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 ・社会の電子化 ・事業面でのリスク管理 ・陽性率6%をどうみるか ・BCPから事業継続力強化へ ・BCP研修 ・台風による損傷 ・のぞみ号の車体亀裂 ・ドラム式洗濯機の事故 ・日本の失敗を活かす中国 「続続失敗百選」より⑥ ・失敗の責任 「続続失敗百選」より⑤ ・文書主義が現場を殺す 「続続失敗百選」より④ ・電脳死 「続続失敗百選」より③ ・リスク不感症 「続続失敗百選」より② ・「まさか」の失敗 「続続失敗百選」より① ・日産社のリコール ・再発防止の実践 ・安心のコスト ・豊洲の安心は都民の民度 ・ゼロリスクを求めるリスク ・失敗を許さない社会 ▼もっと見る

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カテゴリ: リスクのエントリー一覧

  • 社会の電子化

     電子社会ですべてのデータが失われる衝撃は、感染症拡大以上である こんどの新型コロナ不況による事業者救済政策で、実施の遅れが問題になっている。まず電子申請のトラブルが目立つ。原因の一つが、マイナンバー制度を始めとしたデジタル化の不備である。10万円給付くらいなら、国民の多くがマイナンバー登録していたら、瞬時にできた。こんなものは、日本以外の先進国は、ほとんど取り入れている。 また、スマホに感染・移動...

  • 事業面でのリスク管理

     経営の原則は環境に適合することである。いまこそ経営者の能力が問われる 世の中は、新型コロナ一色である。いま世の中のほとんどが、経験したことのない事態に襲われている。現実に欧米を中心に、新型コロナで亡くなる人が急増している。とくに悲惨なのが、ニューヨークとイタリア、スペインである。毎日1000人近い人が亡くなり、火葬場に入りきれない。 イタリアに感染者が多いのは、人間同士の密着と会話を重視した文化があ...

  • 陽性率6%をどうみるか

     統計の基本を説明できない専門家やコメンテーターが、数字をもてあそんでいる 昨日、慶応病院で、新型コロナ患者以外の入院患者のPCR検査を行ったところ、67人中4人が陽性と判定されたという。じつに6%(5.97%)である。偽陽性でないかどうか、数回検査したということから、この数字はほぼ間違いない(とする)。 この数字をそのまま当てはめれば、東京都民1000万人なら、60万人が陽性患者ということになる。ここまでいけば...

  • BCPから事業継続力強化へ

     普及のため、膨大なBCP文書をつくらなくていいことが、今回の見直しの狙いである 先週、中小企業庁主催「事業継続力強化」についての、指導人材向け研修会に参加した。 吃驚したのは、こんどの中小企業強靭化法による「事業継続力強化計画」は、これまでのBCPとは、大きく異なっていることである。うすうすわかっていたが、国がここまで踏み込むとは思わなかった。 もともとBCPは、地震などの自然災害、テロや戦争、鳥インフ...

  • BCP研修

     BCPを実践できるためには、組織がまじめに取り組むBCPの計画が必要である 今日、中小企業庁の「中小企業企業強靱化対策事業」で、BCPについての研修を受ける。BCPは、自然災害や異常事態が発生したとき、中小企業が円滑に事業継続をはかれる取り組みを推進するためのものである。 その背景として、最近「事業継続力強化計画制度」が設けられた。この制度は、中小企業が行う防災・減災の事前対策に関する計画を国が認定し、その...

  • 台風による損傷

     関空は他の企業の見本となるBCP策定を行っていたか、真価が問われる 昨日の嵐が過ぎ、福井は晴天の青空が広がっている。秋の爽やかさが広がって、気持ちのいい朝である。幸い、私の周辺では目立った被害がなかった。風速2~30メートルでも、応急処置のブルーシートは何とか持ちこたえたようである。 だが各地の情報が入るにつれ、台風が上陸した地域の被害が明らかになってきた。関空周辺や、駐車場の自動車火災、自動車や家屋...

  • のぞみ号の車体亀裂

     不正や手抜きの公表を褒めてやれば、すべての悪い情報が表に出て事故は激減する 新幹線のぞみ34号台車の亀裂は、製造段階の不備に起因することが明らかになった。JR西日本の来島達夫社長らが記者会見で、調査結果を公表した。製造したのは、川崎重工である。大企業の不祥事だけに、さっそくマスコミの餌食になっている。 福井新聞社も、3月2日の社説で「のぞみ台車 破断寸前 安全思想の劣化は深刻だ」として、JRや川崎重工...

  • ドラム式洗濯機の事故

     トラブルだけでドラム式洗濯機をやめてしまうのは、愚かな選択である 先月大阪府堺市で、5歳の男の子が、ドラム式洗濯機の中に閉じ込められ、亡くなってしまった。父親が男の子と昼寝して目が覚め、洗濯機の中にいるのを見つけたという。男の子が自ら洗濯機に入り、ふたが閉まって窒息死した可能性が大きい。 これこそ、「まさか」の事故である。 3年前にも東京都で、ドラム洗濯機の中に7歳の子が閉じ込められる事故があった...

  • 日本の失敗を活かす中国 「続続失敗百選」より⑥

     日本はゼロリスクを求めた結果、とんでもないリスクを負うことになった                 (「続続失敗百選」①からの6回シリーズ最終) ここまで、続続失敗百選で取り上げた失敗例を分析しても、私自身失敗を避けられる自信はまったくない。日頃から煩悩やバイアスに取りつかれており、必ず同じような失敗をする(私の場合、大きな失敗ができるほどの仕事をしていないが)。 国家の行方を左右するような、エネ...

  • 失敗の責任 「続続失敗百選」より⑤

     誰かに責任を取らせるのは、ゼロリスクを求め何も進まないよりはるかに良い 以前は、原発のような巨大技術になると、装置や運用方法についての不具合を改善することはタブーとされていた。複雑なシステムの一部を修正すると、別なところでもっと大きな不具合が発生する可能性があるからである。したがって、このようなシステムではPDCAの継続的改善でなく、決められたことを確実に行うことが要求されてきた。医薬品、医療の世界...

  • 文書主義が現場を殺す 「続続失敗百選」より④

     すべてが文書で示されれば、マニュアルにない事態に対応することができなくなる  いま日本のものづくり現場は何かおかしい。原発事故だけでなく、昨年から、日産や神戸製鋼、三菱マテリアルの検査不正発覚など、異常とも思える不祥事が続いている。 これに関し、中尾政之氏(東大機械科教授)は「続続失敗百選」の中で、「シュラウド事件」と呼ばれる、東電のトラブル隠蔽とその後の経過について述べている。この事件は、現在...

  • 電脳死 「続続失敗百選」より③

     原発など重要機器は、電気に頼らない「本質安全」を追求することが重要である 中尾氏は、福島第一原発事故拡大の大きな技術的要因は「電脳死」だという。 あの地震と大津波では、司令室の電源が切れ、計器盤が見えなくなった。天井の板が落下し、制御室が大混乱したという話もある。中央操作室からセンサも読めず、装置の動作部、バルブが操作できない。 もちろんすべての電源も入らない。そのため何をするにも、現場へ行って...

  • リスク不感症 「続続失敗百選」より②

     これまで大した事故が起こらなかったのだから今度も大丈夫と言う感覚 多くの失敗要因のなかで、中尾氏が最も重視していたのが「リスク不感症」である。これまで大した事故が起こらなかったのだから今度も大丈夫、と言う感覚である。これは、誰の心にもある。 折しも昨日突然、本白根山で噴火が起こり、スキー客がいるところに無数の噴石が降り注いだ(ヘリコプターの窓枠や不時着などで騒ぐのがバカバカしい)。隣の白根山とは...

  • 「まさか」の失敗 「続続失敗百選」より①

     「まさか」の失敗も簡単な対策で防げるため、ナレッジマネジメントは重要である 久しぶり、300ページクラスの本を読んだ。中尾政之氏の「続続失敗百選」である。この本では、これまでの「失敗百選」、「続失敗百選」とは異なった観点からの失敗を取り上げている。 つまりこれまでの失敗本で取り上げていたのは、おもにヒューマンエラー(人のちょっとしたミスで起こる事故)であった。一方この著書では、非常に確率が低くても...

  • 日産社のリコール

     正論かどうかは2のつぎ、企業としてのイメージダウンは最小にしなければならない 日産の無資格検査問題について、西川広人社長は記者会見の場で、「検査は確実に行われており、安全に使っていただける」と強調していた。あくまで「手続き」に問題があったという主張である。たしかに検査で品質が向上するわけではないので、社長の言い分は正論である。 それに製品の最終検査といっても、すべての品質特性を検査するわけではな...

  • 再発防止の実践

     文明の進歩は、仮説による対策の繰り返しである 何か問題が起こったとき、そのことが2度と起こらないようにすることを、「是正処置」あるいは「再発防止策」という。起こったことを修正することとは異なる。 まず、原因を突き止める。じつはこれが難しい。原因と思ったことは、単なる相関関係でしかないことが多い。ほんとの原因究明はきわめて難しい。因果応報は、何代も遡らなければならない。 そこで現実的には、仮説を立...

  • 安心のコスト

     豊洲では地上リスクのない土壌汚染対策のため、とんでもない環境破壊を行ってしまった 豊洲問題だけでなく、近年なにかにつけ「安全」と「安心」が問題となっている。解っているはずなのに、なぜかこの2つを混同している人が多い。そこで、これを文科省「安全・安心な社会の構築に資する科学技術政策に関する懇談会」の見解に基づいて説明しよう。 まず「安全」とは、「人やその所有物に危害がないと客観的に判断されること」...

  • 豊洲の安心は都民の民度

     科学的安全を信頼して文明を形成できるか否かが、人とサルとの大きな違いである 東京都議会の百条委員会で、豊洲問題の追及が佳境を迎えている。東京ガスとの交渉経過や、仕様変更、そして土壌汚染対策費用だけでなく建設費用が何倍にも跳ね上がったことの経緯が明らかになるはずである。 なかでも喫緊の大きな課題は、移転の可否を左右する安全基準の問題である。 豊洲における最新の環境調査で、地下水から環境基準100倍の...

  • ゼロリスクを求めるリスク

     ゼロリスクを訴える人は、そのため悲惨な目に遭う人たちからの集団訴訟に耐えられるか 添加物や薬の害、放射線の害を訴える人は多い。 たとえば子宮頸がんワクチンを接種した人に、病的な症状が発生したとして訴訟になっている。症状は、実に多彩である。手足や全身のけいれん、不随意運動、歩けない、階段が登れない、時計が読めない、計算ができないなどだという。薬害として訴訟にまで進展したことで、ワクチンを接種する人...

  • 失敗を許さない社会

     口先では「失敗を恐れるな」と言いながら、人が失敗すると潰しにかかるという醜悪 フィギアスケート日本選手権(女子)は、予想通り宮原選手が優勝した。昨日の福井新聞記事スポーツ欄には、その報道とともに彼女のみごとな演技写真が掲載されていた。一方で、かっての「女王」であった浅田真央選手は、これまでで最低の12位に沈んでしまった。 吃驚したのは、その浅田選手が失敗した瞬間の写真が、宮原選手の写真の下に堂々と...

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