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 ・破滅と安心 ・原因究明 ・車両火災 ・ゼロリスクこそハイリスク(27年5月12日) ・プール開放自粛の恐怖(7月23日) ・安心・安全(2月2日) ・トリアージと想定外(1月10日) ・農薬入り冷凍食品とリスク(1月4日) ・最悪の事故(8月16日) ・事故のリスク対応(8月2日) ・高速ツアーバス廃止(8月1日) ・安心と緊張(7月25日) ・リスク管理の問題(7月17日) ・失敗者は挑戦者(6月11日) ・放射能と予防原則(4月21日)

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カテゴリ: リスクのエントリー一覧

  • 破滅と安心

     どうにもならないことは想定しないことで人々は安心する メキシコ湾で先月(9月)24日に、タンカーに積載された15万バレル(約2万㌧)を超す石油に火がつき、火災が発生した。石油だけでなく、石炭や天然ガスでもこのような火災は頻繁に発生している。それでもまだ、世界で1年間に消費している石油の数%である。 しかし、これ以上化石燃料を掘削していくとどうなるか。燃料だから、酸素と火種があれば燃える。今後ますます...

  • 原因究明

     多くの場合、単なる相関関係であって、因果関係を証明することは不可能である 工場で異常が発生した場合、徹底的な原因究明が求められる。トヨタの改善活動では、「なぜ」を5回繰り返す。巧緻な人はそのようにふるまってきたし、そう啓蒙している。生産活動だけでなく、日常生活でも同じである。  しかし現実にはどうか。狭い経験だが、なぜを繰り返してもほんとの原因究明に至ったケースは非常に少ない。たいていの場合、わ...

  • 車両火災

     ゼロリスクを求める国民の間では、高級外車は危険だという声が大きくなるかも 昨年末に、なぜか車両火災のニュースが多かった。大型バスの炎上に続いて、乗用車ではジャガーやフェラーリなどの高級車が炎上。大型バスについては、20年以上数百万キロ走っていたと思われるため、損害は軽微であろう。 高級外車の持ち主は災難である。 少し古いが、平成21年度に国交省に報告された車両火災は98件。年間およそ100件がこの年末に...

  • ゼロリスクこそハイリスク(27年5月12日)

     ゼロリスクを求めることによって、かえって巨大なリスクを抱える 先日のニュースで、「コーヒーを1日3〜4杯飲む人は、飲まない人に比べ、死亡リスクが24%減った」、という、国立がん研究センター発表が報道されていた。研究グループは、緑茶やコーヒーに含まれるカテキンやクロロゲン酸などの効果ではないかといっている。 たしかにその通りなのであろう。 しかし同時にコーヒーには、多くの発がん性物質が含まれている。サイ...

  • プール開放自粛の恐怖(7月23日)

     事故が起こるたびに管理責任ばかり問うと、ほんものの危険社会になってしまう≪夏休み恒例のプール開放に“異変”が起きている。兵庫県西宮市では市内40小学校中11校で中止の見通しとなった。要因は兵庫県警が各市町に送付した文書。3年前に大阪で小1男児がプールで溺死した事故を受け、監視員にライフセーバーなどの資格を求めたものだが、西宮市から運営を任される地域団体は「資格がない監視員が大半。事故が起きたら責任は持...

  • 安心・安全(2月2日)

     科学的に考えれば、ソフトバンクは、太陽光発電事業を行うまえに、携帯電話事業をやめなければならない 「安全」とは、人とその共同体への損傷、ならびに人、組織、公共の所有物に損害がないと客観的に判断されることである。科学的にきちんと実証されて、「大丈夫」と、太鼓判を押されることである。 一方「安心」は、個人の主観的な判断だけである。自分だけの知識や経験を通じて、予測している状況と大きく異ならないと思い...

  • トリアージと想定外(1月10日)

     どちらかを優先できないときは、どちらも見捨てたほうが、「みんなが幸せ」になる 災害などで多数の負傷者が発生したとき、治療や搬送の優先順位をつけて負傷者を分類することを「トリアージ」という。 では、どのように優先順位をつけるのか。傷病の緊急度に応じ、次の4段階に分類する。 第一順位:直ちに治療しないと死に至る状態。 第二順位:2~3時間なら治療を遅らせても状態が悪化しない状態。 第三順位:今すぐの...

  • 農薬入り冷凍食品とリスク(1月4日)

     リスクに関する情報の秘匿は、組織のリスク低減に寄与しないだけでなく、新たに大きな責任が発生する 昨年の、食品偽装報道が治まったと思ったら、『マルハニチロから農薬入りの冷凍食品が出荷された』という記事が入ってきた。この会社も、回収に動き出したのは、苦情を聞いてから1.5か月もたってからだという。表に出たのは氷山の一角であるが、組織にとっては致命的だ。なぜこんなことが起こるのか。組織はどう対処したらよ...

  • 最悪の事故(8月16日)

    ≪大分・竹田市で父親が自宅の庭の草刈りをしていたところ、草刈り機の刃が長女(3歳)の首に当たった。長女は病院に搬送されたが、死亡した。12日 日本TV系YAHOOニュースより≫≪新潟県関川村金丸の国道113号で、福島市の会社員のワゴン車から、流星観察中の中学3年の長男が転落し、右後輪に頭をひかれて死亡した。13日読売新聞YAHOOニュースより≫ このようなニュースに触れただけで、暗い気持ちになる。何が悲惨だと言って、小...

  • 事故のリスク対応(8月2日)

     リスクを回避するだけでは、社会の活力は無くなる。高速ツアーバス廃止のような規制強化は、脳がない、としか言いようがない。 人間は必ず過ちを起こす(機械は必ず壊れる)。今日はこれを、リスク管理の観点から見てみよう。リスク対応の方向は、「回避」、「移転」、「保有」、「低減」の4つとされている。 「回避」は、文字通りなにもしないことである。高速道路事故対策の場合、自動車による交通をなくし、鉄道と海運、自...

  • 高速ツアーバス廃止(8月1日)

     これで、どれだけ日本の活力が削がれるかわからない。何でも禁止でいいのか  高速ツアーバスが、先月31日で廃止となったという。昨年4月に乗客7人が死亡した関越自動車道ツアーバス事故の再発防止策の一環である。8月1日から、厳しい規制のかかった乗り合いバスに、一本化される。 また一つ、「角を矯めて、牛を殺す」ことになってしまった。これで、どれだけ日本の活力が削がれることか。確かに死亡事故は痛ましいが、...

  • 安心と緊張(7月25日)

     安心も緊張によるストレスも、重大なリスクである。いずれもほどほどに保ちたい 50年近くの登山経験の中で、数回命の危険にさらされたことがあった。なかでも最大の命拾いは、積雪期の新潟魚沼三山縦走のときであった。20歳の時である。 中の岳から八海山への稜線を通過中、危険地帯を過ぎて後ろを振り向いた途端、滑り落ちてしまった。2~3メートル落ちたところで、たまたま1本だけあったブッシュに必死でしがみつき、何とか...

  • リスク管理の問題(7月17日)

     『影響の大きさ』も『発生確率』も、正確なところはわからない。重要なのは、「リスクコミュニケーション」である リスクには、2つの性質がある。①それが発生すると、好ましくない影響がある。(宝くじに当たるのをリスクとは言わない)②それが、いつ発生するかわからない。(だから人生、一寸先は闇なのだ) すなわち、リスクは、『影響の大きさ』と『発生確率』によって、表される。        リスク=影響の大きさ×...

  • 失敗者は挑戦者(6月11日)

     失敗者をあざ笑ったり、悪く言う人ほど、自らリスクを取ったことがない。それは、「茹でガエル」と同じである【リスク(=失敗)のない世界はあり得ない】 景気が上向き加減と言っても、中小企業者の多くは、その恩恵にあずかっていない。いくらアベノミクスでも、これまでと同じような業態では、生き延びられない。多くの企業は、ものづくりからいろんな業態へと移行していく。その場合でも、以前より良くなるとは限らない。 ...

  • 放射能と予防原則(4月21日)

     何にでも予防原則を適用すると、社会が成り立たたない。その危うさと恐ろしさ 3.11以降、2年過ぎてもいまだに日本中が、放射能に怯えている。ほんとに放射能は怖いのか。 50数年前、大気圏で何万発もの核実験競争が行われ、死の灰がジェット気流に乗って、大量に飛来した。そのとき私は、小学校低学年。周りから「放射能を浴びて死ぬか、頭が禿げるぞ」と、言われた。当時は正確な測定機器がなく、表ざたにはならなかったが、...

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