの程度の原発事故で避難することはまったくなかった。避難したために無理をして亡くなった人は、数十人どころではない。そして、計画的避難区域として強制退去を要請したことも間違いであった。たった年間100㎜や200㎜の放射線で、なにが起こるというのか。
 避難地域に指定された地域でも、立派に植物や家畜は育っている。福島沖は、世界で最も漁業資源が豊かな海になった。チェルノブイリでさえ、避難地域に残った住民は健康に暮らし、避難した人たちはアル中で亡くなっている。

 あのとき避難して亡くなった人たちが、命と引き換えに得た貴重な教訓を、台無しにする権利は断じて我々にはない。原発事故なんかで、避難してはいけないのである。
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