FC2ブログ

IOT化の闇

 商品に組み込んだ時限装置で消費者を操る、悪知恵に長けた人が大儲けする

 いま、動作を伴う商品はたいてい電子回路が組み込まれている。少し前からユビキタス社会到来といわれ、IT化やIOT化が身近で当たり前のようになった。10年前に買ったプリンター商品にも、その兆しがある。このことは、先日のプリンター異常騒動で改めて実感した。IT化が進むと、心臓部は完全にブラックボックス化される。

 むかし私が機械技術で生産設備を作っていたとき、制御部はほとんどリレー回路によるシーケンスであった。いくつかのBOXリレーを組み合わせ、機械動作を必要に応じコントロールする。複雑さは格段に違っても、現代の電子制御とで、根本のアルゴリズムの違いはないはずである。

                使用禁止

 リレー回路の場合は、制御盤にリレーBOXが整然と並んでいた。異常があったとき、配線図さえあれば、リレー部品や接点を特定することができる。その制御盤が、いまはコメ粒ほどのチップに収まっている。チップ内に集積回路としてすべて組み込んである。しかも機能や複雑さは比べ物にならない。その中身まで公表されることはない。

 その修理をする人も、チップ群ごと制御盤を入れ替えるか、せいぜいチップを交換するくらいである。簡単な回路でも、設計者によっていろんなやり方を行っているはず。だからよほどのプロでなければ、電子回路の中身まで特定できない。回路を修復できる人などめったにいない。

 これは非常に恐ろしい仕組みである。
 スノーデンが暴露したように、アメリカは日本のインフラ施設にマルチウェアを埋め込み、政殺与奪のカギを握っている。同じように現代の消費者は、商品に組み込まれた時限装置などで、メーカーの思うまま操られる。その悪知恵に長けた人が、大儲けするのである。
スポンサーサイト



ウィンドウズ10

 我々はいつまでも、アメリカの手の上で悪魔のダンスを踊っていなければならない

 先日ようやく、ウィンドウズ7パソコンのひとつを、10搭載機種に入れ替えた。OSのサポート終了といわれつづけ、まだ使えるので踏ん切りつかず、ここまでずるずるきてしまった。しかも最新の国産パソコンは、注文が殺到し、NECや東芝など人気製品は、納期が2~3か月かかるという。

 旧パソコンで間に合うと言っても、動きが遅くイライラしながら使っていた。やたらと立ち上がりの時間がかかるし、画面の切り替えも重い。潮時であったかもしれない。たしかに新しく買った最新?のパソコンは、動きが早い。旧型で1分以上かかっていた立ち上げが、10秒くらいになった。

                食虫植物 R1.12.12

 だがその高速スピードも、いつまでもつか。
 いやらしいのは、ネットサポート更新するたび、重くなってしまうことである。そのため、一定期間たつとどうしても高性能の機種が必要になる。いいものを長く使いたい人にとって、悪魔のサイクルである。

 そもそもOSの切り替え、頻繁なネットの更新サポートは、必要なのであろうか。新しい製品を買わせるため、わざと使いにくくしているとしか思えない。もともと機能は必要以上にある。むしろ更新するたび、なにかしら障害が起こる。自動車車検と同じでムダに消費させる。合法的詐欺行為である。

 8年前、XPから7に代えたときも、操作方法の違いに戸惑った。さらに年取って、頭の回転が悪くなった。しばらく悪戦苦闘しなければならない。とても生産性向上どころではない。
 我々はいつまで、アメリカの手のひらの上で、悪魔のダンスを踊っていなければならないのであろうか。

プロトン冷凍技術

あらゆるものが冷凍保存されるようになると、まちがいなく電気の使用量は増大する
 
 最近の冷凍技術の進化は目覚ましい。つい間近は新しい発想の、プロトン冷凍技術が実用化されている。おせち料理など、あらゆる食材を新鮮なまま凍結できる。冷凍でもほとんど味が変わらない状態で、長期間保存できる。
 何が違うのか。

 むかしの通常冷凍は、食品中の水分がゆっくり凍るため、結晶となって体積が膨らみ、細胞を破壊してしまう。解凍したとき水分が流れ出るなど、冷凍以前の組織を維持することができなかった。
 そこでつぎに急速冷凍技術が出てきた。流体を対象物に当てることで急速に冷やす。その当て方や、流体の工夫で性能の差別化をはかっていた。とくに低温液体は高い熱伝導率を持つため、急速冷凍効果が大きい。いずれも、細胞内の水分すべてが凍る前に部分氷結させ、細胞の破壊を防ぐ技術であった。
 ただこの方法だと、対象物の表層しか急速冷凍できない。そのため、ブロック状の肉や大きな魚などは、冷凍用に加工するなどの工夫が必要であった。

               水素結合

 そこで実用化されたのが、冒頭に挙げたプロトン冷凍という、まったく新しい原理の冷凍技術である。
 これはプロトン、つまり原子レベルでの磁力作用を活用する。
 図のように、水は水素原子2個と酸素原子の共有結合である水分子どうしが、ゆるやかに水素結合している。水素結合はゆるいので、液体では上下左右バラバラに動き回っている。零度近くになると、動きが遅くなり水素結合がはじまる。そこで、水分子のマイナス側(O)とプラス側(H)がつながっていく。これが氷の6角結晶で、すきまができ体積が増える。
 
 プロトン冷凍は、この原子結合状態に着目した。
 すなわち、冷凍対象物に磁力線を当て、水分子のマイナス側(H)とプラス側(O)を矯正することで、水素結合をなくし分子が結晶することを防ぐ。氷になっても6角結晶しないので、体積はそのままである。

 まさにコロンブスの卵である。水の分子レベルでの挙動や性質を知っている人なら、思いついても不思議ではない。
 そのおかげで、まったく次元の異なる冷凍技術を開発することができた。

                飛躍

 この技術はいつ開発されたのであろうか。
 過去の特許文献を検索したら、平成11年に「特開2000-325062」が出ていた。どうもこれが最初らしい。もちろんその後も各社から、改良特許が出ている。20年前のアイデアが改善を重ね、ようやく実用化されたのである。

 冷凍技術が進んでいくと、食材の廃棄は少なくなる。だが、あらゆるものが冷凍保存されるようになると、まちがいなく電気の使用量は増大する。
 最近開発された、レーザー照射で鉄骨の錆をとる技術も膨大な電力が必要である。世界人類100億人に無駄なく食料をいきわたらせ、インフラを維持していくためには、ますます高密度なエネルギーが不可欠となる。

カーナビ

 大多数は認知機能が退化し、昼行燈が増えると、平和で争いの無い社会が生まれる

 こんどのマイカー4日間の旅行で、はじめてカーナビの威力を満喫した。右左折のはるか手前で方向を指示、交差点ごとに明確に行先がわかる。高速道路料金や10キロ先の渋滞情報まで知らせてくれる。こんな便利だとは知らなかった。情報の中身が新しいからでもある。
 じつはこれまで、カーナビをまるで信用していなかった。

 7~8年前、古いカーナビで道案内したところ、いつの間にかとんでもない細い道に誘い込まれてしまった。渓流沿いで道路脇はすっぱり切れ、落ちたら命はない。ガードレールはないし、反対から車が来たら、すれ違いできる所へバックする自信はない。緊張の糸が途切れ、やけくそになる一歩手前まで行ったことがある。
 そこまで身を危険に追い込んだカーナビを、信用できるわけがなかった。

            わしゃ知らん

 しかし、一旦便利さを知った以上、これを手放すのは至難の業である。
 そして便利になればなるほど、頭の働きは衰える。中央公論6月号で今尾恵介氏は、ニコラス・G・カー氏のつぎのような説を紹介している。
 ある概念を認識するためには、頭の中のナビがそれを脳内で空間的に構築する。いままではこれを、実際の目的地を探して歩くという行為で常に訓練していた。それを必要としなくなるとどうか。カーナビが考えることを代替することで、人の頭脳訓練の機会は少なくなり、認知機能低下が起こる可能性がある。

 進化したカーナビは、AIそのものである。AIは人間の考える力を代替する。そのAIを活用して、人間はさらに利口になるのかどうか。
 おそらく大多数は、それに安住して認知機能が退化する。

 もっとも世の中に、半ボケ昼行燈のような人たちが増えると、平和で争いの無い社会が生まれるのかもしれない。

新車の運転

 機能が増えると操作がややこしくなり、かえって高齢者の事故が増える
 
 高齢者が運転する車の事故のニュースが、引きも切らない。先日は福井でも、87才の福井放送会長が「あて逃げ」したことが、大きく報道された。一度社会問題になると、ちょっとしたことも、大きく取り上げられる。

 そうなると、私のような「高齢者」も自己防衛せざるを得ない。事故を起こしたときの言い訳を考える。そのひとつが(先月購入した)、「自動ブレーキ」付きの車である。これなら衝突したとき、「自動ブレーキが正常に作動しなかった」と、情状酌量される可能性がある。これが製造物責任にならなかったら、法律を作った意味がない。

              ダイビング禁止

 自動ブレーき付きの新車は、それ以外の「機能」も満載である。とくに表示機能がやたらと多い。
 たとえば、いろんな場面の燃費がわかるようになっている。エンジンをかけてからの燃費。そしてある一定区間の燃費である。購入してからの燃費も表示できる。エコ運転かどうかの表示もできる。

 それにしても、やたら盛りだくさんの表示である。覚えきれないし、ここに書くこともできない。この操作を覚えるのがややこしい。燃費を挙げようと計器ばかり気にしていると、運転が疎かになる。
 恐ろしいのは、燃費を上げるため交差点で止まろうとしなくなることである。いくら自動ブレーキ付きでも、赤信号で交差点を通過したら目も当てられない。これではかえって高齢者の事故が増える。

賞味期限切れ食品販売

 思い込み食中毒を起こす人が出たときが、このビジネスモデルの正念場である

 最近大阪に、賞味期限切れや期限間近の食品だけを扱う専門店がオープンした。いまあちこちで、このような賞味期限切れの食品を売る店が増えている。東京では、大森や代官山にもあるらしい。賞味期限切れの商品を20円均一で販売したり、目玉商品として、無料で販売(?)するときもある。

 日本では、食べられるのに廃棄される食品が、年間2000万㌧。食品全体の30%にもなる。ほとんどが弁当や野菜くずなどで、保存食品の賞味期限切れはほんの一部と思われる。それでも多少は、廃棄食品を減らすことになる。古い食品を持っているところも、廃棄費用をかけるくらいなら、無料で卸してもいい。

 賞味期限切れ商品は、ほとんど仕入れ値ゼロである。したがって販売価格は、普通の販売店のマージン分ということになる。販売量にもよるが、定価の20%くらいか。安くて販売量が増えれば、もっと低くてもいい。刺身やビールはともかく、定価の10%なら、期限切れくらい喜んで買う。運動会の打ち上げなど、大量消費する団体パーティには、もってこいである。片町のスナックやバーのおつまみにも最適だ(腐っていてもアルコール消毒する)。

              不用品のたたき売り H28..10.23

 だが、私の周りに販売店を見かけない。地方で普及しないのは、安定した仕入先がないからであろう。食品会社にとっても、商品のブランド価値が下がるので、古い商品が出回るのは面白くない。ニーズはあるのでぜひ普及させたい。

 このビジネスモデルは、日本中に広まるであろうか。もしなにか事故があれば、潔癖症の日本人は、拒否反応を起こす。食中毒を起こすことは考えにくいが、神経質な人が食べれば、その思い込みだけで病気になる。放射脳と同じである。
 そのハードルをくぐれば、賞味期限切れ食品販売は定着する(我々のような、賞味期限切れ人間の始末もある)。

シンプルイズベスト

 機能だらけの商品がなぜ売れているのか、スマホ音痴の私には見当がつかない

 先日の貰い事故の件で、先方の保険会社(偶然にも私の保険会社と同じ)との交渉を行った。100%相手の責任なので、少なくとも原状回復分の補償は受けられると思っていた。
 つまり保険会社の支払う金額は、まず修理の見積もり約50万円。その間のレンタル車料金1か月分20万円である。それに、仕事の遅れた分10万円。あわせて80万円。これが原状回復である(左手の親指が今もおかしいが、あまり被害者面したくない)。

 だが交渉しても、現実はその半分である(黙っていたらその半分、壊れた車の中古車査定分だけ)。実際には新車に代えたので、かなりの出費になってしまった。保険会社にとっては、車を修理して70万円(修理代+レンタカー)払うより、かなりのコストダウンである。
 
 今回、自動車保険の対象になって、その理不尽さとわかりにくさに驚いた。
 もともとこの会社の保険金は高い。車両保険抜きで4万円近い。これを40年以上支払っているから、150万円。まだまともな恩恵に預かったことはない。これを機に、格安保険金への移行を考えてみたい。どうせまともなサービスが受けられないなら、安いほうがいい。

                田吾作

 保険に限らず、商品やサービスは簡単な方がいい。
 ヒット商品の多くは、説明書がなくても操作できる。スマホも、表示に沿ってタッチしていけば、なんとなく操作できてしまう。膨大な説明書がついていたら、とてもついていけない。一昔前の携帯電話には、分厚い説明書がついていた。この前購入した自動車にも、厚さ3㎝ほどの説明書がついている(いったん買ってしまった車は使わざるを得ない)。

 商品に、機能をつければつけるほど消費者は離れていくという。
 使いやすいのは、単機能の製品である。それでは寂しいから、今は「1+2」の機能商品が売れる。シャープペンシルなら、赤と黒のボールペンつき。それ以上の色は余計である。まして、時計やラジオ、照明つきのボールペンは、何が主役かわからない。

 あるネット調査では、1万人余りの回答から「使っていない機能が多い家電」について、32%が「スマホ、携帯」で、「電子レンジ」が24%であった。多くの人は、使わない機能が多い製品ほど、購入して失敗したと感じている。

 もっとも現代は、何が売れるかわからない。スマホのように、機能だらけの商品がなぜ売れているのか。スマホ音痴の私には、皆目見当がつかない。

新車搭乗

 これだけたくさん機能がついていたら、故障する確率も飛躍的に高くなる

 心ならずも、新車に乗り換えて、数日が経過した。車も新しくなるほど機能が増える。フロントパネルに表示が無数にあり、なにがなんだかわからない。切り替えボタンもあちこちあって、運転していると右往左往する。戸惑っていると事故に遭う。

 それに運転中やたらとピーピー音がする。なにが原因かわからない。ぶつかりそうになったのか、車線を外れたのか、ドアが開いているのか、安全ベルト、その他いろいろあるから難しい。
 駐車時は車が庭木に接しているので、センサーが感知して、必ず始動するたびうるさく鳴る。
 またドアをロックするたびにサイドミラーが閉じたり開いたりする。ちょっとドアを開く度にジージー開閉する。便利いいか悪いかわからない。

                摩訶不思議

 また燃費改善のためか、交差点で止まるたびにエンジンがストップする。ブレーキを緩めるとまたかかる。これだけ頻繁に、オン・オフを繰り返したら、エンジン部の寿命が短くなるのではないかと心配になる。

 私の安価な車でこんなたくさん機能がついているなら、高級車はもっとであろう。これだけついていたら、どこか故障する確率が指数関数的に高くなる。メーカーは、わざと故障を起こさせ、自動車ディーラーや修理工場との連携を深めているに違いない。自動ブレーキ付きでも、かえって危険である。

ウィンドウズ7サポート終了

 使いもしない機能をアップしてユーザーを困らせる悪徳商法である

 いつの間にか、ウィンドウズ7サポート終了まで、あと1年を切ったらしい。アメリカのセキュリティ会社では、まだWindows 7を使っている企業に対し、「今こそWindows 10への移行プロジェクトに着手すべきだ」と呼び掛けている。

 寝耳に水である(聞く耳がなかっただけ)。
 数年前、XPのサポートが終了。XPから7に移行して、ようやく慣れたばかりだ。XPから7に移ったとき、非常に抵抗があった。もちろんXPの方が使いやすかった。聞くところによると、いま主流の10は結構トラブルがつづいている。どんな機能かわからないが、10がいまよりいいはずはない。かっての98やXPでも、サクサク動いてくれれば、それで充分であった。これまでも、OSがアップし機能が増えるたび、使い勝手が悪くなった。移行して数年は、操作に苦労したし、いろんなソフトが使えなくなった。

                パソコン不調

 まさにユーザー無視の悪徳商法である。勝手にコロコロとOSを変えて、古いのは危険だから新しいのを買えというのは、恫喝・強請商法ともいえる。さらに、セキュリテイを脅かしているのは、マイクロソフト社自身ではないかという疑惑もある。典型的なマッチポンプである。これが合法なら、世の中おしまいである。そして間違いなく言えるのは、10に移行しても、またすぐにサポート終了する。


 さてどうしようか。
 いまさらつぎつぎOSを乗り換えていく柔軟さはない。ようやく動かせるようになった7を、とことん使えなくなるまで使い切る。あとは、野となれ山となれである。
 おそらくこれをきっかけに、世間のパソコン離れが加速するであろう。

レベル3の自動運転車

 飲酒運転ができないのなら、なにか新しい価値が生まれるわけではない

 警察庁は、高速道路限定で実用化される「レベル3」の自動運転車の規定を定めた道路交通法改正案を発表した。この「レベル3」では、高速道路などの限定された条件のもとで、システムが全ての運転作業を実施する。ただドライバーが運転席に座り、緊急時など自動走行システムからの交代要請があった場合は、速やかに運転できることが条件である。

 ではそこでは、何ができるのか。
 スマートフォンの利用や、メールの送受信、カーナビや映像の受信、読書などができるのだという。

                いじけた猪

 しかしこの程度なら、これまでとたいして変わらない。今でも堂々と、運転中やっている人がいる。さすがに運転しながら読書している人は見たことないし、メールの送受信などはまれである。だがスマホや携帯の画面をみたり、手に持って通話中の人はざらに見かける。手に持たなくても、操作することはいくらでも可能である。カーナビなど、運転しながら見るのだとばかり思っていた。それが厳罰化されるのは、自動車会社との癒着だとしか思えない。

 そして根本的に問題なのは、自動運転車に乗っても、飲酒運転ができないことである。自動運転中に運転を切り替えたら、飲酒運転することになってしまうからだという。居眠りはともかく、飲酒運転できなければ、バカ高い金を出してまで自動運転車を買う人はいない。
 さらに、病気や高齢で運転免許のない人も運転できない。

 つまり自動運転車は、一定の技能と素面状態の運転技能者が、常時「閑視」しなければならないという、まことに生産性の低い代物にしかならないのである。高生産性を誇るトヨタが、市場に対しては無駄の権化のような車を売ることになる。
 「レベル3」程度で自動運転車を買うのは、顧客価値を無視した、たんに金持ちの酔狂に過ぎない。 

EV車の行方

 欧州は自分たちが使わない原発を、アジアに押し付けるためEV車を開発している

 中国やEUで、EV車に向けた規制が強化され、世界中で電気自動車の開発競争が激化している。英国のダイソンのような家電メーカーも、新規参入を企てている。EV車の核心部は、電源とモーターである。モーターはほぼ成熟技術に近く、EV車メーカーにとっては、如何に優位な電池を採用できるかが成功のカギである。

①電池は、リチウムイオン電池が主流である。リチウムは、あらゆる元素の中で最もイオン化傾向(電子を分離する)が高いので、発電効率がきわめて高い。テスラ社はパナソニックがつくった小型電池を並べるなど、各社工夫を凝らしている。

②ただリチウムイオン電池は、発火しやすく取り扱いが難しい。リチウムのような1族の元素は、水と反応して発火する。リチウムイオンを溶かす有機溶媒は可燃性で、過放電や過充電などで高温になれば発火する。

③また、現在の技術では充電回数1000回を超すと、充電能力が劣化する。

④そこでイオンが動く電解質を、液体の有機溶媒でなく固体に置き換えた「全固体電池」が開発され、トヨタ車が実用化を進めている。

⑤現時点では、リチウムイオン電池が圧倒的に多い。そこで使われる原材料供給や加工工場などは、世界中でサプライチェーンが張り巡らされている。これから新しい電池に切り替わるとしても、かなりの時間がかかる。

            毒花

 しかし、どのような電池を使うにしても、EV車には致命的な欠点がある。
 まず、それなりの重量物が時速100㌔ものスピードで安定して走るためには、製造時の職人技が必要である。この技術は簡単に習得できない。
 また充電に時間がかかることと、1回の充電での走行距離は、まだガソリン車には及ばない。

 さらにEV車は、原発の夜間余剰電源を使うことを前提としている。
 欧州がEV車に力を入れているのは、超巨大な中国市場を狙っているからである。もちろんつぎはインドである。この2つのアジアの大国は、世界で唯一原子力発電を増設している。つまり、欧州は自分たちで使いこなせない原発を、アジアに押し付けようとしている。(本来は日本が率先して、この流れに乗るべきである。)

 その前に、欧州自動車メーカーのディーゼルエンジン車は、排ガス規制をクリアーできないため、EV車に移行せざるを得ない。
 アジアを食い物にし、繁栄しようとする根性だけは消えていない。

3年手帳

 手書きでスケジュール暦を書き込んだ、世界に一つだけの手帳

 3~4年前から、「自作」の手帳を使っている。おもに仕事の予定を書き込むためのもので、これがなければスケジュールが立てられない。へそくりも仕込んであり、飲み屋で勘定不足のとき威力を発揮する。

 それ以前は20年以上、中小企業診断士協会が発行する手帳を使っていた。使いやすいが、1年しか持たない。この年になると1年は早い。あっという間に年度が替わり、書き換えるのが煩わしい。

            異物 腹に一物

 そこで、市販の複数年度のものを探した。種類が少なく、気に入ったものがない。それに複数年度の手帳は厚くて重い。軽くて何年も使え、内ポケットに簡単に入るものが欲しい。そんなものは、売り場の隅から隅、いくら探してもなかった。
 世の中にないものをつくるのが、ものづくりである。

 そこでいまは1年手帳のメモ欄に、自分で2年分を書き足して使っている。暦を調べて書き込むのに、まる1日かかった。それでも世界に1冊の、オリジナル高付加価値手帳である。10万円出しても買えない。
 これでもう、死ぬまで手帳を作らなくていいかも。

屋根雪掻き棒

 ビジネスチャンスは、思ったことを確実に実行するかどうかで生きる

 いっとき中断していたクソ雪がまた積もり始めた。前の雪がまだ消えていないどころか、たっぷり2日分雨水を吸ってずっしり重い。その上に20センチ積もると、さすがに屋根が気になる。家屋が雪で押しつぶされたというニュースがちらちら入る。我が家のように築50年を過ぎたら、いつ潰れてもおかしくない。まだ大雪は続く。

 雪下ろしするのは厳しい。昨日は私と同年配の人が、自宅1階の雪下ろし中に落下、亡くなってしまった。まして2階の屋根まで登るには、一大決心がいる。近隣を見渡しても、本格的に降ろしたところは1軒のみ。ほとんどの家は、高齢者ばかりで、ハラハラしながら見守っている。40年前の56豪雪のときは、みな若かった。

          屋根雪掻き棒 H30.2.11

 こんなとき、威力を発揮するのが、屋根雪掻き棒である。地上から、先端に板のついた長尺の棹を伸ばし、屋根雪を掻き落とす。屋根に上らなくていいし、一番分厚い軒先の雪さえ落とせば気休めにはなる。

 そこで、棹に木の板を針金でくくりつけた雪掻き棒(写真)を作った。だが自家製はさすがに使い勝手が悪い。短すぎて肝心の2階屋根に届かないのが最大欠点である。
 探すと市販でもいくつかあったが、すべて売り切れであった。もし在庫があったとしても、この雪道を運んでこなければならない。使うのはいまだけなのに、物流がストップし、我が家に届くのは雪が消えたときである。

 これも、タイミングよく販売できたら飛ぶように売れる。生産~物流~販売の手配。とくにこの悪路を、雪掻き棒を運んで売り歩く人の確保である。いまなら10軒で1本は買う。これは10年に1度のビッグチャンスである。その他にも、大雪で困っているサービスはいくらでもある。
 
 大雪のたび、みな同じことを考える。肝心なのは瞬時に実行するかどうかである。考えるだけならだれでもできる。

スマホと人の多機能性

 多機能と単機能では、どちらがいいか

 スマホがここまで普及したのは、なんといってもその多機能性にある。通信機能を拡張し、カメラ、ネット検索の充実、ゲーム、音声や画像の配信、時計、懐中電灯、音声発信、ワープロ、計算機など、あらゆる機能を盛り込んできた。機能を連動するなど、それぞれの価値をどんどん高めている。

 多機能機械が重宝されるのは、比較的安価に、一人1台保有できるからである。人は同時にいくつも機能を使うことはできない。一つのことをやっているとき、他の無数の機能は遊んでいる。つまりスマホは、非常に稼働率が悪い。その代わり、カメラ、携帯電話、ラジオ、マイクロTV、ゲーム機、ネット通信機など、たくさんの機械を持ち運ぶ必要がない。

 ITの進歩によって、これからもスマホの機能は無限に増えていく。形状はどんなものかわからない。自動車や車いす、あるいは帽子やメガネのようなものに、われわれが生きていくための、あらゆる機能が詰め込まれる。

                     円満仏
 一方で、人や国は専門の追求が求められている。
 人間の場合、レオナルドダヴィンチのような大天才ならともかく、普通の人はマルチになると、すべてが疎かになる。だから得意分野を作って、一つの分野の専門家になれと言われる。男子体操も、個人総合優勝者は、種目別の専門選手にはかなわない。野球でも、2刀流すら天才しかできない。人や国の間では、(自分の中で得意分野を活かすという)比較優位の原則は固く信じられている。

 しかし(佐伯啓思氏によると)比較優位の問題は、将来の可能性と現在の収益格差を無視していることにある。
 たとえばアインシュタインは、研究とタイピングが両方できる。そこで、アインシュタインが研究に専念し、有望な助手にタイプだけやらせておけばどうなるか。その助手がアインシュタインを超えることはない。グローバリズムの自由貿易では、同じ労力をかけていても、1億円入る仕事(金融、ITなど)と、100円しか入らない仕事(安価な資源採掘や農業など)の格差が止まらない。

 したがって平等な世界を目指すなら、人も国もできるだけ自己完結すべきである。
 そうなるとトップランナーがいなくなり、人類全体からみた進歩は鈍化する。どちらがいいかは、それこそ価値観の違いである。

 だから迷う。
 何でもできるマルチ人間と、ひとつのことしかできない人。
 何でもできる人間は、そのインプットに多大な時間を要している。人生は短い。たいてい何もできないうちに耄碌し、人生の終焉を迎える。中途半端な器用貧乏である。マルチになろうとしている私の末路とダブる。

中国の高速鉄道

 失敗に恐れをなす日本が、中国に呑み込まれるのは確実である

 中国の新幹線は、先日350㎞での営業運転を再開した。2011年の大事故を受けて、これまで300㎞に落としていた。北京と上海を結ぶ高速鉄道の「復興号」である。この速度は、高速鉄道での商業運転速度では世界最速だという。

 もともと中国の高速鉄道は、日本と欧州からの技術協力で作られたものである。したがって、技術のパクリだという人もいる。

           新幹線

 しかし、すべての技術はパクリである。どんな発明も既存技術をベースに、積み重ねてできたもので、日本の新幹線も、ゼロから始めたわけではない。10年ほど前、北京と天津間で「和楷」という日本の特急のような列車に乗った。日本の老朽した特急列車より乗り心地はいい。これもパクリと言えばパクリである。
 すごいのは、5年前の大事故を乗り越え、世界一の350㎞高速鉄道を作り上げたことである。日本なら、遺族を前面に出した「再稼働反対」の声で、確実に潰される。

 日本では高速鉄道どころか、原子力発電でさえ風前の灯である。数基が再稼働にこぎつけるのがやっとで、次世代の原発増設などは夢のまた夢である。高速増殖炉も、たかが数度の失敗で棚上げされ、ついに廃炉となってしまった(このようなリスクは国家しかとれないのに)。その間に中国は確実に原発技術を向上させ、国力を増強させている。

 失敗を活かす中国と、失敗に恐れをなす日本。
 このままでは、日本が呑み込まれるのは確実である。

宅配便値上げ

 いま大切なのは、自分の仕事に誇りを持ち、厚かましく値上げを行うことである

 宅配便の半数以上を占めるヤマト運輸では、運賃の全面的な値上げを検討しているという。ネット通販が急増してドライバーが不足し、サービスの維持が困難になっているからである。この全面的な値上げは、27年ぶりだそうだ。
 同時に配達の時間帯を指定できるサービスのうち、「12~14時」を廃止し、ドライバーの労力の待遇改善をはかる。それ以外の配達時間帯の見直しも進める。

 いまの基本運賃は、関東から関西に箱の3辺の長さ60センチ以内(菓子箱1個)を送るのが864円と、決して安くはない。普通に買うより、2~3割は高くなるはずである。それでもネット通販が増えているのは、「便利さ」の度合いが、桁違いだからであろう。

      サツマイモ坂井丘陵地H25.5.13

 しかし、今回の値上げで分かるように、その「便利さ」は誰かの犠牲の上に立っている。ヤマト運輸が値上げを決めたのは、配達員にババを押し付けるブラック経営が、できなくなってきたからである。その意味では、最近のブラック企業批判は効果があった。いくら給料が高くても、自分の時間が持てないのでは生きている意味がない。
 
 素晴らしいのは、今回の取り組みで、2重に経済効果が見込めることである。
 まず値上げの分は、確実にGDPが向上する。宅配サービスの価値がそのぶん向上するからである。
 つぎに、宅配サービスの生産性向上の機運が高まる。これ以上値上げして欲しくないため、宅配ボックスの設置や集配システムの改善など、サービスを受ける人たちも、具体的に生産効率を上げる工夫をするようになる。ヤマト運輸自身も、さらに合理的な宅配方法を生み出す。

 そしてこのような動きが、介護や建設など、人手不足の事業分野に及ぶ。それこそ、遠慮せずに値上げをすればいい。いま日本に大切なのは、自分の仕事に誇りを持ち、厚かましく値上げを行うことなのである。

IOTの時代

 いくらあがいても、アメリカというお釈迦様の手のひらで暴れるだけ

 IOTとは、いろんなモノをインターネットにつなげた新たなサービスのことを言う。いま経済界では、このIOTが大きなブームである。日本政府もIOT推進に積極的で、多くの補助金にIOT関連の予算がついている(もっとも政府が補助金を出して成功する産業は少ないのだが)。

 良く似た言葉で、ほんの10年前には、「ユビキタス」と言われていた。そのむかしは、「ニューメディア」が「マルチメディア」になり、情報革命が進展してきた。IOTは、この情報技術に機械的な働きを加えたものである。

       パソコン不調

 たとえばいま、世界中のIT企業が力を入れているのが、自動運転車のIOTである。
 世の中に出回っている乗用車の稼働率は、10%に満たない。自動車を持っている人は、その大半を駐車場で遊ばせている。IOTによって車をシェアし、まともに働いていなかった乗用車を有効活用するのはきわめて合理的である。

 さらにこの場合でも、ドバイで開発されたドローンタクシーの方が、複雑な道路を走らなくてすむ。道路を走る場合も、電気自動車になるから、従来の自動車メーカーの出番がなくなる。日本企業は、苦戦を強いられる。
 はたして日本の企業は生き残ることができるだろうか。

     ティラノザウルス

 そもそもインタネットは、アメリカがその軍事技術を、民間で使えるように提供・拡散させたものである。見返りなしにするはずがない。スノーデンが暴いたように、アメリカの情報機関は世界中の通信を傍受できる。個人の怪しげな画像の閲覧履歴どころか、IOTで世界が何をしているのか、すべて把握できてしまう。

 そして映画「スノーデン」で明らかになったのは、アメリカは日本の情報通信網すべてに、地雷を設置したということである。日本がアメリカの属国でなくなった瞬間、日本のすべての電気、情報、通信を混乱させることができるという。当たらずとも、それに近いことはやっているはず。
 
 したがってインタネットに依存する限り、いくらあがいても我々日本は、アメリカというお釈迦様の手のひらの上でしか暴れることができないのである。

デジカメとスマホ

 じたばたしながら、これからも旧式のおんぼろデジカメと付き合っていく

 前も書いたように、10年前から使っているデジカメの調子が悪い。
 ただここ数年、外出先において小型デジカメで撮影する人を見るのは、めっきり少なくなった。ほとんどがスマホ、あるいは本格的な一眼レフカメラである。私のように、一昔前のコンパクトデジカメを使っているのはほんのわずか。それもたいてい高齢者である。

 いまや、スマホでカメラ機能を使わない方が珍しい。1000万画素以上のスペックを持つスマホなどざらにある。一昔前のコンパクトデジカメなど、足元にも及ばない。外出先で他人のスマホ撮影を見るたび、羨ましく思う。

     もう枯れ尾花 H28.8.19

 しかし、スマホに買い替えるには、以下のような障害を克服しなければならない。
 一つは寿命の短さである。スマホはよくて4~5年。たいてい2~3年で買い替える必要があると聞いた。とてもいま使っているデジカメのように、10年は持たない。3年ぐらいで買い替えて、新しく使い方を覚えるのは、私のような年寄にとってしんどい。これから買うものは、死ぬまで使いたい。

 つぎに、撮影時の「カシャ」という音である。私のデジカメに比べ10倍ぐらい大きい。「盗撮」はもちろん、静かなところでの撮影ができない。

 そして、画素数が大きすぎる。いろんな文書やブログに貼り付けるのなら、100万画素あれば充分である。それ以上になると重くて、メール送信などいろんなところに支障をきたす。いくら探しても、こんな低機能のカメラなど売っていない。残念ながら電子機器は、ムダなところでオーバースペックを誇っている。
 
 これらの問題を抱えて、右往左往しながら、私はいつまで旧式のおんぼろデジカメと付き合っていくのだろうか。そういえば、15年前に購入した我が家のブラウン管テレビも、5年前修理したのに、まだ立派に働いている。私の携帯電話も愛車も、そろそろ10年を超える。これら愛用品の寿命は、私のお迎えを超えるかもしれない。

傘の機能

 私のような階層のものが、このような高級品を買うことはない

 きょうは暴風雪である。ときおり横殴りの風雪が荒れ狂う。こんな場合にも、外出時には傘がかかせない。その傘にもいろんな種類がある。

 福井には、ヌレンザという有名な傘がある。高密度ポリエステルの撥水力の強い生地で作られた雨傘で、雨に濡れても一振りで乾いた状態を維持できるという(残念ながら使ったことがない)。
 ステイタスとして、価値のある商品である。「弁当忘れても傘忘れるな」といわれる北陸では、傘は必需品である。たくさん売れるものでないだけに、簡単に普及しない。そのため保有価値は持続する。

 しかし、私のような階層のものがこのような高級品は買わない。必ず置き忘れるか、酔っぱらって壊す。高級車より、汚い大衆車の方が安心して乗れるのと同じである。

 一方で、透明の傘が売れている。
 天皇・皇后両陛下も、雨の中を行脚されるとき、透明ビニール傘をさされるという。もちろん、われわれが使っているような300円の安物ではない。グラスファイバーを骨に使ったビニール3枚重ねの5250円?の高級ビニール傘である。これは周囲の人にお顔をお見せするためだという。
 われわれは、顔を見せる必要はない。今日のような暴風雪のとき、周りを見渡せなければぶつかって怪我をする。

水素水の実態

 命汚い日本人をねらって、これからもいろんな健康商品が現れる

 健康に良いと評判の水素水は、じつはインチキだったことが、明らかになってきた。
 昨年、国民生活センターが、水素水及び生成器の事業者に対し、水素水の効果をアンケートしたところ、最も多い回答は「水分補給」だったという。また水素が検出されない容器入り水素水や、表示の水素濃度より低いものが生成される水素水生成機もあったそうだ。

 それに先立つ昨年6月には、国立健康・栄養研究所がホームページ上で、「『活性酸素を除去する』『がんを予防する』『ダイエット効果がある』などと言われている水素水は、有効性について信頼できる十分なデータが見当たらない」と研究結果を公表している。
           怖い鳥
 もともと健康商品というのは、効果がすぐ現れるものでないだけに、胡散臭いものが多い。健康にいいと思うだけで良いので、どんなものでも健康商品になりうる。命に汚い現代日本人の弱みを突いている。
 これからも、健康効果を謳っていろんな商品が現れる。

 ただこれだけは言える。
 何かにいいものは必ず何かに悪い。すべてにいいものなどこの世にはない。世の中、絶対にうまい話はないのである。