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佐川長官への抗議

 日ごろ虐げられている零細企業事業主は、直接文句を言わずにそっとごまかす

 確定申告の時期である。この税務申告で今年、各地で不穏な動きが起こっているという。佐川宣寿国税庁長官(前財務省理財局長)に学校法人「森友学園」への国有地売却問題に関して国会で虚偽答弁をしていた疑惑が向けられていることである。廃棄したと答弁していた文書が残っており、そのなかには、残存廃棄物を理由に森友学園側が土地を安価で購入したいと財務省近畿財務局に要求している様子などが記されていたらしい。

 これに対し、ネットなどでは
 「自分たちは書類を捨てておいて、納税者には『書類をとっておけ』というのは矛盾している」、「税金から給与をもらう意識のない者が税金を納めるところの長では、払いたくないと言う者が出ても不思議ではない」「佐川の退職金になるのなら、払いたくない」、「納税する気にならん」などの声が上がっている。
 市民団体は、「国民なめんな」、「納税者一揆」と称したデモで、霞が関を取り囲んだ。大阪や福岡でも抗議活動があったという。

            請求書

 しかし、このような抗議の声を上げる人たちは、それにふさわしい高い税金を払っているのだろうか。100%ごまかさず、しかも自分が受けた恩恵以上に税金を払っている人だけが、抗議する資格を持っている。
 ほとんどは、後ろめたさからそんな声は上げない。むしろ今年はチャンスとばかり、税務申告を有利に進める。


 じつは7~8年前の確定申告時には、もっとひどいことがあった。ルーピー鳩山氏が首相時代、母親から貰った何十億円もの資産贈与税を申告していなかったことである。贈与税だから、目の玉の飛び出るような金額である。当時は、もっと多くの人が税金の支払いを渋った。

 日ごろ大企業や公務員に虐げられている零細企業事業主は、直接文句を言うことはない。わからないよう、そっとごまかす。グレーゾーンをすべて、まともに申告している人などいない。後ろめたいから、とても佐川長官を非難することはできない。指摘された時の言い訳にとっておけばいいのである。
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裁量労働制の拡大

 過労死で死ぬことを強調する人は、仕事が人の命を救っていることを忘れている

 裁量労働制のことで国会が紛糾している。
 裁量労働制は、実際の労働時間に関係なく、労使の協定で定めた時間だけ働いたとみなし、賃金を支払うしくみである。企業は時間管理を労働者に委ねる。新法案は、これまで限られていた対象職種を広げようとしている。

 紛糾のきっかけは、裁量労働制の方が一般の労働者より労働時間が短いデータがある、という安倍総理の国会答弁からである。政府が最重要と位置づける、働き方改革関連法案の雲行きが怪しい。また、チマチマした「粗探し国会」がはじまる。

 裁量労働制は、働く時間に関わらず決まった賃金が支払われるので、残業代削減のため、乱用の恐れがある。実労働時間とみなし時間がかけ離れてしまう。労働時間の概念が薄くなり、長時間労働になりがちである。反対する人は、長時間労働で過労死が増えるということを強調する。

            見てくれ

 しかし、機械や人の流れに合わせて働く製造業や、営業時間が決まっている小売・サービス業などを除けば、現実の企業活動は、ほとんど個人の裁量である。とくに企画や制作などのクリエイティブな職場は、いくら長時間でもひらめきは一瞬である。時間に縛られて、いい仕事ができるとは思えない。

 厚労省のデータがいい加減なのは、当たり前である。裁量労働のように主観的な時間管理を、タイムカードやアンケートなどで調査できるわけがない。いくら再調査しても、その人が仕事をしているかどうかなど、頭の中を探らなければわからない。長時間会社に居るだけの昼行灯はいくらでもいる。
 間違いなく言えるのは、裁量労働制を嫌うのは、仕事のできない人である。「結果平等」の国は衰退し、近隣国家から飲み込まれてしまう。働ける人が死ぬまで働かなければならないという現実を、ポピュリズム政治家は絶対に口にできない。


 それにもし裁量労働制で、働く時間と仕事量が増えるなら、多くの人の命が助かる。過労死で人が死ぬことばかり強調する人は、余分に働いた分の付加価値が、人々に豊かさと命を提供することをすっぽり忘れている。むしろ過労死を咎める人たちこそ、大量殺人者である。目先だけ優しい人の正体は、残酷な悪魔なのである。

ピョンチャン5輪終了

 欧米人の底意地の悪さを見抜けないと、いつまでも同じことを繰り返す

 冬季5輪が終了し、日本は過去最多の13個のメダルを獲得した。もっとも競技数も過去最多である。
 過去の競技数は(カッコは日本のメダル数)、札幌大会35種目(3個)、以下長野68種目(10個)、ソルトレークシティ78種目(2個)、トリノ84種目(1個)、バンクーバー86種目(5個)、ソチ98種目(8個)、今回のピョンチャンは102種目(13個)である。札幌のときの約3倍、長野の1.5倍である。したがって、競技種目数に対するメダル獲得は長野のときが15%で一番多い。

            玉入れ H29.5.21

 ところで今回、(悪い意味で)もっとも印象に残ったのが、渡部暁斗選手が5位になった男子スキー複合ラージヒルである。ジャンプでトップに立った渡部選手は、ライバルのドイツ勢に24秒以上の差をつけてスタート。ドイツの3人組は、お互い風よけになって体力を温存し、渡部選手を追いかける。渡部選手は1秒遅れのノルウェー選手に背後につかれ、終始トップで走ったため、体力を使い果たしてしまった。
 やがて最後の1周でドイツ勢に追いつかれ、5人の集団を形成する。ワックスも合わなかったらしく、下りのスピードで後れを取り、ゴール手前の坂でスキーが交差したことで集団から遅れ、結局5位でゴールインした。

 スタート1秒遅れのノルウェー選手は、走力で渡部選手より劣るはずだったのに、ドイツ3選手よりわずか遅れただけの4位であった。最初から2人が協力し合えば、1位と2位を分け合えたかもしれなかった。もしかしたらこのノルウェー選手は、自分が2位になるより、黄色い日本人が勝つことを嫌ったのではないか。孤軍奮闘する東洋人が、4人の欧州人に集団で潰された形になってしまった。
 (ちなみに、今回金メダルを獲得した女子スピードスケートパシュートは2400M走る。この世界記録2分50秒は、1000Mの世界記録1分12秒を2.4倍したものより3秒も速い。また1500Mの世界記録を1.6倍したより6秒速い。もちろん3000M換算では16秒も速い)。
            犬鉄砲
 完敗した渡部選手は、見苦しい言い訳をしなかった。「どんな展開になっても勝てるようでなければいけない」と、清々しくリベンジを期していた。男らしく潔いのだが、欧米人の底意地の悪さを見抜かないと、いつまでも同じことを繰り返す。

 スポーツだけでなく、ビジネスや政治の世界でも同じことがある。欧米人は、あからさまな妨害はしなくても、厚かましくオブラートに包んでスマートに嫌がらせする。これには年季が入っている。中国や北朝鮮、アメリカとは異なり、野蛮な言動はとらない。下心を見せることなく、東アジアで日・中・韓が連携しないよう、ことあるごとに工作することも忘れていない。 

 その意味で見事だったのは、スピードスケート・マススタートの高木選手である。終始トップランナーを追いかけ、体力を温存しながら、最後に隙を見つけて一気に抜き返す。まさに日本が、大国アメリカに盲従しているように見せながら、虎視眈々と世界の覇者を狙う政治戦略を彷彿とさせる。
 力だけでは勝てないのである。

3年手帳

 手書きでスケジュール暦を書き込んだ、世界に一つだけの手帳

 3~4年前から、「自作」の手帳を使っている。おもに仕事の予定を書き込むためのもので、これがなければスケジュールが立てられない。へそくりも仕込んであり、飲み屋で勘定不足のとき威力を発揮する。

 それ以前は20年以上、中小企業診断士協会が発行する手帳を使っていた。使いやすいが、1年しか持たない。この年になると1年は早い。あっという間に年度が替わり、書き換えるのが煩わしい。

            異物 腹に一物

 そこで、市販の複数年度のものを探した。種類が少なく、気に入ったものがない。それに複数年度の手帳は厚くて重い。軽くて何年も使え、内ポケットに簡単に入るものが欲しい。そんなものは、売り場の隅から隅、いくら探してもなかった。
 世の中にないものをつくるのが、ものづくりである。

 そこでいまは1年手帳のメモ欄に、自分で2年分を書き足して使っている。暦を調べて書き込むのに、まる1日かかった。それでも世界に1冊の、オリジナル高付加価値手帳である。10万円出しても買えない。
 これでもう、死ぬまで手帳を作らなくていいかも。

ドラム式洗濯機の事故

 トラブルだけでドラム式洗濯機をやめてしまうのは、愚かな選択である

 先月大阪府堺市で、5歳の男の子が、ドラム式洗濯機の中に閉じ込められ、亡くなってしまった。父親が男の子と昼寝して目が覚め、洗濯機の中にいるのを見つけたという。男の子が自ら洗濯機に入り、ふたが閉まって窒息死した可能性が大きい。
 これこそ、「まさか」の事故である。

 3年前にも東京都で、ドラム洗濯機の中に7歳の子が閉じ込められる事故があった。米国や韓国でも、子どもが洗濯槽に閉じ込められ、死亡する事故が相次いでいる。多くのドラム式洗濯機は同じ構造で、ドアは内部から開かないので、中に入れば窒息死する。
 死んではいけない子供を直撃するだけに、これと同じ事故はゼロにしたい。

 もちろんこれまで、何も対策しなかったわけではない。消費者庁は一般向けのメールで注意を喚起している。子どもが勝手に入らないようにドアを閉めることや、ゴムバンドをかけるなどの防止策を呼びかけた。メーカーも取扱説明書で注意を促し、本体に警告のシールを貼ったりしている。

            東尋坊の断崖 H27.10.31     

 しかし、このような対策だけで事故がゼロになるとは考えにくい。
 そもそも日本では、毎年1件もない非常にまれな事故である。ドアを閉めておくなどの注意喚起で事故がゼロになることはないし、ドアのゴムバンドも作業する人の意識に頼っている。事故をゼロにすることは、人間の注意力だけでは絶対にできない。
 そこでこの場合、通常の動きでは事故になりえない本質安全を追求すべきである。

 以下のような安全対策が考えられる。

①外でロックし中から開く構造にする
 外から人がロックして運転し、ロック前は中から開く構造にしておく。もし人が外からロックしたら殺人であって事故ではない。意図をもった殺人は避けられない。

②息継ぎの穴を設ける
 ふたが閉まってロックされても、中で息ができるように上に向かって息継ぎ穴を伸ばしておく。洗濯時に中で高圧がかかるときは溢れてしまうが、洗浄力をはかる目安にもなる。

③チャイルドロック
 通常はふたが閉まっており、特別な操作をしなければ、ドアが開かないようにする
 特別な操作をしなければ機能しないため、本質安全ではない


 今後何も対策せずドラム式が普及していけば、比例して事故が増えることは予想される。子どもでなくても、男ならすきまがあれば入りたがる。大型になれば大人の事故も起こりうる。いまのうちに本質安全対策をとっておきたい。
 類似事故として、炎天下での車閉じ込め事故がある。このほうが重要である。

            子どもの恐竜 

 年に一人もない事故でも、子供の事故は悲惨である。いまの日本では死亡事故、とくに子供の事故には過敏である。福島第一のように、直接の死者がいなくても再稼働さえままならない(いまだに大山鳴動している)。下手するとせっかくのドラム式洗濯機の普及が止まる。

 それでも、ドラム式洗濯機を使わないのは、愚かな選択である。ドラム式洗濯機は、節水や乾燥機能に優れ、省エネと同時に取り扱いが容易なすぐれものである。どんないいものも、最初はトラブルが付きものである。それを解消していくのが人間である。
 なにかあるとすぐやめてしまうことで、工夫しなくなり、頭脳の働き・知恵が退化していく。最近の日本人が陥っている泥沼である。

働き方改革

 いまの労働法でもややこしいのに、新たな制度でますますわけがわからなくなる

 「働き方改革」に関する法案審議が進められている。
 進めるほうも反対するほうも、なにかピントがずれているような気がする。
 たとえばその柱のひとつ、同一労働同一賃金」である。大企業は2020年度、中小企業は2021年度を適用時期とし、同一労働同一賃金が適用される。

 むかしから企業の人事システムで、人事担当を悩ませていたのが、成果に対する評価である。その段階で職務や職能を比較する。これに多くの企業が試行錯誤を繰り返し、ことごとく失敗した。成果や職務の軽重で評価しようとすれば、悪平等になってしまう。結局多くの企業は、日本型年功序列の良さを見直している。完璧な「同一労働同一賃金」はあり得ない。

 「同一労働同一賃金」が、悪平等の形で実行されているのが、医者や議員である。ヤブ医者や新人議員でも、名医や経験豊富な実力議員との報酬差はない。むしろ患者に手間暇かけるヤブ医者ほど儲かる(私のようなコンサル業も同じ)。だから、「同一労働同一賃金」を進めていけば、日本中がヤブ医者になる。働く人の向上心が阻害され、日本企業の国際競争力はますます落ちていく。

          ラムネ飲み競争

 また優秀な非正規労働者が、そうでない正規労働者より待遇が悪いのは怪しからんという人がいる(希望の党山井議員)。だがいまどき中小企業で、そんなことをする経営者がいるとは思えない。それほど優秀な非正規社員がいれば、必ず正規社員にする。中小企業は、喉から手が出るほど人材が欲しい。
 だから、山井議員のような事案は、議員自身の視野の範囲だけである。

 もともと大企業の社員や公務員は、自分たち以外、中小企業者の生き血を吸ってぬくぬくと太っている。大企業内の正規と非正規の差より、中小零細企業との格差のほうが、はるかに筋が悪い。さらに、労働者にとっての大きな問題は、時間より仕事の中身である。働くことで生きがいを感じられるかどうかで人生が決まる。
 まさにパーキンソンの凡俗法則で、根源的な問題をそっちのけで目先のわかりやすいことにうつつを抜かす。


 そもそも、現在の労働法だけでも十分ややこしい。それに新たな制度を加えると、ますますわけがわからなくなる。これから消費税の軽減税率が導入されると、もう密林に丸裸で入ったようなものである。中小企業者は、本業どころではなくなる。
 政府の役割は、企業が仕事をしやすくすることではないのか。議員が程度の悪い仕事ばかりするから、国民が迷惑する。

豪雪被害の要因

 日本どころか、狭い福井のしかも嶺北地域でさえ応援体制がとられていなかった

 昨日21日の福井新聞社会面記事は、「300台応援実現できず」のタイトルで、今回の豪雪被害が拡大した要因を分析していた。除雪を担う建設事業者の施工範囲の「縄張り意識」や、稼働可能な除雪機械台数の見込み違い、そして除雪機の燃料不足である。

 「縄張り意識」は、県や市町の平常時の除雪計画によって、除雪事業者が振り分けられていることである。県道を除雪している事業者が、除雪を必要とする目の前の市道を担当外と言うことで除雪できなかったという。
 また、計画では嶺北に1000台あるはずの除雪車両が、実際に使えるのは700台しかなかったという見込み違いもあった。
 さらに、燃料を保管しているテクノポートの油槽所との除雪がなされていなかったため、肝心の燃料補給ができなかったというミスも発生した。

            深みにはまる H30.2.09

 このブログで以前、今回のような緊急事態には、日本各地の建設事業者の応援が必要だと書いたことがある。だがこの記事によると、日本どころか福井県しかも嶺北地域でさえ、的確な応援体制がとられていなかったことになる。大まかに県道と市道の担当分けはあってもいいが、緊急時には現場作業者の裁量に任せるべきであった。
 また遅まきながら今後は、燃料補給などのロジスティクスを考慮した除雪優先順位を計画に盛り込むはずである。

 それでも今回の豪雪は、圧倒的に物量不足であった。家の前の道路では、除雪が必要な5日から14日まで1度も除雪車が入らず、車での外出は不可能になった。もちろん仕事は全面ストップ、なんとか1度買い出しができただけ。市内の生活道路はどこも同じである。県内の資源を最大限活用できたとしても、スムースな除雪は厳しかったのではないか。

 やはり緊急時には、全国広範な応援体制があってしかるべきである。これ以上の豪雪も充分考えられるし、津波や大地震巨大噴火などいつ起こってもおかしくない。すでに日本列島は大災害の躍動期に入っているのである。

102歳の避難死亡へ賠償

 弁護士が余っているから、アメリカ並みの訴訟・被害者ビジネスが発生する

 先日福島地裁において、福島第1原発事故で避難を強制され、自殺した人の遺族への損害賠償に関する判決があった。自殺した人は、飯舘村の当時102歳だった大久保さんで、遺族は東電に約6,000万円の損害賠償を求めていた。裁判所は、自殺と原発事故の因果関係を認め、計1520万円の支払いを命じた。

 大久保さんは、原発事故の後もしばらく自宅で暮らしていた。事故の1か月後に、飯舘村に避難指示が出ることをニュースで知った翌日、自宅で首をつって亡くなったという。以前から「オレは行かね。ここから出ない」と気落ちして話していたらしい。
 このような、原発事故に伴う避難と自殺に関連する損害賠償請求訴訟の判決は3件目である。過去2回の判決でも因果関係を認定していた。

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 しかし記事を見る限り、この判決は明らかにおかしい。もとより高齢者は、死ぬのが仕事である。本ニュースに対するネットコメントを見ても、8割以上が判決の異常さを辛らつに訴えている。彼らは必ずしも原発推進者ではない。

≪遺族の金儲けに裁判所が加担した≫
≪102歳なら寿命やろから何が賠償や、被害者ビジネスしとんなや。≫
≪近くお迎えが来たような老いぼれまでダシにして、どれだけ金をむしれば気が済むやら≫
≪飯舘村あたりの若者はみんな原発事故様々だとおもってるよ。税金タダ、家賃タダ、高速道路タダ、原発事故後に生まれた赤ん坊にも出る月10万の精神賠償…。10人家族なら毎月100万。7年間で1人800万。もういいでしよう…≫
≪福島原発の被災者だけが、特別と思ってるのが腹立つ≫
≪102歳が自殺して、6000万円請求して1520万円が認められた。そのお金は本人に行くんじゃなくて家族に行く。自分だったら恥ずかしくてそんな裁判起こさないな≫
≪血もつながっていない60代の遺族の原告が102歳が自殺したらから金よこせで一千万以上ゲット?自分の老後が心配になってやった被害者風ビジネスじゃないのか?≫

 これらのコメントをみても、「被害者ビジネス」ここに極まったといえる。2年前にも、認知症患者が行方不明になった件について、東電に2200万円の支払いを命じた判決があった。このような裁判例を聞くたびに、悪いことはすべて原発や東電のせいにしてしまうという短絡さが許せない。原発と聞くと裁判菅すらまともな思考ができない。それこそサルである
          いわざる
 弁護士が余っているから、かくのごとき訴訟ビジネスが発生する。おかしなところだけ、アメリカ社会に倣ってきた。認めたらきりがない。こんなものでGDPを増やしても、人々は幸福になるはずがない。そしてこのようなインチキ判決が多いから、法曹界の資質と裁判制度が疑問視されるのである。


 当時は事故後1か月経過しており、充分放射線レベルは下がっていたはずである。
 そもそも最初から、避難する必要はまったくなかった。結果論ではあるが、福島の事故のとき、避難したために亡くなった人が大勢いた。屋内待機していれば、すべて生きていたはずである。避難して亡くなった人たちが、命と引き換えに得た貴重な教訓を、台無しにする権利は断じて我々にはない。原発事故なんかで、避難してはいけないのである。

必ず起こる大地震

 地球が「健全」なら、南海トラフや首都直下地震は必ず起こる

 巨大噴火と同じように恐ろしいのは、大地震である。世界陸地の0.25%しかない日本で、世界の10%の地震が起こっている(ちなみに活火山の数は世界の7%である)。日本付近では4つの移動プレートが絡み合っており、常に歪エネルギーが蓄積されている。
 「地学ノススメ(鎌田浩毅著)」をもとに、近未来の地震予測を行ってみよう。

【南海トラフ地震】
 今後20年以内に、必ず起こるといわれているのが、発生前から命名されている「西日本大震災」である。海洋プレート(フィリピン海プレート)が、日本列島の下にある大陸プレート(ユーラシアプレート)の下に潜り込み、何万年もの歪がたまっている。この歪が限界に達して大陸プレートが跳ね上がり、巨大地震と大津波が発生する。東日本大震災の発生メカニズムと同じである。

 プレートが潜りこんでいる溝は、南海トラフと呼ばれ東西方向に幅広い。そのため地震が起こると、首都圏から九州まで広範囲に被害を与える。90~150年の周期性があり、とくに大きな地震が3回に1回発生する。
 今度起こるのは大規模地震のほうで、規模は東北大震災に匹敵する。こちらのほうが、はるかに人口密度が高い。津波などで32万人が亡くなり、220兆円の経済被害(3.11の10倍)が発生するとされる。鎌田氏によると、2038年がそのⅩ年にあたる。予測は外れるので、すでにいつ起こってもおかしくない。地震のエネルギーは、充分溜まっている。

          美人薄明
【直下型地震】
 前述の日本付近のプレートの歪が、日本列島の地下の弱い箇所で岩盤をずらし、断層を作って活断層となる。その断層が、繰り返しずれることで地震を起こす。プレートは常に移動しているので、必ず周期的に活断層がずれ地震が発生する。日本は、この活断層の宝庫である。

 とくにいま、最も恐れられているのが、首都直下型地震である。1703年の元禄地震で10000人以上、1855年の安政江戸地震で4000人、1923年の関東大震災では火災によって10万人以上が死亡した。前回の大地震からすでに100年ほど経過している。これも充分歪エネルギーが蓄積しており、いつ起こってもおかしくない。



 これらの大地震は、予想される未来には確実に起こる。
 それでもほとんどの人は「まさか」と思っている。
 なぜなら、これまでの震災はそれこそ「まさか」の大地震だったからである。南海トラフ地震や関東直下型地震は想定していても、東北大震災は完全な不意打ちであった。熊本の地震も、予想している人は少なかった。専門家の予想はだいたい外れる。

 だから、いつ何が起こってもおかしくない。
 例えば今度の巨大地震は、北朝鮮の白頭山の噴火と同時に起こるかもしれない。その場合、日本海に大津波が起こる。海抜数メートルしかない福井平野は沈没する。

 もっとも、こんな予想は当たったためしがない。だから、何が起こってもいいように、日本中いたる所に避難所をつくるべきである。今の日本で、避難所として最も安全なところは原発施設である。原発を数多くつくるほど、日本は安全になるのである。

大噴火の恐怖

 破滅的な超巨大噴火はあきらめるしかない。それ以下の噴火のほうがリスクは大きい

 先月本白根山が噴火し、11名が負傷、1名が亡くなった。数年前には、御嶽山の噴火で58名が亡くなっている。また現在、蔵王山でも噴火の兆候が表れており、日本は火山活動期に入ったといわれている。今後、本白根山や御嶽山噴火どころではない大噴火が起こる可能性が大きい。
 自然災害の中で大噴火は、大地震や洪水とは比べ物にならない打撃を、地球の生命体に与える。

 「地学ノススメ(鎌田浩毅著)」によると、大噴火は規模によっておよそ、超巨大噴火、巨大噴火に分けられる。大噴火は以下のようなものである。

【超巨大噴火】
 地球の中心部から湧き上がった膨大なマグマが噴出したもの。
 地球表面を移動している地殻プレートが、マントルの下部まで達することで地球中心部の外核(溶融金属)を刺激し、その熱がマントル部に伝わる。高温となり粘度と比重が軽くなったマントルが地表に向かい、さらに低圧となり溶解する。その膨大なマグマが大陸の下部に蓄積し、限度を超えると大量に噴出する。

 2億5000万年前、巨大大陸が分裂するきっかけとなった噴火がその一つである。このときは、火口の周囲数百キロわたり、厚さ3キロもマグマが積み重なった。それが当時1つであった大陸の何か所かで起こり分裂、大陸移動がはじまる。もちろん周囲の生物は全滅である。膨大な噴煙は地球を覆いつくし、長年にわたって地球の平均気温を10数度も押し下げた。日が当たらないので植物が育たず、それを餌とする動物も生きられない。この時、地球生命体の95%以上が絶滅した。

 そこまで破滅的ではないが、超巨大噴火は6500万年前、恐竜が絶命した時期にも起こったという。これは数千万年おきに起こっている。この超巨大噴火が、生命体の断絶と時代区分をもたらす。最後に起こったのが約3000万年前であることから、もういつ起こってもおかしくない。大陸の下には、超巨大噴火を起こす膨大なマグマが溜まっている。つぎの超巨大噴火によって、地球は人類を駆逐し、新たな主人を迎えることになる。
 ただここまで間隔があると、今後数万年と言われる人類の生存している間に発生する可能性は少ない。

          経ヶ岳より御嶽山噴煙 H26.10.29撮影

【巨大噴火】
 超巨大噴火とまではいかないが、地域を丸ごと飲み込んでしまうのが巨大噴火である。
 周知のように日本付近では、大陸プレートの下に海洋プレートがもぐりこんでいる。もぐりこんだ海洋プレートの水分がマントルを柔らかくし、大陸プレートの下でマグマが発生する。その溜まったマグマが噴出して出来たのが、東北~北海道、九州にある火山帯である。マグマは絶えず供給され、溜まり具合や圧力によって、一定期間内に必ず噴火する。

 29,000年前と7,300年前に鹿児島付近で起こった巨大噴火では、高温の火砕流が九州全土を覆い九州の縄文人は全滅。日本全土が灰まみれになったという。そこまで行かなくても、1914年の桜島大噴火で成層圏まで上昇した火山灰は、麓では1日2M積もり、東北地方にまで広がっている。1816年のインドネシアのタンボラ山噴火では、島の住民12,000人のほとんどが死亡。600㌔離れた島まで火山灰で覆い尽くしたという。さらに数年にわたって世界中を寒冷化させ、これがアメリカ西部開拓の要因とも言われている。

 そしていま、最も危険視されているのが、北朝鮮と中国国境にある白頭山である。この山で1100年前起こった有史上の最大噴火では、700℃を超える火砕流が火口から半径100㌔を焼き尽くし、大規模土石流が4000平方㌔を超える森林を破壊した。北海道や東北でも、5㌢を超える灰が積もった。
 いま同じような噴火が起これば、マグマや火山灰に加えて、頂上付近の20億㌧もの水が溢れだし、北朝鮮と中国東北部は壊滅的な被害を受ける。日本でも、大規模な火山灰の被害が出ることは避けられない。寒冷化のため、数年は世界の農作物が不作となる。北朝鮮での次元の異なる破局で、人類の歴史が動くかもしれない。


 数十年から数千年おきに必ず発生する巨大噴火のほうが、リスク(発生確率×被害の大きさ)は大きい。巨大噴火でも地域全体が壊滅するものより、そこそこ噴火のほうが頻発する。破滅的な噴火は、もし起こったらあきらめるしかない。それこそ人類滅亡のいい機会である。

羽生の勝利と敗退

 頂点を極めたらあとは下るだけ。どのような下りの道を進むのか

 昨日は、両羽生の戦いに日本中が熱中した。フィギアスケートの羽生結弦選手と、ついこの前国民栄誉賞に輝いた将棋の羽生竜王である。いずれもそれぞれの分野のトップで、若手に追い上げられている。とくに羽生結弦選手は、一昨日のSPでトップに立ち、金メダルの可能性が大きい。怪我からの復帰戦でもある。世紀の瞬間をみようと、日本中がTVにくぎ付けになった。

 ほんとは優勝のかかった試合など、あまりライブで見たくはない。なにしろ今回のオリンピックでも、金を期待されていた日本選手は最後に力尽きている。マラソンなど他の競技も同じで、期待が大きいほど、負けると滅入ってしまう。それにフィギアスケートは、採点がわかりにくいし、他選手の失敗を祈る競技なので、あまり好きではない。

          剣ヶ峰頂上

 しかし今回は私も人並みに、羽生選手をTV応援することにした。
 結果は、久しぶりに日本人選手の勝利を、ライブで見ることができた。しかも金・銀を獲得し頂点に立った。こんなことは、20年前のシドニーオリンピックで、高橋尚子選手が金をとったとき以来である。もっと前は、瀬古選手がラストスパートでイカンガーに勝利したことしか思い出せない。いっときでも、日本中の人々を喜ばせることなど、めったにできることではない。

          下りの陽だまり紅葉 H29.11.07

 頂点があれば、あとは下るだけである(厭なこと書くなといわれそう)。
 同じころ、将棋の羽生竜王は、新鋭15歳の藤井5段に敗れてしまった。しかも藤井5段はその後の決勝戦にも勝ち、朝日杯優勝と6段昇格を確実にした。これで新しい時代がはじまる。このように、多くの人が納得する下り方ができればいい。

助け合いによる生産性向上

 「助け合い」は、ムダを省き最小の資源で豊かな暮らしをするためのキーワードである

 災害復旧のためには、一時的に資源を集中させる必要がある。単純で分かりやすいのは、現有の資源をフル活用することである。今回の豪雪でも地元除雪事業者は、殺人的な超過労働を強いられた。これには限界があるし、異常事態が続くとクラッシュする。かといって、普段から余計な人や設備を抱えておくわけにはいかない。

 緊急時でなくても、社会や組織には必ず繁閑の差は発生する。人や設備を繁忙期に合わせれば、定常時には資源が余る。閑散期に合わせれば、常に忙しい思いをしていなければならない(労働基準法違反になる)。組織の大きなムダのひとつが、この部門間や時間軸での仕事量のばらつきである。生産性向上の基本は、資源及び仕事量の平準化である。
 そのムダを少なくするのが、助け合いである。

          また積もった H30.2.13

 しかし、助け合いをうまく行っているところは少ない。以下、うまくできない要因とその解決策を提案する。

①ひとつは、意地と心の問題の解決である。
 日本では、自分は暇だと思われたくない。常に忙しいふりをしている。社会でも、被害者と思われた方が有利である(逆の人もいる)。余裕があるかどうかは、多分に気持ちの問題である。またいくら近くの人でも、他人の余力の有無はわかりにくい。
 ものづくり企業の場合は仕掛品の多寡で判断するなど、繁閑の差を「見える化」する工夫を行っている。行政の間では、災害のような緊急時に客観的な緊急度合いを示す指標が必要であろう。

②つぎに、助け合いができる能力を持つことである。
 いくら助けたいと思っても、自分がその仕事ができなかったら、かえって邪魔になる。災害発生時に、地元の建設事業者が迅速に動けるのは、土地勘があるからである。建設作業者を、見ず知らずの地域へ呼んでもできることは限られる。
 企業の場合は、ジョブローテーションなどで多能工を養成し、一人が複数の工程作業をこなせるようにしている。製造だけでなく、総務や営業、開発部門との相互交流も行う。地域間連携の場合も、普段から企業同士で相互応援を行っておきたい。北と南、日本海側と太平洋側とでは、災害時でなくても地域特有の季節変動で需要はあるはず。入札条件などにおける建設行政の支援も必要である。

③そして、助け合いができる仕組みづくりである。
 必要な資源を必要なところに運ぶためには、相応の準備が必要である。相互の連絡体制や、運搬手段を確保しておかねばならない。もちろん、予算の取り込みも重要である。
 緊急の災害復旧の場合、人はともかく、重機や燃料を現地に運び込む方法も考えねばならない。これも行政の出番である。


 このように企業や社会全体で助け合い、資源を有効活用していくことで生産性が向上する。これらをスムースに行うためにこそ、IOTの活用が求められる。現実にカーシェアリングやシェアハウスなど、遊休資産をうまく使おうとする動きがはじまっている。このことは、サービス品質の向上にも有効である。

 「助け合い」は、社会全体のムダを省き、最小の資源で人々が豊かな暮らしを行うための重要なキーワードにしたい。もともとこのことは、日本のムラ社会が美徳としてきたはずである。

豪雪の後遺症

 福井では、車が使えない日が10日も続くと経済活動が大混乱する

 豪雪が一段落し、(車線は狭くなったが)幹線道路はほぼ路面が現れるくらい、除雪が進んでいる。それなのに、いわゆる生活道路である家の前は、一向に除雪車が入らない。5日から降った雪が、年輪のようにびっしり道路を覆っている。10日分の圧雪は、人力での除去を許さないほど、固く締まっている。ここまで硬くなれば、ショベルカーの除雪でも通常の10倍以上時間がかかる。

 一昨日、少し雪質が緩んだ昼ごろ車を出してみた。この状態は、完全圧雪より性質が悪い。柔らかいところにタイヤがはまり込み、車腹が凍った雪に乗り上げると、もうお手上げである。車を出すと同時に、たちまちスタック(立ち往生)を繰り返す。そのたびジャッキアップし、近所の人の応援で圧雪を取り除いた。結局、20メートル先の市道に出るまで、汗だくで1時間も費やしてしまった。これでは、時間制限のある仕事に出ることはできない。業を煮やして昨日は、午後一杯かけ人力で道路の圧雪を掘り起こした。

氷塊の掘り起し H30.2.15 除雪道 H30.2.15 積み上げた氷ブロック H30.2.15

 福井県の自動車保有台数は、60万台で人口比80%である。公共交通機関が充実してないぶん、車を持っていなければ、仕事や日常生活が成り立たない。今回のように、車が使えない日が10日も続くと、物流だけでなく経済活動は大混乱する。私自身も、ほとんど仕事にならなかった。
 また機械除雪が入ったところと、いまだ入らないところでは、深刻な対立が起きかかっている。この恨みは末代まで残る。

 これに対応するための除雪体制はどうか。
 平成29年度の「福井市道路除雪計画」によると、福井市の除雪機械は、486台。そのうち生活道路の圧雪を除去できるようなトラクタショベルは、345台である。
 一方、福井市の除雪対象道路は、除雪機械が入れない場所を除いて約1800㌔ある。このうち1000㌔が圧雪道路だとすると、トラクタショベル1台あたり3キロ。圧雪除雪は、500㍍で1~2日かかる(状況によってはもっと)。これではフル運転しても、すべて除雪できるのに1週間は必要である。しかもその間に積雪があれば、この数倍にもなる。トラックやオペレータの問題もある。とくにオペレータの不足は深刻で、深夜における過酷な超過勤務を強いられている。


 したがって、今回のような異常時に対応するためには、いまの数倍の除雪事業者(建設事業者)を必要とする。前も書いたが、逆にいま建設事業者は減少しており、人手も不足している。また普段から、必要以上の資源を抱えておくわけにはいかない。

 その反面、日本全国を見渡せば、冬季で仕事の薄い建設事業者はたくさんいる。それなら、その資源を活用すればいい。お互い必要なところに必要な資源を融通し、助け合いによって、ムラ・ムダを削減するようなしくみをつくったらどうか。これはすべての災害に当てはまる。そのためには通常時からの準備が必要である。

 次回、このことについて述べる。

北朝鮮の工作員

 核をもったまま、南北朝鮮が統一するくらいなら、日本は名誉ある死を選ぶ

 三浦瑠麗氏(国債政治学者)が、フジTVのワイドナショーで、北朝鮮の工作員が日本に潜んでおり、なかで大阪が危険であると発言したことが、問題になっている。三浦氏は、「北朝鮮体制が崩壊すれば、工作員が一斉に破壊活動を始める。日本に相当の被害が発生するから、米国は北朝鮮を攻撃すべきではない。」と述べている。

 非難の理由は、「在日朝鮮人に対する憎悪感情を煽る」、「根拠がない」というものである。
 大阪に多い在日コリアンへの差別や偏見を助長する、と指摘する人もいた。映画評論家の町山智浩氏は、「自分の発言で韓国朝鮮系の子どもたちがどんな辛い思いをするか少しでも考えたのだろうか?」とツイートした。また、「公安や警察が目を光らせている大阪で、工作員が潜伏しているというのは妄想である」(古谷経衝氏)と言う人もいる。

          ペッ

 しかし大阪かどうかは別として、北朝鮮のテロ分子が日本に潜んでいる、と考えるほうが自然である。日本海岸に乗り捨ててある北朝鮮の船だけでも相当数ある。都合が悪いからと言って、工作員がいないことにするわけにはいかない。

 三浦氏の言うように、テロリストは大都市に潜伏しやすい。大阪では、北朝鮮の工作員による拉致事件が起きたこともある。また三浦氏の発言ごときで、差別を助長する、と考えるほうが差別主義者である。もっとも、マスコミ内にこそ多数の工作員が潜んでいる。



 ただ工作員の有無に関係なく、北朝鮮はいますぐ攻撃すべきである。破壊活動は織り込み済みだ。どのみち軍事攻撃が始まった時点で、相当の犠牲は覚悟しておかねばならない。このまま核をもったまま南北朝鮮が統一するくらいなら、日本は肉を切らせるくらいなんでもない。

災害による電力危機

 どんな災害にも強いのが原発施設である。大噴火に備え原発を増設するべき

 今回の豪雪で幸いだったのは、ほとんど停電しなかったことである。もし電気が途絶えていたら、もっと悲惨であった。放送・通信はもちろん、車や電車などあらゆる輸送手段が使えない。冷暖房や、食物を冷蔵・冷凍することも不可能である。現代社会はすべて、電気をはじめとしたエネルギーに全面依存している。ある米国シンクタンクの試算では、全土で電気が使えなくなれば、1年以内に80%以上の住民が亡くなるという。日本も同じである。

 したがっていま核攻撃をうけたとき、最も恐れられているのが、電磁パルス攻撃である。空中で核爆発を起こすことによって強力な磁場が生まれ、送電や通信線に流れ込んで数百~数千キロ周辺のすべて電気・電子機器を破壊する。狭い日本なら、1発の核弾頭で壊滅する。
 
 電磁パルス攻撃でなくとも、テロや災害で発電所や変電所が機能しなくなれば同じである。日本は災害大国である。地震、台風、竜巻、水害、津波、噴火と、あらゆる自然の猛威を覚悟しておかねばならない。災害による発電所の機能停止は、核戦争以上に現実的である。

          噴火岩 白山ワイナリー畑 H27.10.12

 じつは、この災害にもっとも強いのが原発である。
 福島第一原発の過酷事故を受け、既存の原発は、核シェルターも及ばないほどの頑丈さを増している。さらに新設される原発施設は、世界のどんな場所より安全になる。とくに対策しなくても、先の東日本大震災では、女川原発は住民の安全な避難場所として機能した。もともと原発施設は、ほとんどの災害に耐えられるようにできている。

 太陽光パネルが、台風や竜巻に弱いのはよく知られている。今回の大雪で破損したものもある。だが原発は、地震や台風などではびくともしない。災害時の避難所や核戦争になった時のシェルターにもなる。津波に弱い脆弱な原発施設は、すべて福島第一の事故で破壊された。

 そして原発は、噴火にも強いのである。
 最近、大規模噴火による原発事故を想定し、運転差し止仮処分を下した裁判官がいる。
 そもそも、日本の半分が壊滅するような大噴火になったら、原発事故どころではない。また巨大噴火とまで行かなくても、たとえば富士山が噴火すれば、火山灰が数十センチも積もる。その場合、大量の空気を取り入れて燃焼させる火力発電所や火山灰をかぶった太陽光発電は、すべて使い物にならない。

 これに対し、原発に対する火山灰の影響は限定的で、対策は容易である。
 もし富士山が大噴火して火山灰を巻き上げたとき、原発が稼働していなければ日本中の電気が止まる。先に挙げたように、まもなく国民の8割は死ぬ。


 南海トラフ地震と同じくらい、国内火山の噴火のリスクは高まっている。本気で国民を守ろうとするなら、大至急新潟刈羽原発を再稼働すべきである。それなのに日本では、なぜか命より反原発だという人が多い。
 政治家や裁判官まで、無知でバイアスのかかった国民感情に流されるようでは、この国はおしまいである。

うんざりの大雪

 あらゆる災害に備え全国の業者が助け合うしくみをつくる。文句を言ってもはじまらない

 今日もびっしり雪が積もっている。うんざりからイライラが募ってきた。積雪を告げる予報官が鬼に見える。いまさら、大雪に警戒しろ、と言われても困る。屋根雪も心配だし、車での外出ができないと仕事にならない。それより買い出ししないと、灯油はあとわずか。コメ・食料・酒も切れかかっている。
  
 家の前では、ガタガタ圧雪の上に、また30センチは積もった。もう普通車は通行不能である。駐車場の除雪はできても、目の前の道が通れなかったら意味がない。道路を人力で除雪しようにも、カチンカチンでスコップが入らない。除雪車がフル稼働しているはずだが、ここはもう1週間も来ない。如何せん建設事業者が足らない。終日の除雪による疲労が祟って、市内の近くでオペレーターの一人が亡くなってしまった。

  また積もった H30.2.13    雪の車道 H30.2.13

 平成25年の国土交通省「建設業許可業者数調査の結果について」によると、ピークの平成11年度に600,980軒あった全国の建設事業者は、平成24年度には469,900軒に減少している。この減り具合では、現在は40万軒前後とみられる。じつにピークから30%以上減少した。建設従事者はもっと減少し、さらに高齢化している。いま県内建設作業者の疲労は、頂点に達している。

 じつは福井県の建設事業者数は、人口比で日本一である。だが絶対数(4106社)は39位で、トップの東京都の10%しかない。今回のような除雪需要は、人口比より道路延長に比例する。ちなみに福井県の道路長さは東京都の40%あり、一社当たりの負担は4倍にもなる。しかも東京には、ほとんど雪が降らない。

 ではどうしたらいいか。今さら建設事業者を増やそうにも、人手が足りない(文句の多い年寄りは簡単な仕事しかできない)。
 日本全国にはいま現在、働いていない重機やオペレータが、ごまんといるはずである。この際オスプレイ(又は大型ヘリ)で、除雪機械とオペレータを、必要地域に運んだらどうか。100機のオスプレイが、10回往復すればかなりの戦力になる(もろん陸上輸送のほうがいい)。こうやってムラをなくすことが、迅速な復旧とムダの削減になる。
 これからあらゆる災害に備え、そのしくみをつくらねばならない。(大して税金を払っていないのに)行政を非難してもはじまらない。
          どうでもしてくれ
 今回の豪雪で、ちょっぴりいいこともあった。まずこの一週間、みっちりと(雪掻き)筋力トレーニングができたことである。そして、近所でこれまで数十年来、一度も口をきいてない人と、コミュケーションを取ることができた。雪沼に入り込んだ車を押したり引いたり、除雪の苦労を慰め合った。
 それでも根本はわが身優先である。これからこの忌まわしい雪塊を、ババ抜きのように押し付け合う作業がはじまる。

屋根雪掻き棒

 ビジネスチャンスは、思ったことを確実に実行するかどうかで生きる

 いっとき中断していたクソ雪がまた積もり始めた。前の雪がまだ消えていないどころか、たっぷり2日分雨水を吸ってずっしり重い。その上に20センチ積もると、さすがに屋根が気になる。家屋が雪で押しつぶされたというニュースがちらちら入る。我が家のように築50年を過ぎたら、いつ潰れてもおかしくない。まだ大雪は続く。

 雪下ろしするのは厳しい。昨日は私と同年配の人が、自宅1階の雪下ろし中に落下、亡くなってしまった。まして2階の屋根まで登るには、一大決心がいる。近隣を見渡しても、本格的に降ろしたところは1軒のみ。ほとんどの家は、高齢者ばかりで、ハラハラしながら見守っている。40年前の56豪雪のときは、みな若かった。

          屋根雪掻き棒 H30.2.11

 こんなとき、威力を発揮するのが、屋根雪掻き棒である。地上から、先端に板のついた長尺の棹を伸ばし、屋根雪を掻き落とす。屋根に上らなくていいし、一番分厚い軒先の雪さえ落とせば気休めにはなる。

 そこで、棹に木の板を針金でくくりつけた雪掻き棒(写真)を作った。だが自家製はさすがに使い勝手が悪い。短すぎて肝心の2階屋根に届かないのが最大欠点である。
 探すと市販でもいくつかあったが、すべて売り切れであった。もし在庫があったとしても、この雪道を運んでこなければならない。使うのはいまだけなのに、物流がストップし、我が家に届くのは雪が消えたときである。

 これも、タイミングよく販売できたら飛ぶように売れる。生産~物流~販売の手配。とくにこの悪路を、雪掻き棒を運んで売り歩く人の確保である。いまなら10軒で1本は買う。これは10年に1度のビッグチャンスである。その他にも、大雪で困っているサービスはいくらでもある。
 
 大雪のたび、みな同じことを考える。肝心なのは瞬時に実行するかどうかである。考えるだけならだれでもできる。

豪雪のつめ跡

 幹線道路は完璧除雪されていても、一歩裏道に入ると雪沼だった

 昨日は朝から雨だった。屋根の上にうずたかく積もった雪に、雨水が沁み込んでずっしり重い。屋根の壊れる危険が増した。
 屋根雪の積もり具合をみると、北側と南側では高さが3割は違う。下で暖房しているところも薄い。我が家の古い棟の北側屋根は、暖房してないので目一杯残っている。それがずっしり雨水を含んだ。ヤバいのだが、雨の中では雪下ろしする気力がない。もうなるようになればいい。

稲荷大明神 落雪 H30.2.10 屋根の積雪表裏 H30.2.10 細い踏み跡 H30.2.10

 開き直って、久しぶりに外を歩いてみた。行き先は、1キロくらい先の市立図書館である。凹凸のひどい雪道で、30分以上かかった。さすがに市道や県道は完璧に除雪されて、路面が露出している。車や電車も、正常に走っていた。ただ歩道は、広く開けてあるところもあれば、雪の上の踏み跡だけのところもある。石油スタンドは、在庫切れ休業である。

電車が通る H30.2.10 きれいに除雪された歩道 H30.2.10  在庫切れ休業 H30.2.10

 路地裏に入ると、20センチくらいの圧雪が緩み始めている。あちこちで、車がわだちにはまって立ち往生。カメがひっくり返ってもがくようなもので、あがけばあがくほどタイヤが溝を掘って車体が圧雪に乗り上げる。帰宅すると、家の前で大きなトラックが進退窮まっていた。自宅前では、その後もつぎつぎ自動車が雪沼に入り込む。これではとても車を出せない。

深みにはまる H30.2.09 必死の脱出 H30.2.11 路地裏の雪 H30.2.10

 除雪車は、ほんとに必要なときに来ない。除雪の担い手である建設事業者が激減しているからである。これで当分、経済活動は半減する。

ブランド信仰

 アルマーニのブランドにケチがついたのはいいことである

 東京銀座にある泰明小学校が、高額なアルマーニの「標準服」を制定し、物議を醸している。価格は今までの2倍以上、一式そろえるとおよそ8万円する。新入生の負担になる高額な制服を、校長が独断で決めてしまった。
 ほとんどの人は校長に批判的である。まだ賛同する意見は一つも見たことがない。

 学校側からは、「銀座の街のブランドと泰明ブランドが合わさったときに、もしかしたら潜在意識として、学校と子どもらと、街が一体化するのではないかと、また銀座にある学校らしさも生まれるのではないかと考え、アルマーニ社のデザインによる標準服への移行を決めました」などという、意味不明の文書が出ている。「ご父兄には理解してもらいたい」と言って、異常な価値観を無理やり押し付けようとしている。校長の会見を聴いても、筋の悪さを口の巧みさでカバーしているようにしか思えない。


 いつもは多数意見に抵抗する私でさえ、校長の行動は常軌を逸していると思う。
 どう考えても、小学生には高級ブランド服は適さない。小学生は成長が早く、1~2年で寸法が合わなくなる。ぴったり時期はほんの一瞬で、たいていダブダブかツンツルテンを着る。これではアルマーニが泣く。毎年買い替えれば、8万円の出費は痛いし、使い捨て文化を助長するだけである。高級ブランドは長く使いたい。 

        女の子     男の子

 そもそもブランド品は、それほどいいものなのであろうか。
 ブランドショップでは、ルイ・ヴィトンやエルメスのバッグなど、高級ブランド商品が飛ぶように売れる。これは、私のようにモノ作りに長年かかわってきた者にとって、まことに不思議な現象である。車や時計はもちろん、バッグや靴、眼鏡、衣類のような軽工業品でも、品質の差がつきにくくなっており、強度、デザイン、使用感、肌触りなど、むしろ無名商品のほうが優れている場合がある。

 それなのに多くの人は、有名ブランドにこだわり、争って身に付けようとする。ブランドという虎の威を借りて、己の自信のなさをカバーしているとしか思えない。日本の消費者が馬鹿にされ、外国ブランドメーカーの餌食になっているのを見ると、歯がゆくて仕方がない。 
 泰明校長の会見を聴いていても、有名ブランドだから高級品だという、単細胞的な思考にどっぷりはまり込んでいる。


 今度の件では、アルマーニのブランドに、決定的にケチがついてしまった。これはいいことである。来年以降、泰明小学校には、優れたノーブランド商品を格安で提供しようとする事業者が現れるに違いない。それを排除することはできない。
 そして学校とは、価格を全く考慮せずに商取引を進めるという、世間知らずの組織だということがよくわかる出来事であった。

憲法改正と日本

 東アジアで各国が仲たがいをするよう、糸を引いているのはアメリカである

 7日のプライムニュースは、自民党、公明党、立憲民主党、共産党議員の出席で、いま話題になっている憲法改正についての討論であった。

 自民党憲法改正推進本部の全体会合で、憲法9条の改正に関し、以下のような案が出ている。(現憲法9条は、1項で戦争放棄、2項で戦力の不保持を定めている)
 ①1項と2項を維持したうえで、自衛隊を明記
 ②1項と2項を維持したうえで、自衛権を明記
 ③2項を削除

 いまの憲法は欠陥だらけである。とくに9条のような憲法違反の条項は、抜本的に改正しなければならない。まともに考えれば③案しかない。その上で、独自の防衛能力をつけていく。

          F15J4機編隊 H29.10.09

 しかし野党や左翼マスコミは、これらにことごとく反対である。専守防衛・個別的自衛権をかたくなに主張している。しかも防衛費の減額を要求する。その無責任さには怒りしか覚えない。日本周辺では、中国・ロシアどころか、北朝鮮のような貧乏国家でさえ、強力な軍事力を保持している。個別での防衛が不可能なのは、誰が考えてもわかる。いま単独で国を守ろうとすれば、100兆円の防衛予算が必要である。本気で考えているならアホである。

 このような主張は、政党では立憲民主党や共産党。朝日・毎日系のマスコミ、ほとんどの地方紙である。彼らは、日本が簡単に侵略されるような、弱い国でなければ困るのである。アホでないのなら、中国や北朝鮮の代弁者である。


 もっとも、東アジアで各国が仲たがいをするよう、糸を引いているのはアメリカであることはわかっている。日・中・韓が団結して困るのは、アメリカをはじめEU諸国である。日本はそのアメリカの力を利用して力をつけるしかない。どう考えても、いまは中国に飲まれるよりアメリカのほうがいい。アメリカを支配するのは、その後である。なにしろ、アメリカを核攻撃する権利のあるのは、日本だけなのである。

豪雪の始末

 5時間の雪掻きエネルギーは、1000Mクラスの登山に匹敵する

 ようやく大雪が一段落、最高深雪は150㎝にも達した。あとはこの余計なものを始末しなければならない。今日も終日雪掻きに費やした。玄関から道路までの道づくりと、車の掘り起こし、裏戸の除雪である。家の前にも後ろにもたっぷり積もっており、裏庭の松の木は、下半雪に埋もれた。雪つりは無意味であった。
 車は1時間ほど格闘してあきらめた。しばらく出せそうもない。裏庭では、エアコンの室外機を掘り起こすだけで、2時間以上費やした。

 下屋根から落雪したところは、うんざりするほど雪が溜まっている。すでに、自宅の庭や道路脇は、2メートル以上もの排雪がうずたかく溜まった。除雪するには、雪山を踏みしめて階段を作り、掘り起こした雪を積み上げるしかない。だから除雪効率はどんどん悪くなって、疲労だけが残る。

車の雪衣 H30.2.08 掘り起し中 H30.2.07 雪山 H30.2.08

 国道8号線の福井県境で、1000台以上の車が立ち往生している。1台のトラブルをきっかけにつぎつぎとストップ。車の前後に雪が積もれば、もうお手上げである。1000人余りの自衛隊が救出に駆け付けても、車の前後にびっしり積もった雪を、人力で取り除くのは並大抵ではない。

 福井市周辺で、駐車場にある乗用車は、8割がた雪の下である。道路は機能不全であるからちょうどいい。道路に溜まった雪の量をみると、普通の除雪車では対応できない。このまま雪が降らなくても、正常になるのに数日はかかる。さらにこれだけの雪が消えるのは、今月中は無理であろう。

 56豪雪のとき、私の勤めていた会社では、1月の生産量が通常の半分しかなかった。企業や商店の稼働状況をみれば、あのときと状況はよく似ている。単純に考えれば、今年の福井県のGDPは5%ダウンする。
 その代わり、人間の運動量は倍増する。自家用車通勤者の一部は徒歩通勤に切り替えている。5時間の雪掻きエネルギーは、1000㍍の山登りに匹敵する。

まだ続く大雪

 こんな時こそオスプレイが活躍する。春江空港における定期便の開設が必要である

 大雪が続いている。生易しい降り方ではない。今朝9時現在の積雪は135㎝で、まだ降っている。56豪雪のときの最深積雪196㎝に迫ってきた。家屋が密集した市街地でこの積雪はきつい。バスや鉄道がほとんど運休、講演会や食料品の配達が中止、小中学校も休校である。スーパーやコンビニの棚が寂しくなり、石油スタンドも燃料切れのところが出てきた。今週あった私自身の仕事も、ほとんど延期してもらった。
 
 その代わり、雪かきの重労働が待っている。
 昨日は指先が凍傷になりかかった。築50年の旧棟にびっしり積もり、下半分は先月からの湿雪でずっしり重い。このままでは潰れると思い、屋根に上って雪下ろしを行った。猛吹雪の中、濡れ凍った手袋でスコップを扱っていたら、ふと指先の感覚がまったくない。雪かきで体は温かいので、気がつかなかった。あわてて手袋を脱いで屋内に入ると、猛烈に痛くなった。しばらくお湯につけたら元に戻ったが、あのまま続けていたら指の1本くらい無くなっていた。

玄関前 H30.2.06 雪車とカーポート H30.2.06 車を掘り起こす H30.2.07

 屋根雪は、ほんの一部降ろしただけで、まだたっぷり残っている。この状態で地震が起きたら、ほとんどの木造住宅は倒壊する。見上げただけで気味悪くなる。そうかといって、2階の大屋根まで上る元気はない。高齢者ばかりの福井市住民は皆同じ思いであろう。また雪降ろしができても、そのやり場に困る。すでに沿道の雪山は頭の上を超え、除雪に費やす位置エネルギーがどんどん増える。玄関から出るときも、雪山をひと登りするようになった。

 雪の中を腰まで潜ると、むかし登った冬の越後駒や守門岳を思い出す。もっとも、50年前と今とでは体力・気力が全く違う。昨日から終日雪掻きしていたら腰をやられ、一掻きの量が激減。休み休みしかできなくなった。その一休みしている間もどんどん積もる。これではきりがない。雪に埋もれた車は、当分このままにしておくだけ。もううんざりである。オリンピックや株の乱高下など、どうでもいい。

 それに交通網が遮断寸前である。受験や起死回生の商談などで、どうしても遠隔地へ行かなければならない人はお手上げである。やはり春江空港で、オスプレイの定期便を開いておくべきであった。


 ただこんな大雪でも、電気やガス、上下水道、電話などのインフラに支障がないのは、たいしたものである。この状態で電気が止まり、石油ストーブの燃料が切れたら、バタバタと死ぬ人が出てくる。もうすでに境界線上の人は多い。この雪が一段落した後には、つぎつぎと変死体が発見されるかもしれない。

仮想通貨

 仮想通貨市場が拡大すれば、競馬やカジノの売り上げが激減する

 仮想通貨NEMの580億円相当が流出し、被害に遭った顧客有志が被害者団体を結成した。コインチェック社に返金を求める民事訴訟を検討している。どうみても欲ボケ集団としか思えないが、彼らにとって死活問題なのであろう。

 数年前にも、ビットコインで同じような流出事故があった。このような事故は定期的に起こっている。
 ブロックチェーン技術を利用した仮想通貨は、現在1000以上あり、さらに拡大を続けている。ブロックチェーンというのは、その通貨の取引データをつなげたもので、内容がすべて通貨保有者に保管・チッェクされる。もともと為替変動や決済手数料の合理化をはかったものとされ、仮想通貨ではなく、「デジタルコイン」と呼ぶべきと言う人もいる。

 既存通貨以外の通貨は、これまでも数多くあった。株券、商品券や地域通貨、Tポイント、ビール券などである。カードや電子決済もある。これらの通貨は現物との交換価値が明確である。

          金は天下の廻りもの H27.9.26

 しかし、カードなど電子決済すら使ったことのない私から見ると、仮想通貨ほど胡散臭いものはない。商品券やビール券と異なり、通貨の実態が不明である。ドルや円などのように、国家権力によるヒモもついていない。世界を股にかけた新たな博打場が、つぎつぎと開場しているようにしか見えない。むかし賭場を仕切っていたヤクザの現代版である。

 不信がぬぐえないのは、取引コストが少ないと言いながら、特定の誰かが大儲けしているかもしれないことである。しくみがよくわからないだけ疑心暗鬼になる。現にNEMが流出したコインチェック社は、被害実質額の460億円を日本円で賠償すると発表した。それができるだけ稼いでいるということになる。ビットコインなどは、マイニングと称し独占的に稼ぐ人がいる。

 したがって、この仮想通貨が今後どうなるか、専門家でも意見が分かれている。
 先週(2月2日)のフジTVプライムニュースでは、コメンテーターの一人であるリチャード・クー氏は、「手を出すな」とコメントした。一方で藤和彦氏は、「老いては子に従え」と言って仮想通貨を肯定的にとらえていた。

 仮想通貨市場が拡大すれば、競馬やカジノとの競合になる。パチンコの売り上げも減るかもしれない。北朝鮮への資金供給が止まり、パチンコ中毒患者が少なくなるというメリットもある。

しつこい寒波と花粉症

 生きている限り、悩みの無い人生は送れない

 今朝起きたら大雪であった。7時までの1時間くらいで、新たに15センチは積もった。累積51㎝で、まだ猛烈に降っている。1月には2回の寒波大雪があって、先週でやっと一段落。これでおしまいと思ったら、今度の寒波はそれ以上だという。車の上や玄関口を除雪しても、みるみる積もっていく。
 予報では、今週いっぱいこの状態が続く。

 コストパフォーマンスの悪い仕事から撤退していったら、昨年からめっきり仕事量が減った。大雪が降った先月は数えるほどしかなかったため、あまり外出することなく、雪かきに専念できた。

           大雪 H30.2.05

 ところが、間の悪いことに、今週珍しく仕事の依頼が入っている。自家用車を使うので、日々やきもきしなければならない。雪は音もなく降るから、朝起きてみなければどれだけ積もったかわからない。除雪車は当てにならないし、自宅前を通ってもかえって雪かきの労力が増える。

 日々悪戦苦闘する寒波の冬が過ぎると、新たな悩みの春がやってくる。いま冬の乾燥肌から体中がかゆくてたまらないが、こんどは強烈な花粉症である。
 生きている限り、悩みの無い人生は送れない。

死ぬ準備

 高齢者に対する殺人を解放すれば、介護地獄に陥っている人たちが救われる

 我が家には、老人が3人もいる。最高齢は私の父親で、98才。痴呆は進んでいても、一人でトイレや食事・入浴もする。ゆっくり自転車に乗ってカラオケ喫茶に行く。ときどき得体のしれないものを買ってくる。歯医者や皮膚科以外、ほとんど病院へ行っていない。
 それがこの寒さからかかなり弱ってきた。外出もしなくなった。もういつ死んでもおかしくない。

 いまの制度では、救急車を呼ぶと厄介なことになるそうだ。救急車が到着したとき、すでに亡くなっていたら警察を呼ぶ。事件の可能性があるからだ。家族に対し何時間も、根掘り葉掘り「事情聴取」される。怪しいと逮捕される。殺意を表明していたものは疑われる。

          先祖代々の墓 H29.8.13

 それを防ぐためには、兆候があったらすぐ入院させることである。ただタイミングが難しい。病院まで持つかどうかわからない。わかりやすいのは交通事故である(加害者は気の毒だが)。いずれも楽に死ぬことは許されない。

 在宅で安心して最後を迎えるためには、どうしたらいいか。80才以上高齢者に対する殺人を無罪にすることである。介護地獄に陥っている多くの人たちが救われる。 
 こんなことばかり書くから怪しまれるのである。

粒子線治療

 死に至る病は、思いがけない個所で発生する

 今年の4月から、前立腺がんの「粒子線治療」が保険適用される。粒子線治療は、陽子線や重粒子線などの放射線を発射し、がん細胞にダメージを与えるものである。現在は先進医療として、300万円の自己負担で治療が行われている。前立腺がんでは、年間約1700人がこの粒子線治療を受けている(300万円×1700人で、およそ51億円)。

 前立腺がんを疑われている私にとって、朗報である。
 本ブログで報告しているように、PSA値が異常に高くなって、がんである確率が50%を超えた。がんと診断されたら、治療を受けなければならない。治療にはさまざまな種類がある。手術切断すると肝心なところが使えなくなるし、術後が問題である。普通の放射線治療でも大事なところが火傷する。
 治療するなら粒子線治療である。300万円はきついが、こんど保険が適用されれば、100万円くらいで済む(それでも高い)。こんどは順番待ちがネックになる。

          三途の川

 もっとも、病気の数は何万とある。検査するから、前立腺に気を取られているだけである。この年では、もっと重篤な病が進行している可能性のほうが大きい。災害と同じように、監視・警戒しているところには起こらない。そうかといって体中すべて検査したら、それこそ病気になる。

 たぶん死に至る病は、前立腺がん以外の病気である。
 300-100=200万円は、儲かったつもりで散財したい。人生は長くない。

石油タンカー沈没

 被害を受けるのは日本国民である。日本の専門家による正確で詳細な情報が必要

 先月、東シナ海で貨物船と衝突したパナマ船籍のタンカーが、炎上し沈没した。イランの国営企業が運営しており、イラン人を中心とした乗組員32名が死亡した。貨物船は中国籍で、乗組員21名は救出された。救出は、中国主導で行われたという。沈んだタンカーは、全長274メートルの大型で、石油136,000トンを運んでいた。現場では石油の流出がはじまっている。

 これらのソースは、中国国営の中国中央テレビ(ネット)である。なぜか日本では大きなニュースになっていない(フェイクニュース?)。

          越前海岸波高し H29.12.28
         
 しかし、13万トン余りの石油流出は大ごとである。海流は事故現場から日本に向かって、列島を挟み込むように流れている。このままではいずれ、日本の海岸に漂着する可能性が大きい。相当広範囲に被害が及ぶ恐れがある。

 思い出すのがナホトカ号事件である。
 20年ほど前、日本海沖でロシアタンカーのナホトカ号が沈没した。分離した船首部が福井の三国付近に到達し、積んでいた重油の一部が越前海岸に押し寄せてきた。
 海岸に近いため、越前海岸一帯が真っ黒な重油で覆われた。入り組んだ岩場の海岸で、回収は柄杓とバケツでの人海戦術しかない。厳冬期の1月、冷たい風と波の中で、自衛隊員や地元住民、ボランティアなど、述べ30万人が過酷な回収作業を行った。現場に行った人の話を聞くと、膨大な重油が岩場全体にこびりつき、いつ果てるともない気の遠くなるような作業だったという。地元民やボランティアのうち5名が、過労で亡くなってしまった。

 そのとき流出した重油は6,200キロリットル。今回の東シナ海での流出量はその20倍以上にもなる。海岸に漂着したら、回収作業はナホトカ号の比ではない。もちろん環境影響は、福島第一原発事故を上回る。積んでいた石油の性質によっては、魚介類に悪影響を及ぼす。重油に多く含まれる炭化水素は、魚介類の卵や幼生への影響が大きいという。

 どちらにしても、甚大な被害を受けるのは日本国民である。日本の専門家による詳細な情報を発信する必要がある。これこそマスコミの仕事ではないか。このまま日本列島が油まみれになるのをじっと待っている。情報不足が、不安やパニックを招く。

            じじいの決死隊 H29.8.03        
 安心してほしい。日本には強力な秘密兵器がある。
 じじいの決死隊である。
 ナホトカ号事件のとき私は、起業して5年目。年間5000時間の納期に追われた労働で、とてもボランティアに参加できず、忸怩たる思いであった。石油汚染は我が国に対する攻撃である。いまだったら何とかなる。全国のじじいとばばあだけで、3000万人集まる。なんでも反対デモに参加するより、真冬の海岸で死ねば本望であろう。

日本の失敗を活かす中国 「続続失敗百選」より⑥

 日本はゼロリスクを求めた結果、とんでもないリスクを負うことになった
                 (「続続失敗百選」①からの6回シリーズ最終)

 ここまで、続続失敗百選で取り上げた失敗例を分析しても、私自身失敗を避けられる自信はまったくない。日頃から煩悩やバイアスに取りつかれており、必ず同じような失敗をする(私の場合、大きな失敗ができるほどの仕事をしていないが)。

 国家の行方を左右するような、エネルギーやインフラ、経済分野に関わっている人も、つぎつぎと失敗をする。
 日本では、バブル崩壊から、阪神淡路大震災、不良債権、3.11の災害、福島原発事故、長期デフレに至るまで、好ましくない状況がつぎつぎ現れる。災害大国に加え、原発や大型航空機など装置が巨大化し、事故も大規模になる。

 日本では、一度これらの不具合が発生すると、なかなか立ち直れない。
 敦賀のもんじゅナトリウム漏れは、5人もの死者を出す悲惨な事故であった。原因は間もなく判明したが、再開までには20年もの歳月が流れた。またその後の落下事故でさえ、再開までには10年もかかった。その後も、点検漏れなど「不祥事」が重なり、もんじゅは廃炉することになってしまう。

 もちろん、福島原発事故のあとの再稼働も並大抵ではない。いまだに30基以上の原子炉が、稼働していない。計画のあった新設の原子炉もことごとく中止になった。バブル崩壊から発生した金融危機も、30年たたないと終息しない。
 文書主義や決断の遅さなど、特有の官僚体質と臆病さが、日本を虚弱体質にしている。

          あっぱれ H28.12.5

 その点中国はつよい。日本の犯した失敗をじっと見ている。
 もちろん中国自身が犯した失敗は、素早く取り返す。数年前の中国新幹線の衝突事故では、事故列車を埋めようとしたことを、事故隠しだと言って日本国民はバカにしていた。中国は速やかに再発防止策を取り、たちまち再開してしまった。日本は、こんなす早い対応はとれない。
 やり過ぎの感はあるが、日本の馬鹿丁寧な慎重さとは正反対である。

 原子力開発も同じである。もんじゅや福島原発事故の失敗を教訓に、つぎつぎと中国独自の原発を新設している。高速増殖炉では、もんじゅをレベルアップした実用炉の発電にまでこぎつけ、さらに上を目指している。すでに原発技術は世界トップクラスである。経済政策では、失われた20年の日本を尻目に、少なくとも6~7%の成長を続けている。日本の兵力(財政出動)逐次投入の失敗を学んだものだ。このままでは、あと10年で世界一の経済大国になる。

 中国が、日本の失敗を自分のものにしているのに比べ、日本では自国の失敗すら活かそうとしない。これでは、彼我の差は幾何級数的に開いていく。まもなく日本は中国に飲み込まれる。
 日本は、ゼロリスクを求めた結果、とんでもないリスクを負うことになってしまったのである。