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じじいの健康診断

 ややこしい数値に一喜一憂し、胃カメラで七転八倒するほうがよほど健康に悪い
 
 先週、定期健診を受けた。この年になって健診も糞もないと言われそうだが、たまには緊張感を味わうのも悪くない。
 今回は最高の数値を出そうと、万全の備えで臨んだ。少しでも血糖値をよくするため、前日にはお酒を一口も飲まなかった。これは5年ぶりくらいである。また筋肉を使うと、腎機能を示すeGFRという指標が悪化するので、当日は運動を控えた。
            沈没寸前 H30.3.31
 結果は、どうだったか。
 血糖値とeGFRは、それぞれ102㎎/dlと60.9で、やや好転した。それでも境界線上かややオーバー気味である。また総コレステロールと中性脂肪は、標準を軽くオーバーしてしまった。あれだけ、毎日運動して下げたはずの血圧も、なぜか140㎜Hg台にまで上がった。全体的に底上げが進んでいる。

 胃カメラの映像や、肺のレントゲン写真を見ても、まだ決定的な兆候はない。それでも、大動脈がひん曲がっていたり、胃や十二指腸の表面に怪しげな突起や皺がある。これらは、がん一歩手前の境界線上だといわれた。
 すでに地獄との塀の上をフラフラ歩いている。いつあちら側に堕ちてもおかしくない。

 それより、こんなややこしい数値に一喜一憂し、胃カメラで七転八倒するほうがよほど健康に悪い。さらに肌寒い健診所で、シャツ1枚で3時間もうろうろしていたら、風邪をひいてしまった。まだ鼻水が止まらない。そろそろ潮時にしたい。
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文殊山

 文殊山は、女性を崇める信仰の山だったのである

 昨日、久しぶりに文殊山に登った。昨年の8月以来である。
 早朝、6時15分に自宅を出発。約20分後に、二上口から登り始める。さすがに駐車場には車数台しかない。山道周囲は、昨年秋の台風、或いは2月豪雪の影響からか倒木が多い。30Mほどの高さの杉が真ん中で折れている。根こそぎひっくり返っている木もあった。それでも大半の樹木は、あの暴風と豪雪に耐え、みごとに成長していた。

文殊山へ H30.4.28 倒木 H30.4.28 ナナメ倒木 H30.4.28 

 途中、右の林道に入って近道をしたのに、大文殊頂上まで1時間かかった。大文殊にあるお堂も、台風と豪雪で無残な姿に変わり果てていた。むしろ、2月の豪雪で倒壊しなかったのが不思議である。よほど頻繁に雪下ろしされたのだろう。再建のための寄付をして、お参り。
 そこから15分ほど足を延ばし、奥ノ院をお参りする。

根こそぎ H30.4.28   御堂の躯体 H30.4.28 倒壊寸前 H30.4.28

 例によって、奥ノ院手前に鎮座する胎内岩を、ありがたくくぐらせてもらう。この岩も年季が入って、ますます艶が出てきた。そういえば、小文殊の広場にある天狗杉も、女神天狗を祀っているのではないか。神秘的で妖しげな姿態をみればわかる。文殊山は、女性を崇める信仰の山だったのである。

女神様 H30.4.28 お飾り H30.4.28 天狗女神様 H30.4.28

 下りは8時過ぎになると、つぎつぎと登ってくる人に出会う。なかにはスーツとネクタイ、手提げ鞄を持った一団もいた。奥の院から約1時間。登山口に着くと、駐車場の車はおよそ20台に増えていた。そこから自宅まで20分。着いたのは9時30分ごろである。家を出てから3時間15分。朝飯前の運動だが、いつもより20分ほど長い。やはり、じわじわ老化が進んでいる。

竹中平蔵氏講演

 日本は、第4次産業革命の時流に乗り遅れている。いまやインドや中国が先端を行く

 昨日(27日午後)商工会議所で、約1.5時間、竹中平蔵氏の講演を聴いた。内容は、ざっと以下のようなものである。

1.まず、政局の話
 安倍総理が、モリカケ問題で支持率を下げている。どの選択肢をとるべきか。
 ①安倍総理は、そのまま続ける
 ②内閣総辞職
 ③解散総選挙

 講演会の参加者に挙手をしてもらったら、ざっと①70%、②20%、③10%であった。
 だが竹中氏は、安倍総理がこのまま続けても、大した仕事はできないという。問題でさえないモリカケでも、あとからぞろぞろと資料が出てくることでノンポリ層の不信が増大し、今後何をするにしても説得できなくなるからだという。
 残念ながら、第4の選択肢があることに、だれも気が付いていない。

2.第4次産業革命の流れに乗れ
 AI、ロボット、IOT、ビッグデータ、シェアリングなど、現代は第4次産業革命の流れの中にある。トランプ大統領の出現や、英国のEU離脱など乱気流はあっても、この流れは止められない。ドイツでは、2012年からインダストリー4.0を推進、中国やインドでは、すでに国家が個人データの90%を把握し、決済の半分以上がキャッシュレスになっている。日本はいまだ、規制のため自動運転の路上実験すらできない。
 
3.人生100年に向けて
 今世紀生まれた人の平均寿命は100年。そうなると、従来の学習→労働→老後では間に合わなくなる。学習→労働→→学習→労働のサイクルを80歳過ぎまで続ける必要がある。例えば日本では、サイバーセキュリティに従事する人が、今後20~30万人不足する。多少経験のある高齢者を再教育して、その仕事に従事して貰えば大いに役に立つ。
 つまり、このリカレント教育(教育と就労を交互に行う)によって、
 ①第4次産業革命に合わせた人材が生まれる、②生産性が向上する、③税収が増え財政再建できる。
            たそがれのうば桜 H28.4.09
4.今後の10~20年に向けて必ず必要な政策
①移民法を確立する
 これからは人手不足で必ず外国人労働者が増える。不法移民が増えないようにする必要がある。現在は外国人研修という中途半端な制度でお茶を濁している。
②社会福祉大改革
 昭和36年に国民皆年金制度ができたとき、平均寿命は66才で、年金受給期間は6年しかなかった。いまや平均寿命が20年延び、受給期間が20~25年にもなった(世界平均は10年)。これでは年金制度が持つわけがない。
③個人番号の確立
 日本では、マイナンバーを取得した人は10%しかいない。インドや中国ですら、90%が個人番号を取得、国家がビッグデータを管理し、社会の効率を飛躍的にあげようとしている。

 ここに挙げたように、講演ではいま世間で注目を浴びている事柄をわかりやすく説明してもらえた。方向性は、昨日ブログで書いた水野和夫氏の論説とは、まるで対照的である。財政赤字についても、経済を成長させ財政赤字の比重を少なくすることで解消すると述べている。


 ただ移民に関して、「安易な移民はいけない」と述べるなど、全体的にやや教科書的な解説に終始したように思えた。せっかくの講演なのだから、「暴言」すれすれの竹中氏らしい言葉が欲しかった。最近の魔女狩りの影響であろうか、なんだか講演もつまらなくなってしまった(無料講演では高望みか)。
 また竹中氏にしても、財政赤字は問題だと考えている。なぜ財政赤字がいけないのか、ここでもわかりやすく説明してくれる人はいなかった。

閉じていく帝国

 もしかしたら水野氏は、日本を中心とした「大東亜共栄圏」が望ましいと考えている

 水野和夫氏(経済学博士)の「閉じていく帝国と逆説の21世紀経済」は、以前私がこのブログで述べた水野氏の論説を、より詳細に語っている。水野氏は、歴史、哲学、宗教学、社会学、文学などあらゆる書物から、「歴史の危機」を読み解く手がかりを得たという。

 いまグローバル経済に振り回される「資本主義が終焉」し、世界が「閉じていく」なかでなにが求められているのか、独自の視点で解説している。
 この本で気が付いた点をプロットしてみよう。

①先進国の交易条件は、1970年(オイルショック時)を境に、プラスからマイナスに変わっていった
②日本では交易条件が悪いとき(資源高)、資源国である輸出先の景気につられ景気がよくなる。つまり、高成長が望めない経済構造になった
③セイの法則(供給が需要をつくる)が成り立つのは、資本主義、民主主義、動力革命が一体化し、人々の欲望を満たす生産革命が起きたから
④イノベーションは、世界を「結合」する19世紀の動力革命がすべてだった。その後の電気、IT、IOT、AIはその連続にすぎない
⑤歴史上、平時の金利は2~5%の間である。5%以上は戦争などの緊急時、2%以下は投資先がないという例外時であった
⑥現に日本の低金利社会では、コンビニは飽和状態で、ヤマト運輸は売上高を挙げるほど利益率が下がっている
⑦アベノミクスの金融緩和政策は、この流れに逆行している
⑧17世紀は海賊による略奪、19~20世紀は植民地、現在の自由貿易、電子・金融もすべて、先進国・覇権国家による「蒐集(略奪)」である
⑨陸の国であるEU帝国では、米国の電子・金融空間と異なり、利潤はおおむね働く人々に還元される
⑩リーマンショック後、日本は資本家や超巨大企業から成る「資本帝国」アメリカの使用人になり、ドイツを中心とした「EU帝国」は加盟国の主権を制限しながら経済圏を閉じていく。
            アリとシャクナゲ 
⑪2015年のチャイナショックで、中国が長い低迷期に入った。(日本のバブル崩壊期と重なる)
⑫現在の主権国家システムは、16世紀に血みどろの宗教戦争を棚上げするための試みで、応急処置に過ぎない
⑬21世紀において、国民の所得を増やす「実物投資空間」の膨張が止まり、国民と資本とに間に軋轢が生ずる
⑭「長い21世紀」とは無限に「蒐集」できる空間が消滅する時代である
⑮日本政府がなすべきことは、プライマリーバランスを均衡させ、人口減少を9000万人当たりで横ばいにさせることと、安価なエネルギーの確保に努める
⑯日本は、日本海から南シナ海までの「海」を「陸」から囲み、地域帝国を目指すべき
⑰安全保障や環境問題を対処する地域帝国と、人々の生活や企業活動を包括する地方政府の2層システムをつくる
⑱原油は、採取コストが賄えなくなるエネルギー収支比が2以下になる、エネルギーの崖に近づいている
⑲ドイツが選択した「閉じた帝国」のEUに、日本も加盟申請を行う
⑳民間実物資産や個人金融資産が少なくなれば、日本が財政破綻する


 これらは、魚の目~鳥の目から見た観点である。
 水野氏は、グローバリゼーションを否定し、一定の地域経済圏ですべてを賄おうとする。たとえば、「⑯日本海から南シナ海までの「海」を「陸」から囲み、地域帝国を目指すべき」という水野氏の提言は、まさに日本が大東亜共栄圏をめざし、欧米列強に立ち向かっていったことを彷彿とさせる。まさに、保守の神髄である。


 水野氏は、他の経済学者とはだいぶ毛色が異なっている。またアベノミクスには批判的な立場である。
 だが、アベノミクスの効用もある。この景気浮揚策がはじまってから、目だって自殺者数が減っている。平成10年に前年比35%増の32863人の自殺を記録してから、平成23年までずっと3万人を超えてきた。アベノミクスがはじまった平成25年あたりから目立って減少、2017年は21,321人で、バブル期以前に戻っている。
 すべて、ほどほどがいい。
 それに、私が何度も指摘してきたように、国の借金が増えるほど国民の金融資産も増えるので、⑳はありえない。なぜ国の借金がいけないのか、私にわかるような説明をしてくれた本や人は誰もいない。

小西議員への「罵声」

 このような気持ち悪い議員は金輪際、目に見えるところにいてほしくない

 民進党の小西洋之参院議員が、国会周辺で防衛省統合幕僚監部の3等空佐から「国民のために働け」などと「罵声を浴びた」ことを国会で暴露し、物議を醸している。リベラル系の識者やメディアはもちろん、日ごろ小西氏に反感を持っているネトウヨの間でも、自衛隊員が発言したことは問題だったとしていた。多くの人が言うように、「シビリアンコントロール」に反しているからである。

 たしかに、日頃の小西氏の言動に問題はあるとしても、自衛隊員が力ずくで国会議員を封じ込めようとするのはまずい。「シビリアンコントロール」に疑問を持っている私自身も、公衆の面前でいきなり人を罵倒することは、申し開きなど効かないだろうと思っていた。ヤクザの恫喝そのものである。 
 防衛相も自衛隊員の発言を陳謝し、本人を含めて実情を調査、24日にその中間報告を発表した。
            義経 H29.11.05
 しかしその報告内容を見ると、「罵声事件」前後のいきさつは、小西氏の云うこととまるで違う。隊員の話半分としても、「言論封殺」は、むしろ小西議員の方にあったのではないか。「罵声」があったという交差点の数分間は、ミニ討論会のようなものに思える。自衛官だけでなく、小西氏も相当発言していた。小西氏が聞いたという、「国のために働け」、「気持ち悪い」と言葉も、その何倍もの話の流れで出てきたものである。むしろ小西氏にとって、一自衛隊員の意見をナマで聞くことができる、貴重な機会であったのではないか。
 それなのに小西議員は、さも被害者のような顔で警官を呼び、あろうことか国会にまで持ち込んだ。 

 まったく反対の立場ながら私は、小西議員のような人は日本になくてならない存在だと考えていた。どんなにおかしな意見も、1%は正しい可能性がある。さらに、このような人でさえ国会議員に成れるという反面教師がいれば、人々は優越感を味わうことができる(そのぶん落ち込んで自殺する人が減る)。

 だが、こんどのチクリ事案で、つくづく小西議員の人格そのものを疑うようになってしまった。まさに「気持ちの悪い」存在である。このような議員は金輪際、目に見えるところにいてほしくない。
 一方で、このような気概をみせる自衛隊員は、国民にとって心強い限りである。メディアが報じるような、PKO派遣に怯える隊員だけではなかったのである。

米国頼みの拉致救済

 北朝鮮の拉致問題が解決したとしても、米国にはとんでもない借りができる

 アメリカのトランプ大統領は、来月行われる米朝首脳会談で、日本の拉致問題解決を取り上げることを約束した。日本側というより安倍総理の要請に応えたもので、北朝鮮とは人権問題での要請も武器になると思ったからだといわれる。

 米国大統領をここまで動かした日本政府と安倍総理の努力は評価すべきだし、日本単独では動かなかった拉致問題解決には、まさに千載一遇のチャンスである。この機会を逃したら、永久に拉致問題は解決しないであろう。
            戦闘車両 H29.10.09
 しかし考えてみれば(考えなくても)、日本国民の拉致被害に対し、アメリカの助けを借りなければならないとは、なんとも情けない話である。自国民の救出が外国頼みで、日本単独では何もできないということである。本来なら、日本人が北朝鮮に拉致されて事が判明した段階で、軍事行動を含め、ただちに行動を起こさなければならなかったはずだ。

 これまでも、1万人もの漁民が北方領土で旧ソ連に拿捕・監禁され、韓国の李承晩時代には多数の日本人が拿捕、殺害されてきた。すべて泣き寝入りである。自国民が蹂躙されるのを黙って見ているしかなかった。侵略されたのと同じである。これで独立した国家といえるであろうか。今回北朝鮮の拉致問題が解決したとしても、米国にはとんでもない借りができる。

 いい加減日本も、憲法を全面的に見直し周辺国からの侵略をさせない、まともな国にならねばならない。安倍総理は決断すべきである。

生産性向上

 社会全体がムダな仕事をすることで、生産性が向上しGDPが増える

 最近「生産性向上」が、社会のキーワードになっている。この生産性向上について、だいぶ前(2月14日)フジTVプライムニュースで、海老原嗣生氏(雇用ジャーナリスト)が、面白い発言を行っていた。社会全体がいい加減な仕事をすることで、生産性が向上するというものである。

 たとえば生産性が高いといわれている国では、定刻遅れバスの運転手は、勤務時間が来たら帰宅してしまう。残された客は仕方なく、タクシーを使う。なければホテルに泊まる。そのぶん一人当たりGDPは増大する。インチキのように見るが、理屈は合っている。
            ねずみ男H25.12.18
 すなわち社会の効率を悪くさせ、人々の幸福を奪うことで経済を成長させる、というやり方である。ぐうたら亭主が給料を持ち帰らず、バーやキャバレーで使い果してしまえば、国民生産が伸びる。奥さんと子供のために真っすぐ帰宅すると、大した経済活動にはならない。
 だから医者や弁護士は、無理に仕事を作り出そうとする。医者は健康診断で大量に病人を作り、弁護士は無理やり事件を創造する。訴訟・被害ビジネスがその典型例である。

 これでは、いくらGDPが増えても私たちは幸福にならない。
 それくらいなら、兵器づくりに励んだ方がいい。これまで人類文明は、競争から生まれ人々を豊かにした。その最大の競争が戦争なのである。

ハラハラスメント②

 現代のハラハラ弾劾は、毛沢東やスターリンの大粛清に匹敵する魔女狩りである

 財務省の福田次官への財務省の対応が問題になっている。本来なら、ハニトラを仕掛けたほうが裁かれるはずなのに、なぜか反対側が断罪されている(福田次官の「セクハラ発言」は、記者のしつこい質問をはぐらかすためだった可能性が大きい)。次官を攻撃しているのは野党やマスコミ、増えすぎた弁護士である。疑惑だけで職を退かせた上、プライバシーの蹂躙をやってのける日本は、まともな社会と言えるのであろうか。

 たしかに悪代官面した福田次官より、若くて美しい記者の肩を持ちたくなるのは人情である。またTVメディアや野党は、政局がらみだから、問答無用で福田次官を咎める。彼らは、財務省の対応(セクハラ被害に遭ったという女性の意見を聞きたいといったこと)や、次官をかばう人を「常識からかけ離れている」と言って非難している。
            深みにはまる H30.2.09
 しかし、見てくれで人を判断するなど、人道上許されることではない。
 それに世間の常識とはいったい何か。
 常識は、決して野党やマスコミの頭の中ではない。今回のセクハラについて、国論は2分している。精神病院の塀を挟んで、お互い相手がビョーキだと叫んでいるだけではないか。どちらが正しいかは、後世の歴史家が証明する。騒動の時代渦中にいる人は客観的判断ができない。

 では、どんな歴史上の評価になるか。
 全体主義国家では、毛沢東の大躍進・文化大革命やスターリンの大粛清で、膨大な人材が抹殺された。いまもその兆校は続いている。一方、欧米や日本のような民主主義国家は、政治権力ではなく、マスコミ権力によるハラスメント弾劾で、トップ人材が追放されている。世界では相当な規模になる。少なくとも多くの人は委縮して、まともに仕事ができなくなった。
 後世の歴史家は、どちらの魔女狩りを、より悪質と見なすであろうか。少なくとも、粛清の嵐が吹き荒れている現代の民主主義社会を、いい時代だったとは評価しない。

ハラハラスメント①

 日本で増えすぎた弁護士を食わせるため、ハラスメントは際限なく増える

 近年、やたらとセクハラ被害が取り上げられる。アメリカ大統領をはじめ、フランスやイタリアのトップもセクハラ疑惑がある。日本もまさに、官僚トップ福田財務次官のセクハラ疑惑で国中が大騒ぎである。ばかばかしいと思うが、こんなアホなことを真剣に議論しているのが、現代社会なのである。

 ところで、セクハラという概念が広まったのは、1989年に出版社勤めの女性が、上司を相手にセクハラで裁判を起こしてからだそうだ。パワハラは2001年に日本国内で作られた造語である。ここ数年で、一気に広まった。マタハラ、オワハラなどもよく聞くようになった。最近では、スモハラ、ニンハラ、ペットハラなど40以上もあるという。
 増えすぎた弁護士を食わせるため、ハラスメントの範囲はこれから際限なく増える。
            ブラックホール h30.4.21
 そもそもハラスメントとは何か。
 とにかく本人が不快に感じたらハラスメントだという。でもそんなことを言ったらきりがない。国会で、野党連中が揃って「ME TOO」のプラカードを掲げているのを見たら、失礼ながら「お前は大丈夫だ」といいたくなる。考えてみるとこんな理不尽なことはないし、そもそも論理矛盾である。つまりいま、セクハラセクハラと騒いでいる連中。彼らほど不快な者はいない。それこそハラスメント加害者ではないか。

 そう考えていたら、とうとうハラハラという言葉を見つけた。「ハラスメントハラスメント」の略で、なにかにつけハラスメントだと因縁をつける行為のことを言うらしい。今の現象にぴったりである。いまではこっちの害のほうが大きいのではないか。つまり福田次官は、典型的なハラハラ被害者であったのである。

新緑の富士写ヶ岳

 どうやら今年は、シャクナゲの当たり年らしい

 晴天の土曜日、富士写ヶ岳に登った。昨年の11月以来、約半年ぶりである。
 この山は標高941M、登り2時間余りの手ごろな山である。1時間の登りしかない文殊山では、物足りないし、少し高い荒島岳や経ヶ岳はややきつい。そのためここ数年は、年2回以上この山に登っている。なんといっても、登山のあとの温泉がいい。車で10分もいけば山中温泉である。

新緑 H30.4.21 アダムとイブと覗き H30.4.21 シャクナゲ蕾 H30.4.21

 例年なら4月の終盤に、シャクナゲが満開になる。やや早いかと思ったら、7~800Mあたりの尾根道にちらほら咲いている。一部群生も見られた。もちろんまだ蕾が多い。あと1週間もすれば、一斉に咲き始めるのではないか。どうやら今年は、シャクナゲの当たり年らしい。

シャクナゲ群生 H30.4.21 シャクナゲ群れ H30.4.21 富士写が岳 別ピーク H30.4.21
   
 この年になると、登山のスピードがどんどん遅くなる。いつもなら、登り2時間を切っていたのに、今日はできなかった。ピチピチ短パンを穿いた若い女性にすいと抜かれたが、とても追いつく元気はない。
 それでも、頂上からみた白山の眺望はみごとであった。今年は、あのピークに立てるであろうか。

セクハラとパワハラ

 ほとんどの大企業は、美人社員を使って取引先を色仕掛けで籠絡している

 一昨日、財務省次官の「セクハラ発言」をこのブログに書いた途端、当人が辞任してしまった。辞任の理由は「騒がしくて仕事にならないから」だという。セクハラについては明確に否定していた。セクハラの認識がないのだ。50年間同じような発言をして、いきなりセクハラと言われても困る。

 この辞任劇のあとテレビ朝日は、セクハラ「被害」に遭っていたのは、自社の女性記者だということを発表した。1年以上前から、次官の「セクハラ発言」を受けていたという。会社で訴えても改善されないため、最近になって会話を録音しはじめ、週刊新潮に流したという。
            アダムとイブの木 H29.11.07
 問題は2つある。
 まず次官氏の行為がほんとにセクハラかどうかである。これは受け取る人がどう思うかで決まる。嫌がる人もいれば、喜ぶ人もいる。次官氏にとって、きわどい発言は日常活動の一部だったという。口先だけなので、厭なら近づかない。おのずと次官の周囲には、発言を嬉しがる人ばかりになった(或いは今回は、記者のしつこい質問をはぐらかすためだったのかもしれない)。次官自身は、自分の発言がセクハラだという認識などあるはずがない。仕事で必要ならいっとき我慢する。なんら犠牲なくして、貴重な情報を獲得するのはずうずうしい。
 
 つぎに、「セクハラ被害者」を送り込んだ側である。
 テレビ朝日の女性記者は、以前からこの発言を不快に思っており、会社にも伝えていたという。だが会社は次官氏に対し、セクハラだと感じていると訴えるなど改善の努力をしなかった。自身の言動をセクハラと認識できてない人に、セクハラと伝えなかったらわかるはずがない。あろうことか、女性記者の訴えを揉み消していた。もはや言葉だけのセクハラを超える。拷問パワハラである。

 セクハラがいけないなら、どう考えても、女を武器に情報を取らせるべく、美人社員を重要幹部の担当として貼りつけた企業側に最大の責任がある。正真正銘のハニトラ派遣である。これはテレビ朝日だけではなく、美人記者を抱えているすべてのメディアに当てはまる。
            文殊山胎内H25.11.24
 そしてこのことは、メディア企業だけの話ではない。
 ほとんどの大企業では、社会的ステイタスの高さを背景に美人社員を採用し、取引先を色仕掛けで陥落させている。世の中の仕事はたいてい、美人局で成り立っている。かって生保レディがその最前線に立っていた。
 つまりフロイトの言うように、人間(生き物)の考えや行動は、ほとんどすべて「性的エネルギー」の影響を受けているのである。なぜなら人が生きる最大の目的は、子孫を残すことだからである。

 すべてはほどほどがいい。セクハラを全くなくしたら、生きてる意味がなくなってしまう。当方には、全くハニトラの気配がないのが残念である。

チタンフレームの開発

 無限に思えた製品開発も、難攻不落ではない。失敗するほどノウハウが溜まる

 私自身の眼鏡企業時代における、ものづくり経験の一部を披露する。
 いま当たり前に使われているチタン眼鏡枠は、35~40年前に福井の眼鏡産地で開発された。といっても、どこか1社だけが一気に開発に成功したのではない。いくつかの眼鏡メーカーが、それぞれ独自の製品を開発していた。業界全体に技術が確立するには、10年近くかかっている。あるメーカーが自社眼鏡枠をチタンで作れたとしても、別タイプの製品が出来るとは限らない。

 そのころ、眼鏡企業で開発部門の責任者であった私もこの開発に関わった。30代中ごろである。
 チタンはすべての加工プロセスにわたって、大幅な加工条件変更が必要であった。だから会社が束になってかからねばならない。業界全体が低迷していた時期で、多くの企業がチタン枠の開発に命運をかけていた。私のいた会社でも、新しくチタン製造部を設立し、各部署からベテラン社員を移動させ、最強部隊を編成した。我々技術スタッフも覚悟を決め、背水の陣でチタンフレームの開発にかける。チタン用の新しいデザインをつくり、量産しながら試行・錯誤していく。もっとも量産といっても、1000枚ほどでしかない。機械も治具も、その都度必要なものを作る。地獄の特訓と重なる。

            底なし沼

 最初の1年は苦戦の連続で、底なし沼に落ちたように思えた。
 部品作りの始めプレス加工では、次々と金型を破壊する。うまく塑性変形しない。
 切削加工も、刃物が持たない。すぐに歯先が磨耗し、超硬の刃でも割れてしまう。やっと削れたと思っても、刃物の傷や返り(バリ)がいたるところに出る。滑らかな切り口がでない。
 とくに溶接が問題であった。押さえた時の圧痕ができたり、高温のため変色する。簡単に取れてしまうこともあり、これは話にならない。チタンは高温で酸素や窒素、水素などあらゆるものと反応し、脆くなったり皮膜ができる。そのため、ろう付けは、チタンと反応しない気体の雰囲気中で行うか、瞬間的に加熱する。条件設定が難しい。
 磨き工程でも、表面がきれいになるどころか、焼きついてしまう。
 またきれいなメッキができず、とんでもない後処理が必要になった。
 不良品の山を築きながらようやく仕上げた製品は、傷だらけで使い物にならない。チタン製造部員や我々が総動員で磨きまくる。他社は果たしてこんな無茶な作り方をしているのだろうか。もしこれで売れたとしても、これだけ手間をかけて採算が合うはずがない。

 50枚ほどのチタン眼鏡枠をつくるのに、その10倍以上の不良品の山と、恐ろしい工数を費やした。
 「これでは、できたと言えん」
 製造部長の言葉は、連日の深夜作業で疲労しているスタッフ達をがっかりさせた。できた製品でも、いくら磨き上げても商品価値はない。めっきのテスト用にしか使えない。めっき工程でも、工数を何倍にも増やして対処していたが、きちんと密着しないため、苦労を重ねていた。テスト用の製品はいくらでもできていく。
 かくして、次々と山のようにめっきのテスト製品が作られた。

            見てくれ

 だが無限に思えた製品開発も、難攻不落ではない。
 ある工程の開発では、私が社長に一生懸命「できない理由」を説明しているうち、ヒントがつかめてきた(きちんと聞いてくれたからである)。たいていその繰り返しで、取っ掛かりが見えればなんとかなる。無数の失敗を重ねながらも、少しずつ完成品ができていった。むしろ失敗を繰り返すほどノウハウが溜まっていく。だからその後10年以上、海外でのチタン枠製造は普及しなかった。

 多少工数はかかっても、それ以上に売値でカバーできた。当初、競争相手が限られていたからである。次第に生産の比重も大きくなり、数年後にはチタンフレームが主力になるまでに成長していった。不思議なことに、産地業界では他の眼鏡メーカーも、同じような経過をたどっていく。企業間で職人の移動も多く、業界内で企業秘密などという意識がなかったからであろう。

 その後の販売戦略をまちがえなかったら、間違いなく福井産地は、世界の眼鏡界をリードしていったと思う。

財務次官のセクハラ

 週刊誌に報じられただけの人を石や棒で叩くのは、毛沢東の文化大革命を彷彿とさせる

 週刊新潮が報じた、財務省事務次官の「セクハラ」が問題になっている。女性記者に対し、怪しげな発言をした疑いである。現に「むね触っていい?」、「手を縛るぞ」などの音声録画が出回っている。言ったことは事実に違いない。

 たしかに現代日本は、病的なポリティカルコレクトネスの泥沼にどっぷり浸かっている。職務上の権限を振り回し、女性記者にこのような言葉を発した「と報道された」ら、確実にアウトである(報道は凶器)。真実がどうであれ、この次官氏の命運は尽きた。
            ハニートラップ
 しかしこれこそ、典型的ハニートラップである。常日頃、きわどい発言を好んで行う次官氏に対し、「工作員」は虎視眈々と狙っていた。なにかの機会をとらえるか、行きつけのスナックにちょっと美人工作員をはべらせばいい。(たとえ記者がいようと)女性の接待する飲食店で、このような発言をしない人は、お釈迦様くらいである。むしろ発言だけで収まったのだからたいしたもの。

 また、冒頭に挙げた発言は絶対悪ではない。相手を女性として見ている、という「礼儀」でもある。それこそ時と場合によって許される。冗談ひとつ言えないような人は、ストレスが溜まって殺人鬼か強姦魔になる。

 じつは私自身もかって、(男性・女性問わず)周りの人たちに同じような発言をしていた。もっときわどいことを言っていたかもしれない。しばしば、「あなたは口だけ」と不満げに言われた。つまり口だけの人は痴漢しない。ほんとに危ない人は「むっつり」なのである(前川某氏?)。
 もし私がそれなりの地位にあったら(ありえないが)、確実にハニトラ失脚していた。


 そして今回は、ただ週刊誌に「セクハラ」と記載されただけである。それなのにマスコミや野党は、よってたかって次官氏と彼を罷免しない財務省を叩く。恐ろしい社会ではないか。毛沢東の文化大革命による魔女狩りの再来である(歴史を俯瞰するとそうなる)。
 こうやって日本では、ハニトラ冤罪人がどんどんつくられていく。

安倍総理の退陣3要件

 辞めるなら、憲法改正、核武装、消費税凍結と差し違えるべき。いまこそ絶好のチャンス

 反安倍(工作員)の連続集中放火が、スキャンダルとは無縁のモリカケを炎上させ、安倍総理が追い詰められている。内閣支持率が30%を切ろうとしており、少なくとも9月の総裁選以降の政権継続は厳しくなった。無責任にイメージダウンに終始する野党やマスコミ、見え透いた中国工作に負ける国民の資質は、大きな問題である。

 でも、こうなったことはしょうがない。
 この際、ずるずる首を繋ごうとするより、潔く辞任したらどうか。
 そのかわり最後に大仕事をする。かって、3.11処理のまずさで追い詰められた管総理が、いわゆる「退陣3要件」を出したことがあった。管総理の場合、中身はとんでもなかったが(国民を苦しめるFIT(固定価格買取制度)があった)、あのやり方は見習うべきである。
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 では安倍総理の退陣3要件は何か。
 まず憲法大改正である。
 もちろん、9条に自衛隊を付け加えるなどという、チマチマした改正ではない。
 正当性に疑問のある現行憲法を廃止する。いったん明治憲法に戻るのが筋である。これなら国民投票は不要である。それが無理なら、とりあえず数年前の自民党案をそのまま使う。2者択一である。長々と議論している暇はない。世界情勢は風雲急を告げている。
 これが最大の条件である。

 つぎに、新憲法には消費増税の凍結を盛り込む。
 いまの8%では計算がややこしい。だから10%で永久凍結し、それを改正憲法に明記する。消費税が10%になれば、消費するときの計算が容易になる。将来増税しないとなれば、消費意欲が増し内需が拡大、これからの経済成長が確実になる。

 そして核武装である。人口減少や近隣諸国の傍若無人さを考えれば、このままアメリカに依存したままではまずい。核武装した原子力潜水艦を5~6隻、世界の海に潜らせておくだけで、国力は各段に高まる。核武装なしに日本の未来はない。
 もちろん原発の大規模増設による、エネルギー政策の見直しは必須である。


 早期退陣するなら、この3つを絶対条件にすべきである。このまま総理を続けてもできないことが、短期間でできる。そのほか移民政策や種子法、グローバリゼーションの見直しなどいくつかあるが、欲を言ってもきりがない。とりあえずこの3つに絞る。この3条件をクリアするまでは、絶対に辞めるべきでない(天皇の男系万世一系は格が違う。これはじじいの決死隊をつくって守り抜く)。

 安倍おろしを最大限利用する絶好のチャンスである。意外と安倍憎しに凝り固まった連中は、すんなり呑むのではないか。政策よりモリカケが大事なのだから。

似非保守か真正か

 現政権以外には、本物の「保守」がトップになるような下地があるとは思えない

 養老孟司氏は、「新潮45」2月号の、「大阪と民主主義」という文の中で、つぎのように喝破していた。
≪このところの政治は、やや右に振るポーズを取りながら、やることは新自由主義、グローバリゼーションに乗じていくわけです。これは安倍政権まで一貫しています。≫
 すなわち、毒にも薬にもならないが議論が沸騰するような、「教育基本法改正」や、憲法の一部改正を行いながら、TPPや農業改革、移民政策、種子法の廃止など、実質を代えていく。これらは「保守」とは、反対の性格である。

 たとえば種子法は、コメや麦、大豆といった主要作物について、優良な種子の安定的な生産と普及を“国が果たすべき役割”と定めている法律である。これを廃止することで、世界の中で強力な民間企業による種子の私有化が進む。
 したがって、西尾幹二氏や若手の論客である三橋貴明氏などは、正面切って安倍政権に反発している。
            沈没寸前 H30.3.31
 しかし安倍政権の政策が悪いと言って、本物の「保守」がトップになるような下地が、今の日本にあるとは思えない。いまの保守政治家でも、明確にグローバリゼーションを否定している人は少ない。すべての政治家を並べても、数人いるかいないかである。少なくとも彼らは、ここしばらくは首相になる位置にはいない。

 西尾氏や三橋氏のように、やたらと現総理を叩くだけでは、真反対の政権が誕生してしまう。現実の政治では、「よりまし」の政治家を選ぶしかない。奇跡的にガチガチの「真正保守」が総理になったとしても、安倍首相以上のことができるとは思えない。異なる場面での政策の違いもある。

 したがって今のところは、現政権を長期化させ、世界の中で日本が力をつけていくように応援するしかない。あとが真っ暗では、もっと困る。

 (だが、雰囲気がおかしくなってきた。工作員の暗躍で朴政権が潰された韓国の、2の舞になるかもしれない。これからは、冤罪イメージだけでつぎつぎトップを引きずり降ろす、暗黒政治が始まる。いよいよ最後の手段(次回)が必要になる。)

下種の勘繰り

 工作員の触手が身近に迫っていることが、下種の勘繰りでないことを祈る

 月刊オピニオン誌のなかで、「世界」や「正論」の記事は、読む前からほぼ内容がわかる。立ち位置が明確で頑として譲らないからである。双方とも石頭なので、タイトルだけ見ればいい。読むだけ時間の無駄である。その意味で、「新潮45」の記事は、右から左までとり揃っている。柔軟な発想の記事が多く、1冊読むたびなにかひらめく。

 とくに医師の里見清一氏(いまは連載してない)のタブーに切り込んだ視点はおもしろかったし、巻末の佐伯啓思氏の論説は難しくて何やら深みがあった。
 一方で、やたらと他人を「アホ・バカ」呼ばわりする作家の連載が終わらない。サル回しのサルのつもりであろうが、そのまま当人の知能程度を疑われる。いくら言論の自由でも、過ぎたるは及ばざるがごとしである(私も人のことは言えないが)。
            コケにされた
 ところで福井市立図書館では、1~2年前から、この「新潮45」の最新号が書棚から消えている。棚に置いておくと、持ち去られてしまうからだという。そのため最新号を読むときは、受付を通さなければならなくなった。貸し出しのできる月遅れ版も競争が激しく、最近は数か月遅れのものしか読めなくなった。

 持ち去られるということは、誰かの琴線に触れる記事があったからである。
 そういえば昨年まで、中国から亡命した人の漫画が掲載されていた。習近兵の「悪行」をこれでもかと増幅して漫画に仕立てたものである。面白かったし、最近の中国事情を知らない我々には、非常に参考になった。

 この漫画のせいで、図書館から雑誌が持ち出されたとしたら、理由はひとつしかない。中国の工作機関の手が、確実に身近に迫っているということである。日本の政権だけでなく、国民の生活や思想にも、直接触手を伸ばしてきた。これが下種の勘繰りでないことを祈る。

久しぶりの皮膚科

 あまり患者が増えても困るし、誰も来なくて潰れてしまっても困る

 蕁麻疹の薬が無くなったので、2年ぶりくらいに皮膚科の門を叩いた。蕁麻疹以外にも、水虫や手足のかゆみなど、体中が皮膚病に冒されている。これらの薬が切れると、体中の腫れや痒みが止まらず、気が狂いそうになる。

 HPで探したら、以前診てもらった女医が辞めたあとの建屋に、最近新しい男性医師が開業したらしい。HPに掲載されている男性医師のいかつい顔が気になる。だが、開業間もない医院なら空いているはずである。なにしろ、これまで行った皮膚科医院では、早くて1時間、長いときは3時間以上待たされる。
             必死の救命行為 H28.11.13 
 思い切って火曜日10時半ごろ、この医院を訪問した。周囲には車が1台もない。休診かと思って、中を覘いたら妙齢の受付嬢が2人笑顔で迎えてくれた。病院でこれほど満面の笑みで応対されたのは初めてである。よほど患者が来ないのだろう。待合室には人っ子一人いない。名簿には私の前に4~5人、1日の患者は10人くらいか。経営が成り立つか心配になってきた。

 呼び出されて、恐る恐る診察室に入ると、写真のイメージとは違った優しそうな男性医師が診てくれた。むしろ頼りなげである。専門的な説明を受けることなく、以前から使っている薬をそのまま処方してもらった。

 おそらく福井市で、これほど空いている皮膚科はないと思う。なんといっても待ち時間がない。患者数ではヤブかどうか判定できない。隠れ家的な穴場の店を見つけたようである。
 次回(半年~1年後)行くとき、この医院はどうなっているであろうか。あまり患者が多くても困るし、閑古鳥が鳴き、潰れていても困る。

行政文書の管理

 やみくもに情報公開法を適用したら、役人の数は際限なく増える

 このところ国会は、財務省の文書改ざんや防衛相の日報あと出し問題で、大きく揺れている。同じ文書でも財務省と防衛省では、やや性質が異なる。だが文書管理がずさんだということでは共通している。とくに防衛省で無かったはずの日報が、つぎつぎ出てくるのは、まともな管理がなされていなかったからである。
 
 ところでこの問題は、情報公開法による、行政文書の公開請求から派生している。
 情報公開法(行政機関の保有する情報の公開に関する法律)では、「何人も、この法律の定めるところにより、行政機関の長に対し、当該行政機関の保有する行政文書の開示を請求することができる。」
 また行政文書とは、行政機関の職員が職務上作成し、又は取得した文書、図画及び電磁的記録であって、当該行政機関の職員が組織的に用いるものとして、当該行政機関が保有しているものをいう。
            困ったイヌ
 しかし情報公開法では、一方で「情報を公開する場合には、公開することで個人情報、国の安全、犯罪予防、人や組織の権利や公正さが削がれるものなど、相当の部分を除かなければならない」とされている。
 素人考えでも、非常に難しい仕分けが必要である。開示・非開示の判断ができる人は限られるし、いたとしても相当の時間がかかる。開示要求のあった文書の1センテンスごとに仕分けしたら、どれだけ時間がかかるか想像すらできない。


 その意味で、今回問題になっている自衛隊日報の管理はきわめて難しい。
 毎日25万人の隊員が書いている日報は、年間15億件にもなる。開示する場合には、内容を吟味して機密にあたるものを慎重に除去しなければならない。それだけで、高級官僚数万人が必要である。たとえそのほんの一部、今回問題となったイラク派遣に関するものだけでも、調べろと言われたら目を剥く。
 
 イラクへのPKOでは、述べ8000人の自衛隊員が派遣された。毎日一人1枚の日報を書いたとしたら、年間8000枚(5年で4万枚)である。公開の可否を選別できる人はそれほどいない。できる人でも、1枚吟味するには1時間はかかる。年間労働時間2000時間とすると、請求があってから4年かかる。公開請求する人は、そのコストを払う覚悟が必要である。年棒1000万円クラスの人を、そんな仕事に貼りつけていいはずがない。
 私が責任者なら、あっても無いという。


 さらに自衛隊の日報は、機微な内容が含まれている。そんなものを公開するから、日本はスパイ天国だといわれる。国会で議論すべきは、日報が出てきたことではなく、管理の必要性の有無ではないか。アホでなければ、このような文書管理に、膨大な工数をかける意味などまったくないと思うはずである。
            怖いイヌ
 ISO9001(国際マネジメント規格)の審査でも、レベルの低い審査員ほど、文書管理の不備を指摘する。どんな会社でも、文書をつつけば必ずボロが出るからである。
 いま財務省や防衛相を叩いているマスコミも、まともな管理をしているはずがない。

 だから、自衛隊の日報は管理しないほうがいい。管理の基本は、「整理」。つまり捨てることである。
 捨てることができないのなら、機密として公開しない。あるいは、1ページ3万円くらいの費用を請求し、念入りに仕分けして数年後に出せばいいのである。2000枚なら1年以上かかる。公務員がつくる文書の枚数だけ、仕分けの人数が必要である。これでまた、役人の数はどんどん増える。
 そもそも文書を神様の如く信頼するから、世の中がおかしくなるのである。

補助金制度に求められる「革新性」

 自社の強みや独自性をしっかり認識し高めていくことが、経営計画の肝である

 いま、平成29年度補正予算による「ものづくり補助金」の応募が、佳境を迎えている。4月27日の申請締め切りに向け、応募企業は申請書の作成に余念がないと思う。

 昨年あたりから、採択率が低くなり(30%程度)、採択されるにはいっそうの吟味が必要である。申請書を作成するということは、中小企業にとって経営戦略を策定することである。自社の強みを認識し、設備投資によってさらにその強みを伸ばしていく。これがものづくり補助金制度の目的である(応募要項がだんだん細かくややこしくなるのは問題だが)。

 基本的にこの補助金は、企業の設備投資に対する支援である。趣旨は、「生産性向上に資する革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための中小企業・小規模事業者の設備投資等の一部を支援」するものである。
 したがって、導入しようとする設備によって、その企業や業界に「革新的」な成果をもたらすことを計画しなければならない。
               タヌキの金玉
 じつはその革新の程度が難しい。(他社との比較なので難しいが)革新が小さければ単なる改善程度だと見なされるし、ずば抜けて大きければ実現性が低いと思われてしまう。

 たとえば、「ものづくり技術」において、つぎのような計画があるとしよう。
①その業界専用に開発された革新的な設備を導入し、高品質で効率的な作業を行う
②最新鋭設備を導入し、既存設備を更新し生産能力を格段にアップさせる
③市販の設備を組み合わせて導入し、ガンの特効薬を試作する。あるいは、地震予知計をつくる

 このなかで①と②は、単に設備をつくったメーカーの技術に依存しているだけである。他の企業が同じ設備を導入すれば同じことになる。これだけでは弱い。
 そこで、その高度な設備を活用して、もともと自社が得意としていた加工技術、あるいは独自の製品をブラッシュアップする。その段階で独自の工夫を盛り込み、業界内で卓越した技術や製品を生み出す。そこにはものづくりにおける12分野の技術要素が係る。大まかにこのストーリーが、ものづくり技術の高度化である。
 このことがしっかり計画に落とし込めれば、ものづくりに造詣のある審査員にアピールできるはずである。

 逆にあまりに革新的すぎると実現性が危ぶまれる。③の例はやや大げさだが、これまで世の中になかった製品や加工技術を生み出すなら、その実現性の裏付けをしっかりと証明する必要がある。中小企業のなかには、それだけの実績と実力のある企業も多い。そのことを申請書の中で説得できれば大きなポイントになる。説得できなければ、単なるハッタリである。マイナスイオン、トルマリンはもとより、抗菌商品と謳っただけでは信用されなくなっている。

 繰り返すが、自社の強みをしっかり認識して、その強みをさらに高めていく。これはまさに、本来の経営計画の肝である。このことがしっかり理解できれば、持続化補助金などどのような支援策の事業計画も、実のあるものになる。
            柿の収穫 奈良山の辺の道 H26.10.10撮影
 もっとも、補助金に採択されなくても、経営計画の重要性は変わらない。計画をつくりそれを実施することで、他社との差別化をはかり経営改善することが大切なのである。現にこれまで、採択されなくても計画どおり設備投資を行い、成果を上げてきた企業を何件も見てきた。むしろ採択されないほうが、より成果を出す。煩わしい手続きをしないで済むし、自分のカネを使うと思えば気合が入る。なにかと制限のある補助金だと、高くてしかも不本意な買い物をすることもある。

 それでも、お金を貰いながら経営計画を立てることができる補助金制度は、きちんとした経営計画を立てるチャンスである。うまく活用したい。

女人禁制

 何でもかんでも男女差別をなくすから、ときめきが無くなり子供が生まれなくなる

 今月4日に開催された大相撲舞鶴場所で、67才の市長が挨拶中に土俵上に倒れた。そこで救命処置をしていた女性たちに対し、土俵から下りるよう場内アナウンスが行われたことが、いまだに波紋を呼んでいる。
 ほとんどのすべての人は、「緊急時なのだから女性を降ろそうとするのは怪しからん。」、「神事より、人命のほうが大事だ」と、アナウンスした人を咎めていた。

 これにも一言言いたいのだが、もっと過激なことをおっしゃる人がいた。
 弁護士の伊藤和子氏である。彼女はブログで、≪ある属性のみを理由に、正当な理由なく立ち入りを排除するというのは、差別以外の何物でもありません。差別の意図がない、といくら言おうと、女性を排除している以上、それは、女性差別にあたります。≫と書いていた。女性が土俵に上がれないことを問題とし、できないなら相撲中継も止めるべきともいう。
 「差別原理主義者」の本領発揮である。

 たしかに女性が土俵に上がらなくなったのは、たかだか明治あたりからである。上半身ハダカで闘うのは外国に恥ずかしいので、女人禁止にした。そのついでに、神道にして格上げを謀ったという説もある。
            雷電
 しかし、150年も続いた伝統である。伝統にはすべていわれのないルールがある。そのルールを破ったら、伝統ではなくなり、ただの格闘技である。女性は穢れがあるから云々というのは、伊藤氏のようなフェミニストの下種の勘繰りにすぎない。穢れがあろうがなかろうが、土俵に女性が上がったら、大相撲は終わる。また年寄り一人の命より、数百年続く伝統の命のほうが大事ではないか。

 「差別原理主義者」なら、女性専用車両、宝塚歌劇団、女性トイレ、大奥、女湯、イスラム「女部屋」、沖縄久高島、尼寺、修道院、女子寮、女子更衣室、産婦人科授乳室、沖縄「斎場御嶽」など、数多ある男子禁制差別をどう考えるのか。

 そもそも、男女差別の概念を持ち込んだのは、伊藤氏のようなフェミニストである。むかしから日本には、男女差別の概念なんてなかった。むしろ女性を「観音様」として崇めていた。それなのにフェミニストが差別意識を植え付けてしまった。これをマッチポンプという。女性差別は、人種や階級差別などとは全く性質が異なる。

 男女の間には、踏み込んでならない領域があるから、ときめきがある。年から年中、男女を一緒くたにするから、日本の若者に繁殖能力が無くなっていくのである。

小粒な政治家

 亀井静香氏の言うように、こんなつまらないことは笑い飛ばせばいい

 モリカケ問題では、相変わらず胡散臭い情報が小出しにされている。財務省や防衛相では重箱の隅のような文書問題で揺れている。細かいところでは、昨年10月の衆院選公示日に安倍晋三首相が福島市で演説をしたとき、集まった有権者におにぎりを配ったことで、福島の市議に任意で事情聴取したと報じていた。

 政局のタイミングからみて、すべて安倍首相に絡めた嫌がらせである。これまでも、うちわや線香など、きわめてつまらないことで、政治を騒がせてきた。
 たしかに公職選挙法では、政治家やその後援団体からの寄付行為は一切禁止されている。
             仁王
 しかしこんな規則や細かい出来事に縛られた政治家が、大した仕事ができるとは思えない。最近政治家が小粒になったのは、このようにチマチマしたルールに気を使わなければならなくなったからである。安倍総理のように、お友達が多いのもいけない。中の一人でも行政と関われば、忖度だとか身内優遇といわれる。
 このままでは、日本にはろくなリーダーが出てこない。

 したがって亀井静香氏の言うように、こんなつまらないことは笑い飛ばせばいいのである。
 もっとも、今の反対勢力はしぶといので、笑っただけでは吹っ飛んでくれない。やはりマキャベリの云うように、政治家は「恐れられる」存在にならなければならない。

幻想の将来不安

 不安を煽って経済を停滞させるのは、放射能の恐怖で原発廃止を目論む工作員の手口と同じである

 昨日4月8日のNHK日曜討論は、「金融緩和5年・米中貿易摩擦 どうなる日本経済」と題し、日本の経済情勢と方向性を論じていた。
 6人の参加者のなかで、例によって水野和夫氏一人だけが、成長神話の幻想と経済停滞への対策を説いており、まったくかみ合わなかった。そうかといって、自由化とグローバリゼーションの必要性を強調する他の論客も、「全体のパイを大きくした段階で下層への分配を行うというグローバリゼーションのプロセス」が、すでに破たんしていることには、言及していない。
 両極端ながら、正解はその中庸にあるのだろう。

 それでも水野氏を含めほとんどの人は、内需拡大による経済活動の維持には異存がなかった。なぜ内需が拡大しないのか。その大きな要因は、「将来不安」だということも一致していた。「将来不安」が人々の財布のひもを締めさせ、消費が停滞していくのだという。

 ではなぜ「将来不安」が起こるのか。
 長期的には、少子高齢化に伴う社会保障不安、人口減少による需要停滞である。
 さらにすべての参加者が、「財政悪化」を「将来不安」の要因に挙げていた。そのため、財政規律のための消費増税に、参加者すべてが乗り気なのは異常であった。たしかに、政府の財政赤字は1000兆円を超え、税収との差は「ワニの口」のように、毎年拡大している。
            タヌキの行列
 しかし「将来不安」というのは、現在が満たされているから起こる。今が不安な人は、将来どころではない。今日明日の衣食住に事欠く世界の人々が見たら、現代日本のような恵まれた国はない。それにいまだかって、「将来が不安」などという贅沢な歴史は聞いたことがない。
 日本人がいま「将来不安」を感じるのは、この番組のように財政赤字の問題を大げさに吹聴し、論客たちが口を揃えて「将来不安」を煽るからである。それが日本経済を停滞させて財政赤字を悪化させ、いっそう「将来不安」を増大させる。こうして「将来不安」が拡大再生産されていく。悪循環の泥沼である。

 すなわち、大した問題ではない「財政赤字」を、さも大問題のように騒ぎ立て、人々を不安に陥れて、日本経済を停滞させている。まさにこのことは、健康不安のない放射線被害を、さも深刻であるかのように世間に刷り込ませて原発を阻止。日本のエネルギー政策をめちゃくちゃにしていることとまったく同じである。
 これらは、日本を貶めたい国の工作員の仕業としか考えられない。
 日本人に対する不安工作は、直接破壊を行うテロ分子より、はるかに破滅的な損害をわれわれに与えているのである。

キムヨンジャ

 地味な中高年歌手が、頻繁に歌番組に出るのかがわかる

 昨年、私の父と妹(高齢者)が、地元文化会館での歌謡ショーに参加し、珍しく感激して帰ってきた。二人揃って韓国の歌手キム・ヨンジャを絶賛していたのである。他に数名出演していた有名な女性演歌歌手を、完全に圧倒していたという。歌のうまさや声量だけではないらしい。

 この歌手は、ときおり歌番組でみかけた。だがそれほど印象には残っていない。美人でも色気があるわけでなく、特別歌がうまいとは思えない。ただのおばさん歌手である。私の好きな持ち歌もない。韓国人に対する偏見もあった。だから父と妹が、キム・ヨンジャのどこに感激したのか不思議であった。
             ほんとうか?青蛇
 しかし先日ようやく、そのことが納得できた。なにげなく彼女の「雪国」を視聴したところ、その迫力に圧倒された。ただ声が大きいだけではない。歌全体を通したメリハリと、体全体で表現する迫真の訴えは、ヒトラー演説を圧倒する。歌い手によってこんなに違う。多くの高齢者は虜になるであろう。これを聞いて、「雪国」が好きになった。「あの鐘を鳴らすのはあなた」も、紅白で聞く和田アキ子の歌とはまったく異なる。

 ビブラート多用しすぎとか、自分の声に酔ってるだけと批判する人もいる。声楽の基礎がなってないとも言われる。ときおり、言葉の乱れや音程の狂いがあるような気がする。プロの基準では落第かもしれない。

 それでも歌力、つまり聞く人を歌で感動させる力は、それらを補って余りある。いくら音楽学校優等生でプロに絶賛されていても、視聴者である素人に感動を与えなかったら、何の意味もない。
 なぜこんな地味な中高年の歌手が、これほど頻繁に歌番組に出るのかが、わかるような気がした。韓国政府や韓国人全般に対する思いとはまったく別である。
 話半分に読んでいただきたい。歌の好みはそれぞれである。

また日報

 文書が世の中を動かすようないまの文書国会は、ヒトラーの独裁より性質が悪い

 また政府が「ない」といっていた文書が見つかった。陸上自衛隊の、イラク派遣時の日報である。
 このイラク派遣日報は今年1月までに見つかっており、その後も続々と「発見」されている。昨年、国会で日報が取り上げられた際に調査が指示されたが、当時は「残っていない」としていた。日報は行政文書ファイル内に含まれており、防衛省は「イラクと結びつかず、担当者が気づかなかった」としている。

 格好の攻撃ネタが現われ、「政府ぐるみの情報隠し」として、これ幸いと野党やマスコミが飛びついた。古臭い攻撃ネタをとっかえひっかえしているようにしか見えない。それでもモリカケが終焉に向かっているところに、新たな火種が出現。政権の立場からみると、意地汚い反対勢力に、また美味しいエサをばら撒いてしまったといえる。
            モンゴル大寺院ハトH25.6.20
 しかし何度も言うように、「たかが文書」である。こんな重箱の隅ばかり突いていても、何ら生産的でない。しかも自衛隊の日報という機密性の高いものは、公開する前提で書かれていない(どんな文書でも公開するなら、ほんとのことを書かなくなる)。だから、ほんものの日報などないのである。今回出てきたものこそねつ造である。

 そもそも役人の仕事は、書類をつくることではない。もしかしたらいまの役人は、正味の仕事にその10倍もの文書関連時間をとっているのではないか(作成、承認、回覧、閲覧、保管、廃棄)。文書をつくるのが仕事だと思っている。それなら、その仕事が半減するだけで公務員も半減する。

 頭の固い人たちには怒られるかもしれないが、文書が世の中を動かすようになってはおしまいである。いまの文書国会は、ヒトラーの独裁より性質が悪い

トヨタ方式の実践 トヨタのカタ③

 改善の内容をアドバイスするのでなく、現場の人々が自分たちで改善できるように

 前回の「トヨタのカタ②」の意図するところを、私の体験を踏まえて述べてみよう。
 私がトヨタ方式に興味を持ちはじめたのは、大手の眼鏡枠製造会社に勤務していた、30代のころである。ほとんどの国内眼鏡枠製造業は、多品種少量型であるにかかわらず、大量生産型で旧態依然のものづくりを踏襲していた。設備配置は、典型的な機種別配置で、トップは同じ型の機械が整然と並んでいる見栄えをなにより重視していた。

 私自身は開発部門にいたため、直接生産現場に係ることはなかった。それでも、生産の責任者が工場を「改善」するたび、設備が集められ作業導線が複雑になっていくのを、複雑な思いで眺めていた。新郷重夫氏、古畑友三氏、関根憲一氏などの著作とは、まるで反対のことをやっている。当時はなにかおかしいと思っても、現場経験が乏しいため、本だけの知識でベテラン社員を説得することはできなかった。中小企業診断士の資格を得たのはそのころである。
            未来へのトンネル H29.12.19
 自分でものづくりの本格実践が出来るようになったのは、30代後半、子会社の部品工場を任せられてからである。そこから独立までの3年あまり、工場責任者としてトヨタ方式をベースに工程改善に取り組むことができた。
 そこで行ったことを、以下簡単に示す。

 最初は、見える化である。
 それまで、20数台あった自動機械の運転は、いつどの機械が何を加工するのかよく分からないまま進めていた。セッティングも担当者任せで、生産管理も何もあったものではない。そこで、機械ごとに割り振った大きな日付管理版をつくり、製品別の生産指示書を貼り付けた。単純だがこれだけで、それまで担当者の頭の中にしかなかった生産計画が立てられるようになった。

 また、工具や治具、原材料、雑多な仕掛品の整理整頓、置き場所と表示を明確にした。最初の半年、ほとんどこれだけに費やした。おかげで、はじめて入ったものづくり現場も、次第に様変わりしていった。

 つぎに、多工程持ち作業の導入である。これは現場の女子社員には評判が悪かった。
 立ち作業で、いくつもの工程をかけもちするのは労働強化だといって、反発を食らった。説明してもなかなか分かってもらえない。機械をセッティングしても、いつの間にか元に戻ってしまう。当時女性社員の憧れだった私が苦労したのだから、並みの管理職には無理であろう。

 転機は、ある部品の納期が迫り、にっちもさっちも行かなくなった時である。思い切って10工程ほどある(半自動)加工機械を工程順に並べ、レイアウトを変えてみた。夕方から2時間ほどかけ、担当課長と2人で機械を移動した。翌日から立作業に理解を示す20代の男子社員をオペレーターとして、作業をやってもらった。
 なにが変わったか。
 まずそれまでは所在が明確でなかった仕掛品が工程順におかれ、探し回る手間が無くなった。もちろん工程間での数読みや持ち運びもない。切削加工で取り外した後でバリ取りし、そのまま次の加工機械にセットする。これで取り置きの手間が無くなる。すべて1個流しとまではいかなかったが、仕掛が少なくなりリードタイムも早くなった。異常の発見が早くて、手直しも激減する。いくつか簡単な機械をつくりながら改善を進め、1~2か月後にはこの部品加工の生産性は倍近くになった。

 残念ながらコストダウンが本社にバレたため、大幅値下げを要求されてしまった。
 この部品工場では、そのあといくつか自動機械を開発したが、ローコストでこれほど効果があがることはなかった。
 この経験をもとに、自らが部品工場を立ち上げたことは、以前このブログで書いた。自分の会社なら、成果がそのまま懐に入る。このとき年代に応じた仕事の姿勢があることに気が付いた。
                守り神
 50代から行ってきた今の仕事では、製造業の現場改善のアドバイスをすることもある。素直に従ってくれるところもあるが、大方はなにかと理屈をつけなかなかやらない。その場合、云いっ放しで終わる。私がトップでやったときでさえ苦労したのだから、いくらコンサルタントだろうが部外者の云うことを聞く方がおかしい(もちろん多くの工場の中には、参考にしたいところもあった)。

 ほんとは、改善の内容をアドバイスするのではなく、魚の釣り方を教える。つまり現場の人々が、自分の力で改善できるようでなければならないと思っていた。そもそも現場は常に変化する。臨機応変に対応できるのは現場だけである。コンサルタントが指摘したときの状況が続くことはない。

 そのことを理論的に(長々と)説明した著作が、「トヨタのカタ」(マイク・ローザ―)であった。

トヨタ方式の内容 トヨタのカタ②

 以下、「トヨタのカタ」に記述されたおもなポイントを列挙してみよう。

①トヨタの重要な側面は目に見えない(自然に身についているため、幹部でさえうまく説明できない)
②カンバン、セル生産、あんどんなど、具体的な生産手法がトヨタのパフォーマンスではない
③特別な努力をしたり、改善運動のような定期的改善やイノベーションだけに頼ると、組織の脆いシステムを覆い隠す
④トヨタのカタは、常にターゲット状態を設定し、継続的な改善を可能にするものである
⑤継続的改善のカタは、とくにプロセスのレベルで行われる。それも小さいほどいい。
⑤トヨタの基本思想は「顧客のためにいい製品をつくる方法を改善し、進化させることで会社として長期間生き残る」
⑥トヨタの生産ビジョンは「不良ゼロ・付加価値率100%、1個流し・順序一定、必要に応じて・社員の雇用保障」で、これを生産における「真北」と呼ぶ。
⑦作業標準は基準点を持つためで、それを使うのはおもにチームリーダーである。
⑧基本的な生産工程のターゲット状態は
 ・適性作業者で、計画サイクルタイムに対し安定した1個流れをつくる
 ・小さなロットサイズで平準化の製品ミックスを目指す
 ・カンバンを使って工程間を結合する
 ・さらなる改善 
⑨トヨタの改善活動の90%は、チームリーダーや監督スタッフ技術者で、業務の一環として行う。
⑩トヨタの実践的問題解決法のステップ
 1)問題を取り上げる
 2)状況把握(行ってみる)
 3)原因を調査・・・ここまでで80%以上の工数
 4)対策をつくり試験する
 5)フォローアップ
  このうち、2)3)の段階で大半を費やす。
            異次元の物体
⑪改善できる人をコーチングによって育てる。答えを教えてはならない。
⑫メンターと呼ばれるコーチは、つぎの段階で何をするか(現場へ行ってみよう)を知っていなければならない
⑬トヨタでは対策を講じることより、さらに改善ができるように、作業システムの理解を深めることを重視する。問題解決能力の向上が目的
⑭時間がかかるポカ除け対策より、標準作業を変えることでもいい(改善はすばやく)
⑮コーチングサイクルを構成する5つの質問
 1)ターゲット状態は何か
 2)現在の状況は何か
 3)障害は何か。そのうちどれに取り組んでいるのか
 4)次のステップは何か(すばやく進むことが最重要)
 5)このステップで何を学んだのか
⑯できるだけこまかいPDCA
⑰メーカーの生産ビジョンは「可能なかぎり低コストでの1個流し生産」が基本
⑱部品加工→組立においては、ペースメーカーである下流の組立ループから改善を始める
⑲工程分析の例
 1)工程ごとのブロック図を作成
 2)各ブロックごとのサイクルタイムを測る(20回)
 3)バラつきを無くし、ネック工程を改善する


 これだけ見ても、なにがなんだかよくわからないと思う。ここまで書いて、説明の難しさを実感した。トヨタの改善システムは、簡単に説明できないし、それ以上に実行するのは難しい。
 次回はもっと噛み砕いて、私自身のトヨタ方式との関わり・体験を踏まえて述べてみたい。

トヨタ方式を書いた本 トヨタのカタ①

 トヨタの優位性は、改善と適応のための組織的ルーティンである

 久しぶりに、2冊ものづくりの本に目を通した。いずれも、トヨタ方式をベースとした生産性向上のための書籍である。ひとつは、日本のものづくりの権威である藤本隆宏氏(東大)が監修した「ものづくり改善入門」。もう一冊は、マイク・ローザ―氏(リーン生産コンサルタント)の「トヨタのカタ」である。

 前者は、昨年から福井でも実施されている、「ものづくりインストラクター養成講座」のテキストでもあり、トヨタ方式をベースとしたオーソドックスな教科書である。とくに新しいことが書いてあるわけではない。(実際の現場に適用できるかどうかは別として)工程分析、コスト管理、品質管理など、基本的な知識の習得には役に立つ。ものづくりを始める人にとってはもちろん、長年ものづくりに携わってきた人にとっても、基本にもどる意味で、近くに置いておきたい本である。
            勉学に励む
 後者も、トヨタ方式をベースとしたものづくりの考え方を示す本である。トヨタの経営手法を、これまでのどの研究より、深く掘り下げていると自称している。過去20年以上、多くの人がトヨタの優れた経営手法としくみを研究し、書籍として示してきた。だが、ほとんどうまくいっていない。トヨタのやり方が、根本のところで理解できていないからである。豊田の幹部でさえうまく説明できないという。この本ではその根本を抉っていく。
 
 一言で言えば、トヨタの優位性は、定量的・財務的目標管理ではなく、改善と適応のための組織的ルーティンだそうだ。なんだかわけが分からないが、400ぺージのこの本を熟読すれば、少しは理解できるかもしれない。
 次回②では、その内容をまとめてみよう。

無理筋の退陣要求

 安倍内閣は、いま絶対に総辞職すべきではない。これだけの理由

 佐川氏の証人喚問終わっても、野党やマスコミはあきらめていない。自らの無能と無理筋を棚に上げ、逆走パフォーマンスの足掻きが見苦しい。どこかにアラはないか、重箱の隅をつつき回るのに余念がない。自衛隊や地方行政の文書書き換え、財務大臣のちょっとした言葉にも敏感に反応する。触発されたいくつかの地方議会が意見書を可決、自民党内でも次の総理を目指す生臭い動きが目立つ。
 「こんな人たち」が羽振りを利かす日本はどうなるのであろうか。

 モリカケで首相夫妻に何らか関与があったとしても、いったい何が問題なのか。こんなことで内閣総辞職をしたら、未来永劫まともな政治などできるはずがない。悪しき前例としないため、安倍首相はあと5年、絶対に辞めるべきではない。
 以下にその理由を述べる。
              沈没寸前 H30.3.31
①辞める理由がない
 総理はいったい、何の罪を犯したのかだれも説明できない。政策以外で辞める必要はまったくない。世の中に完全潔白な人、叩いて埃の出ない人はいない。こんなことで政治家を辞めたら、政治の出来る人は一人もいなくなる。また、忖度不祥事で政権転覆ができるという、悪しき前例をつくる。足の引っ張り合いで日本の政治が良くなるはずがない。

②冤罪を生む国会
 たしかに、安倍首相の弁舌はうまくない。口から生まれたような議員に、些細な答弁の食い違いを追及されると、言い訳がましく感じる。ひっかけやパワハラで、罪を認めるよう迫られたら、つい思ってないことを口にしそうである。検察が自らのストーリーに合った冤罪被害者をつくる手口である。明恵夫人なら、簡単に冤罪を認めてしまう。

③中国や北朝鮮の思う壺である
 マイナーなモリカケを大問題にしたのは、間違いなく日本に送り込まれた敵対国の工作である。中国は米国との絆を強固にする安倍政権を嫌っている。自覚してなくても、手先となっているものは大勢いる。政権が崩壊すれば敵対国の思う壺である。イギリスでスパイ暗殺事件があったように、確実に日本にも共産圏のスパイが暗躍している。

④期待されるリーダーがいない
 安倍総理は、私が政治に関心を持ち始めての歴代総理のなかで、一番まともな政治家である。小泉政権からあと、年替わり総理見本のなかから抜粋された。安倍総理のあとのリーダーを考えると気が滅入る。ルーピーやイラ缶、泥鰌ではお先真っ暗である。

⑤重要なのは政策
 最近の東京都知事は、吃驚するような得票率で当選したあとでも、つまらないことで辞めさせられている。おかげで重要課題が宙ぶらりんになった。どんな人でも必ず何か欠陥がある。ない人は何もできない。
 今の政権は、安保法制を成立させ、憲法改正への道筋をつけようとしている。ぬるくても現状よりはるかに良い。それが気に食わないのなら、人格攻撃でなく政策で政権交代を狙うべきである。
            越前焼壺(室町)H26.5.11撮影
 私はなにも、安倍政権の絶対支持者ではない。靖国参拝は一度きり、移民を進め、原発再稼働も遅々として進まない。腰の引けたような憲法改正案には完全に失望している。
 だが、いま安倍首相が退陣したら、それすらできなくなる。
 無責任に内閣総辞職を叫んでいる人は、自分が責任ある立場になったことがないか、責任を感じたことのない人である。日本のことを思うなら、(多少嫌いでも)リーダーを支えていくべきである。足の引っ張り合いでは、無間地獄か敵対国の思う壺に嵌りこんでしまう。

原発に原爆が

 ミサイルが心配ならあらゆる施設を停止しなければならない。なぜ原発を差別するのか

 関電高浜原発3、4号機が、北朝鮮のミサイル攻撃を受ける恐れがあるとして、大阪府内の女性が関電を相手に運転差し止めを求めていた。まさかと思ったらほんとだった。さすがに大阪地裁は、その申し立てを却下。最近おかしな裁判官がいるので、場合によっては受理されていた可能性もあった。
 このように、日本中の放射脳患者が異常行動を起こしはじめている。

 たしかに、原発に通常ミサイルでもぶち込まれたら、福島第一原発のような放射性物質が散乱することもないとは言えない。場合によっては、チェルノブイルを超える可能性もある。日本中に放射性物質がばら撒かれ、患者たちはパニックになる。
            摩訶不思議
 しかしその場合でも、直接亡くなる人はいない。あったとしても、直接都会のど真ん中にミサイル着弾した場合に比べたら、微々たるものである。原発施設は核シェルターと同じである。燃料さえ冷却できれば大した放射能漏れなど無い。人が亡くなるとしたら、放射脳患者のパニックによる混乱である。

 そもそも都会に核ミサイルが落ちたら、数十万~数百万人が一瞬で亡くなる。
 通常のミサイルでも、市街地に着弾すれば人命が失われる。 
 首都圏や関西圏で、ラッシュ時の電車に落ちれば、1000人単位で即死する。新幹線も同じである。大観客で熱狂しているドーム球場なら目も当てられない。VXやサリンをたっぷり積んだミサイルが、水源のダムに落ちたらどうか。日本中の火力発電所が破壊されたら、日本人は数年後に80%死ぬ。
 ミサイルが心配なら、あらゆる施設を停止しなければならない。なぜ原発だけを差別するのか。異常な病気としか考えられない。
 
 いくら病気でも、じっとしているなら迷惑は限定される。だがこれ以上異常行動が続くようなら問題である。つい最近も、玄海原発のわずかの蒸気漏れでさえ騒ぎはじめた。原発従事者を委縮させ、かえって安全性を阻害している。
 これでは病人を隔離しなければならない。尖閣の魚釣島はどうか。あそこに1年もいれば日干しになり、放射脳炎もぶっ飛ぶであろう。

京都と福井の桜

 夜空に全開した福井の桜は、ヒトの満開を眺める京都とは違った味がある

 昨日、日帰りで京都嵐山を訪問した。まさに桜満開の時期である。そのため、福井駅からのサンダーバードの中、京都駅で降りて嵐山周辺、京都市内まで、延々と雲霞のような人波を歩くはめになった。桜の状況は、嵐山で渡月橋を渡ったところの中之島公園、トロッコ亀岡駅周辺で満開を超えていた。まさに桜が絶景に花を添えている。

嵐山中之島の桜 H30.3.31  渡月橋 人波 H30.3.31

 ただ、京都駅前にある東本願寺の渉成園にある桜は、すでに盛りを過ぎ、葉桜となっていた。まもなく姥桜に変身する。またあまりに人が多いので、いずこの女性用公衆トイレも長蛇の列であった。男性トイレでさえ順番待ちである。これではまともに酒が飲めない。帰りの列車に乗るまで、終始トイレが関心事になってしまった。

京都市内 渉成園 H30.3.31 京都駅 ヒト満開 H30.3.31 福井県庁夜桜 H30.3.31

 京都へ出る朝7時半過ぎ、自宅から福井駅途中にある県庁石垣の桜は、まだ蕾からわずかに開花を始めたところだった。桜の枝も、朝の寒さに震えていた。

 ところが半日後、京都から戻った夜8時半ごろ通ったときは、すでに8割がた蕾が弾けていた。京都の桜とは違い、熟度を増し年季が入っている。天に広がっているから、ライトアップに映え異次元の世界に見える。見上げると満点の星空を爆発させたようである。

 世界中の観光客が集まる京の桜より、みごとな咲きっぷりだと思う。それなのにこの福井では、夜桜に誘われ散歩する人は、ちらほらしか見かけない。やはり観光の目的は、桜や名所・旧跡でなく、ヒトの満開を見ることなのであった。