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食品ロス

 最大の「もったいない」は、無理やり飲んだり食べることである

 食品ロスの削減が叫ばれている。日本だけで、食べられる食品が、毎年640万トン廃棄されている。賞味期限間近のコンビニ弁当や、売れ残った恵方巻の廃棄など、いかにももったいない。
 身近な例でも、例年、12月から1月にかけて、忘・新年会が10回近くあった。宴会だから必ず食べ残す。食べようと思っても、次の料理を置くのに皿を下げられる。場合によっては、酒が半分入ったまま、銚子を持っていかれる。
 ついこの間も、横浜停泊中クルーズ船に差し入れた「シウマイ弁当」4,000人分が、行方不明になったという。また部屋食として、日本人乗客が食べきれない量の料理を配っているという話もある。

 食品ロスは、それだけではない。
 わずかの異物が混じっていただけで、大量に回収・廃棄される。採取段階では大根の葉のように、最初から食べられる部位を捨てている。漁業では、網にかかった魚の大半を捨てることもあるらしい。捨てられた魚介類は、まともに生きていけない。日本人の潔癖症が、膨大なロスを招いている。

               最後の晩餐

 しかし、最大の「もったいない」はこんなことではない。
 たくさんの料理を、無理やり食べることである。食べたものは体内に入る。
 物質量は変わらないので、食材がごみ箱に捨てられるか、体の中をめぐって、排せつ物としてトイレに流されるかの違いだけである。

 そのうえ無理やり食べた料理は、決して体のためにならない。それどころか、じわじわ身体を蝕む。出っ張ったお腹を引っ込ますのに、毎月何万円も払って、ジムに通う。成人病にかかって何百万円もの医療費を遣う。いま日本では、栄養不足より栄養取りすぎで体を壊すほうが、深刻な問題になっている。

 とくに、酒の飲みすぎは一番悪い。
 宴会の2次会に行くと、必ず水割りの焼酎を飲まされる。味覚がマヒして、どれだけ飲んだかわからない。気が付いたとき、取り返しがつかないほど体内に充満している。
 二日酔いで苦しんだ挙句、糖尿病を悪化させる。しかも、財布が軽くなる。
 世の中に、これ以上の無駄があるだろうか。
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カラスとの戦い

 今年は、カラスの残り物をゆっくりいただくことにしよう

 これから梅雨に入ると、日本各地で豪雨災害が起こる。地表の温度が高くなって海水の蒸発量は増す。降雪が少なかった分、必ず大雨が来る。100年・200年に一度の豪雨というのは、もう当てはまらない。

 この時期になると、裏庭の琵琶の木に実がつく。熟す前の緑の玉がたわわである。今年は豊作のようだ。まもなく実が黄色くなると、またカラスとの戦いがはじまる。

               そろそろ色づく R1.6.08

 昨年は不作で、全部で2~30個くらいしかできなかった。色づいてうまそうな実は上の方にあるので、カラスの独壇場である。空を飛ぶ生き物にはかなわない。人間様の口に入ったのは、2つか3つである。


 それでも数百個あれば、カラスも食べきれない。半分くらいは残してくれるはず。カラスの残り物をゆっくりいただく。

WTOで敗訴

 韓国に輸出するのをやめて国内流通を促進してもらいたい

 WTOの上級委員会は、東北の水産物に対する韓国の輸入禁止が不当と認めた一審判断を取り消した。最終的な結論である。理由は、放射性物質の潜在的なリスクに関する考えが不足した一審の評価に問題があったからだという。一審では原発事故があった周辺の海洋環境や韓国が許容できる放射能量を考慮しなかったとし、自然界に存在する放射性物質の検証も欠けていたと指摘したらしい。

 これはまさに、「理」が「情」に負けた瞬間である。あるいは、背景に怪しげな魑魅魍魎が暗躍していたとしか考えられない。WTOのいい加減さが証明された。
 東北の海産物を扱う業者は、大きな打撃である。TVでは、ホヤ貝を採取している漁業者のがっかりしている姿が映し出されていた。2016年には、宮城県で生産されたホヤ1万3200tのうち約6割(7600t)が焼却処分されたという。

              悪霊の憑いた放射脳患者のお祓い

 そこでこの際、海産物を韓国に輸出するのをやめ、国内流通を促進してもらいたい。「ほやほや学会」という、福井県にゆかりのありそうな愛好団体もある。もしほんとに放射能を含んでいるなら、それを食べることで健康寿命が延びることを、身をもって実践すればいいのである。放射線で貝の毒が消滅し食中毒も減る。

 ホヤは、海産物らしい香りが強く、ミネラル分が豊富である。5つの味(甘味、苦味、塩味、酸味、うまみ)を兼ね備え、海のパイナップルともいわれる。独特の風味が酒の肴として好まれ、刺身や酢の物、焼き物、フライとして調理され、塩からにも加工される。

 そんないいものをこの年に至るまで、まだ食べたことがない。日本人の私でさえ食べたことのない高級海産物を、なぜ韓国に輸出しなければならないのか。ピンチはチャンスである。これからは日本人のわれわれが、日本産の高級海産物を手軽に食べられるようにしよう。

森林がゴミの山に

 使いすぎて禿山になるのは困るが伐採せず放置しておいてもいけない

 いま日本は、国難ともいうべき人口減少に悩まされている。日本の人口は、今後30年で2000万人減少する。毎年70万人、小さな県が一つ無くなる勘定である。

 その一方で、増え続けているものがある。日本の森林資源である。
 周知のように、日本の国土の66%は森林である。そこに蓄積された木材の体積は、じつに50億㎥になった。それが毎年、1億㎥も増えている。
 日本国内の木材需要量は、約7000万㎥で、半分以上輸入材である。国内木材の消費量は2000万㎥しかない。

                金の成る木

 つまり日本では、毎年膨大な森林資源が蓄積されている。蓄積される段階で、大気中のCC2が吸収される。木材の重さの半分が炭素であるから、1億㎥(比重1として)の半分およそ5000万トンを吸収している。いまはまだいい。

 森林には寿命がある。森林が一定以上になると樹木が生長できなくなり、腐敗がはじまる。木が枯れると大量のバクテリアが発生し、分解してCO2を発生する。ある年数からは、CO2を吸収するより、排出の方が多くなる。

 したがって、森林土壌にいるバクテリアが大量発生しないうちに、高齢の樹木を伐採する必要がある。間伐が環境にやさしいといわれるのは、そのためである。使いすぎて禿山になってもいけないが、伐採せず放置しておいてもいけない。森林は、資源でなくゴミになるのである。すべてはほどほどである。

大量虐殺

 放っておいて世界中の牛や豚が病気にかかれば、そのうち全頭に免疫がつく

 また家畜の大量虐殺がはじまった。
 豚コレラの発生が愛知県の養豚場で確定した。その農場から子豚を出荷していた長野県、岐阜県、滋賀県、大阪府の農場でも「陽性」が確認された。それぞれの養豚場で殺処分がはじまった。対象は計1万6000頭にもなるという。

 このような「大虐殺」は、これまでもしばしばあった。
 平成22年、宮崎県で家畜伝染病「口蹄疫」が発生し、牛や豚30万頭が殺処分されたことがある。どのようにして殺処分するのか。韓国では、地面に掘られた大きな穴に生きたまま豚を追い込んで、つぎつぎと生き埋めにした映像がある。悲惨なのは家畜だけではない。全頭処分を余儀なくされた宮崎県の畜産農家1238戸のうち、35%が廃業に追い込まれた。

                ブタ

 豚コレラは豚やイノシシの病気で、人には感染しない。口蹄疫も人に感染することはない。牛肉や豚肉を食べたり、牛乳を飲んだりしても口蹄疫にはかからない(ただウイルス汚染された肉が流通すれば、他の地域に口蹄疫を拡げてしまう恐れがある)。かかった家畜の死亡率は数%以下である。また治る病気である。隔離して病気を治すことができなかったのであろうか。このままでは、すべての家畜がいなくなる。

 牛や豚といえど、命ある生き物である。人間が自分の都合で飼っている。その命をいただく前に、勝手に処分するのは言語道断である。豚にとってみれば、人権と同じように豚権を大事にしろといいたい。いまのままでは、牛・豚の祟りで人類が絶滅するであろう。


 どうしたらいいか。
 難しいが、いっそのこと放っておいたらどうか。もちろん治療は行う。世界中の牛や豚が病気にかかれば、そのうち全頭に免疫がつく。今のように、大虐殺するから病気に弱い家畜ばかりになる。中長期的には、雑種をたくさんつくり、特定の病気にかからなくする。
 もっとも狂牛病と同じで、大山鳴動しても、世界中で牛数頭の可能性が大きい。

 私のように文句を言うのは簡単である。とことん放っておくほど勇気のある人は、潔癖症の多い現代では、だれ一人いないであろう。

IWC脱退の勇気

 シーシェパードのテロを防ぐため、日本はF35Jを搭載できる空母をつくったのである

 日本政府は、商業捕鯨の再開に向け国際捕鯨委員会(IWC)の脱退を表明した。日本捕鯨は1982年に一時停止、調査捕鯨を続けてきたが、今年9月にIWCで再開提案が否決された。これでは金輪際クジラが取れず、IWCにとどまるのは厳しい。

 日本人とクジラの付き合いは縄文時代からである。私も子供のころ食べた、白黒で脂ぎったクジラの歯ごたえが忘れられない。たまに居酒屋で食べる、クジラ竜田揚げも絶品である。そのクジラが増えすぎて海の生態系を破壊し、とんでもないことになっている。人間様が調整しなければ魚が絶滅する。

 したがって、理屈抜きで他の意見を聴こうとしないIWCの脱退は当然である。今回、捕鯨国との連携をとりながら、IWCの機能不全に抗議する意味で脱退を選んだ。捕鯨は世界の中で、賛成と反対が拮抗している。それなのに感情と勘定だけで、反対派が力を行使する。日本人よりクジラを優遇するなら、これこそ人種差別である。

                タコ

 そもそも、「持続可能な捕鯨」を目的とする捕鯨委員会に、捕鯨絶対反対の国がいるのがおかしい。捕鯨国だけの組織を作り、科学的見地に立った資源保護を行うべきである。そのため日本は40年前から、ヒステリー集団のIWCを脱退し、まじめに捕鯨を考える国と、新しい捕鯨組織を立ち上げることを提案してきた。

 とにかくこれでいまのIWCは、クジラを守るためにあるのではないことが分かった。特定の反捕鯨団体や国、政治家のために存在している。本来ならクジラを守る団体が、腐敗してしまい、クジラを儲けの道具にしている。それに煽動された狂信的捕鯨反対論者が暴れまわっている。

 具体的に、オーストラリアやアメリカなど反捕鯨国は、牛肉など畜産物を売るための手段としてIWCを利用している。シーシェパードは、無知な欧米人を巧みな感情で巻き込み、金儲けのために反捕鯨を利用している。
 乱獲でクジラの数を減らした欧米諸国が、いまさら保護を主張するのも筋が通らない。クジラの骨や皮まで大事に使い、最低限しか取らなかった日本に対し、上から目線なのは理不尽である。

                 大砲 H30.7.17

 好ましいのは、最近外国に対する日本政府の対応が変わってきたことである。主張すべきところは主張する、まともな国家になりつつある。うすら笑いばかり浮かべていた、これまでの対応が嘘のようである。外国の顔色ばかり窺い、自分達の意見を抑え唯々諾々と従うのは、もうおしまいにしたい。

 一方でこれからは、海外から偏狂的な言い掛かりや、あの手この手の中傷が殺到する。とくにテロ集団であるシーシェパードの嫌がらせには、断固とした物理的対応をすべきである。そのために日本は、F35Jを搭載できる空母をつくったのである。

カラスがうわ手

ついに、高度なステルス性能を身に着けたカラスを誕生させてしまった

 とうとう我が家の琵琶の実が、ごっそりやられた。カラスに違いない。せっかく色づいてふっくらしてきた一角が、完璧に食い荒らされている。あれだけ毎日見張っていたのに、何とも情けない。完全にカラスとの争奪戦に負けてしまった。

 じつは10日前ほど前から、カラスの気配がばったりなくなったので安心していた。その前に、睨み付けて殺気を送り込んだ。てっきり恐れをなし、寄り付かなくなったのだろうと思っていた。

            収奪の跡

 しかしその考えは甘かった。
 見えなくなってこのかた、件のカラスは腕を磨いていたのである。腕力では人間にかなわないが、カラスには羽がある。空中から忍び込むことができるし、持ち前の黒い外観は、闇にまぎれて忍び込むにはうってつけである。

 あとは、羽音をしないようにするだけである。おそらくこの10日の間、必死に音無しで飛ぶ訓練をしていたに違いない。夜中に音もなく空から来たら、並の人間には防ぎようがない。これで格段に能力がアップした。
 我が家は、高度なステルス性能を身に着けたカラスを誕生させてしまったのである。

人間の食べ物

 これからは、人類が食べたことのない物質の摂取を試みていく

 昨日の夕食時に、通販で購入した牡蠣を大量に食べた。我が家ではめったにない御馳走である。10㍑缶にぎっしり入って4,000円。大ぶりの牡蠣が少なくとも5~60個は入っており、大人4人で、あきるほど食べた。もちろん、加熱したはずである。
 ただその後がいけない。
 下痢した者と便秘になった者がいる。もしかしたら感染性胃腸炎かもしれない。人間は、こんな危ない食べ物を美食にしているのである。これに懲りず我が家では、正月に恒例のナマコ料理を大量につくる。

 以前、秋田県の居酒屋で、日本酒の容器に入った洗剤を誤って客に提供し、飲んだ人が入院したというニュースがあった。この店では、洗剤を日本酒容器に保管していて、従業員がこれに気づかず客に提供したらしい。
 ふつうなら洗剤をそのまま飲めばすぐわかる。「被害者」は、日本酒を飲んだことがなかったのであろう。

 私も居酒屋で、洗剤入りの日本酒を飲んだことは何度かある。酒燗器を洗浄するとき洗剤が混じることはよくある。2合瓶徳利で半分ほど我慢して飲み、クレームを付けた(対応が悪かったので2度とその店にはいかない)。その程度では体に異常はない。あっても気が付かない。さすがに秋田県のように、ストレートの洗剤を1合も飲めばおかしくなる。

              飲むイヌ

 そもそも人間は雑食動物である。人類史は、あらゆる物質を食べようと試みてきた歴史でもある。魚介類や動物は、細菌の宝庫である。もちろん植物野菜の多くは有毒だから、死ぬ人も多かった。それを工夫して、煮たり焼いたり、選んだりの試行錯誤で、人類を70億人にも増やしてきたのである。

 これからは、人口増の伸びに食料の増産が追い付かなくなる。新たな食物、場合によってはこれまで人類が食べたことのない物質を、体内に摂取する試みがあっていい。何が毒か毒でないか分かるようになる。異物混合ぐらいで、回収・大量廃棄することなどとんでもない。市販の洗剤とウィスキーでは、どちらが体に悪影響を与えるか。ほんとは誰にもわからない。

いちほまれの運命

 市場で高い評価を得られるかどうかは、最初の印象で決まる

 福井県は今年5月、コシヒカリに変わる県の代表米を開発し、これを「いちほまれ」と命名した。先日、「いちほまれ」開発の中心である、県農業試験場の富田桂氏の講演を聞いた。

 100年前、福井県のコメづくりの世界は、まさに戦国時代さながらの百科繚乱であった。「白ちんこ」と言う怪しげな名の稲をはじめとして、数十種類が覇を競っていたという。農業試験場では、その中の優良種を掛け合わせ、繰り返し品種改良を行ってきた。何代もの経過を経て、およそ40年後、農林1号と農林22号の間に生まれたのが、コシヒカリである。

 コシヒカリが、誕生して60余年。福井で生まれたコシヒカリは、新潟県をメインに北海道を除く日本全国で栽培されてきた。ピークを過ぎたとはいえ、コシヒカリはまだ、日本のコメ生産量の40%近くを占めている。

       必死の草刈り H28.7.02

 しかし現在、全国各地で新たな品種が栽培されるようになってきた。北海道では「ゆめぴりか」、青森の「青天の霹靂」、宮城「だて正夢」、「新之助」、「富富富」、「ひゃくまん穀」など、ユニークな名前の新種(ほとんどがコシヒカリの子孫)が、つぎつぎと出現している。あたかも100年前の「千石」時代に戻ったようである。

 なぜ、品種が増えていったのか。
 各地が地域おこしのため、新品種を売り出そうとしているからだけではない。
 温暖化によって平均気温が上昇し、これまでコシヒカリを栽培していた地域では、品質の低下が目立つようになってきたからである(もともと「コシヒカリ発祥の地」福井より、平均気温の低い新潟の方が、コシヒカリの栽培に向いていた)。品種改良技術が向上しそれぞれの地域で栽培に適し、差別化された良質なコメをつくろうとするのは必然である。

 福井も当地の気候に適し、おいしくて病気に強く、栽培しやすい品種をつくろうと、研究・開発に力を入れてきた。冒頭で述べたように、長年の研究が実ってようやく新種「いちほまれ」が生まれたというわけである。20万種の中から、「味」を最重要に、選び抜かれ「いちほまれ」と命名された。
 本年度は130軒の先進農家で試験栽培を行い、来年から本格生産に入る。

          サクラ咲く H29.3.26

 問題は消費者にとって、ほんとにおいしい米ができたのかどうかである。
 食べ物の味は難しい。その人の食べる状態や、米の場合は焚き方で大きく左右する。一定以上のレベルになれば、「おいしい」と暗示をかけるだけで、おいしくなる。したがって価格設定やイメージ戦略など、最初の販売方法が大きく影響する。
 今年の秋、「いちほまれ」は、どのような形で我々の口に入るのか。ファスト&スローで書いたように、最初ですべては決まる。

豊洲問題と食の安全

 重要問題をそっちのけで大騒ぎしていたのも、ギャグだったのである

 東京都議選と絡めて、まだ築地水産卸売市場の豊洲への移転が問題になっている。盛り土や地下水汚染の問題もくすぶっているし、最近小池知事が示した「豊洲移転・築地再開発」の方針については、具体策や財源などを不安視する声もあがっている。
 いったい、この1年の騒ぎはなんだったのか。

 まず豊洲の安全に関して、盛り土はまったく関係ないし、環境基準を大幅に超えるベンゼン濃度の地下水も問題ない。飲んでも構わないうえに、その水を使うわけではない。むしろ築地の土壌汚染のほうがヤバい。
 それよりこの場合、食品を扱う施設としては、真っ先に細菌感染を考えなければならなかった。HACCP(食品衛生管理の国際規格)の観点からは、細菌汚染の方が、はるかにリスクが大きい。ゴキブリやネズミの巣屈と化した築地に、豊洲のベンゼン濃度を嗤うことなど、できるはずがない。


 つぎに「食の安全」化学物質汚染では、地下水なんかより、直接口に入る魚の方がはるかに問題である。周知のように、現在水揚げされる魚は、ほとんどが重金属に汚染されている。魚によっては、環境基準100倍の地下水より、はるかに汚染濃度が高いものがある、と考えたほうが自然である。

        クジラ2

 そして、市場で扱う魚そのものの存在が危うい。
 勝川俊雄氏の「魚が食べられなくなる日」によると、日本では水産業の衰退が激しい。農業以上に、水産業は落ち込んでいる。日本の漁獲量は、1980年代の1200万トンをピークに、現在は年間400万トンで、さらに減少を続けている。そのぶん輸入が400万トンに増え、しかも多くは、重金汚染疑惑の中国からである。

 200海里の排他的経済水域が決められたこと、漁業従事者が減ってきたこと、中国や韓国の漁船が日本近海を荒らしまわっていることが原因である。勝川俊雄氏は、漁獲量が減った原因の多くは、日本漁船の乱獲にあるという。日本近海では、科学的な制限漁獲量を超えて、許容漁獲量が設定されている。獲りすぎて再生不可能になっても、まだ獲っている。ニシン、イワシ、クロマグロ、ウナギ、ズワイガニなど、つぎつぎと絶滅に近い魚が増えてくる。


 このような重大問題をそっちのけで、些細な盛り土やベンゼン濃度などで大騒ぎしていたのは、一体なんだったのか。まさにパーキンソンの凡俗法則を地で行っている。笑い話ですむことでない、と怒ってはいけない。
 「人生すべてはギャグ」なのである。

異物混入食品

 全数回収廃棄の報道のたび、「勿体ないお化け」に祟られるかと心配になる

 最近また、食品の異物混入「事件」がニュースとなっている。食品混入は、いちど騒ぎになるとしばらく続くのが特徴である。ここ数日だけで、つぎのような事案が公になっている。

①11日、スーパーの成城石井。輸入チョコ4万個に、アレルギー原因の乳成分が混入。
②11日、はごろもフーズ。ツナ缶にゴキブリが混入。
③10日、フジッコ。カップ入り総菜「おかず畑おばんざい小鉢」にプラスチック片。
④10日、セブンイレブン。サラダにカマキリの足?
⑤4日、マルハニチロ。さんまのかば焼き缶詰に金網。

 もちろんこれらは、全数回収して廃棄される。もし横流しすると(COCO壱番屋のカレーのように)、大きな問題になる。先月は、静岡市の「幸楽苑」のラーメンに従業員の指が入っており、全店舗の一斉休業に追い込まれたという、衝撃事件もあった。

 たしかに、食品に異物混入したことはいいことではない。

          ブタ

 しかし、このようなニュースを聞くたび、「勿体ないお化け」に祟られるのでないか、といつも心配になる。
 回収し廃棄することで、膨大なエネルギーが使われ、廃棄食品が発生する。まともに栄養を取れない貧困者から見れば、八つ裂きにしたいくらいである。乳成分が入っているチョコレートにいたっては、単に表示を付け加えればいいだけではないか。普通の人なら、そのままでおいしく食べられる。
 
 日本では、毎日数億個もの加工食品が作られており、実際に異物混入などは無数に発生しているはずである。私自身もこれまで、いくつも発見している。何だかわからないうちに飲み込んでしまったものもある。公表されたのは、氷山の一角にしか過ぎない。もし異物が入っていても、何らかの予告があれば、注意して食べればいい。
 そもそも人間は、食べ物とそうでないものを区別するため、唇の感触が優れており、口で噛んで食べている。

 あまりにも衛生過敏な日本では、まだ食べられる廃棄食品が、消費量の25%もある。それに加え食べ過ぎメタボの人が、成人の30%にも達している。それらを補うために、世界中から余計な食料を買いまくり、人々を飢えさせているのである。

炎天下のイモ堀り

 4月2日に植えたジャガイモの採取である。

 昨年度は、7月11日だから、だいぶ早い。60歳から80歳までの高齢者が約20人。8時半から12時半までの4時間。スコップで掘り起こしたイモを乾かし、拾って歩く。蒸し暑いなかでの作業はさすがにつらい。

 大草原 H28.7.02 必死の草刈り H28.7.02

 今年は、前もって草刈りをしていなかったので、一段と作業量が多い。草は、あらかじめ牛かヤギに食わせたい。人間にとってはお邪魔な草でも、ヤギの数頭ぐらいは養えるであろう。

 炎天下の収穫 H28.7.02 40㌔の収穫 H28.7.02

 高齢者ばかりだから、一所懸命作業している人など一人もいない。年季が入っているだけに、自分の体調は心得ている。35度近くの炎天下の重労働でも、一人の落伍者もいなかった。まったく、効率とは程遠い作業である。

 それでも、一人当たり少なくとも40㎏の収穫はあった。

ジャガイモの植え付け

 大損でも続けていくのが不思議なところである

  今日、ジャガイモの植え付けを行った。
 坂井市の北部丘陵地の借りている農地に、8時30分に約15人が集合。種芋をカットし、整地された畑地に30センチ間隔で植えつけていく。その後に肥料を散布し土をかぶせるまでで、2時間弱の作業である。70~80mの長さで、7~8列植え付けた。収穫は、4か月後くらい。

 農作業 H28.4.02 耕運機 H28.4.02

 立ったり中腰を繰り返す動作は、てき面に疲れる。鍬で土をかぶせる作業もきつい。それに比べ、小型でも耕耘機は10人分以上の力がある。

 ジャガイモづくりだけで、2回の移動時間を合わせ、収穫まで一人5~6時間の作業。それでやっと、15キロほどの分け前しかない。スーパーなら1500円~2000円も出せば買える。往復のガソリン代や肥料代、土地賃貸料をいれると、とても採算に合わない。
 大損でも続けていくのが、不思議なところである。

食品横流し事件

 どのような場合でも、ウソをつくことだけは、絶対にやってはいけない

 食品の異物混入と「横流し」が問題になっている。このような事件は、何年かおきに起こる。
 今回は、カレーの「壱番屋」が、異物混入の疑いがあって廃棄したビーフカツが不正に転売されていた。また、大手のみそメーカ-「マルコメ」の、売れ残り廃棄みそ144トンも横流しされていたことも発覚した。

 たまたまスーパーで「壱番屋」の従業員が、商品に疑問を持ったところから、偶然発覚したものである。芋づる式に出てくるところを見ると、これまで日常的に行われていたと思われても仕方がない。しかも、今回摘発された業者だけでなく、広く行われているのではないか。連日大袈裟に取り上げられている。

        副産物  H26.10.12撮影

 しかし、それがどれだけ悪質なのか。どうもピンとこない。
 なぜなら、私がその廃棄を請け負ったとして、必ず廃棄処分してしまうかどうか、自信がないからである。その「廃棄処分」しようとする食品が、本当に廃棄に値するものなのか、まだ食べられるのか、良識ある人は疑問に思うはずだ。普通われわれは、もっと古いものや何か混じった食品ぐらい、日常茶飯事に食べている。殺虫剤の混入や段ボールカツのようなものとは、次元が違う。

 普通の神経なら、また充分食べられる何百tもの食品が、無残に廃棄されるのを平気で見ていられるほど冷酷ではない。MOTTAINAIし、間接的に何百人も飢えさせることになる。経営者なら、それを何とか利益に結びつけようとする。

 ここまで読まれた方は、私が悪徳経営を指南する悪徳経営コンサルタントだと思われるかもしれない。
 それは違う。
 つまりこのような場合でも、絶対やってはいけないことがある。それは、ウソをつくことである。異物混入だろうが、古くなった食品だろうが、使い道はある。たとえば微生物利用による発酵である。異物混入なら異物を除けばいい(簡単ではないが)。闇鍋の材料としてもいい。原料を明確にしたうえで、それを付加価値のあるモノに変える。それが食品のプロである。

 だから、私のようにアホな経営コンサルタントに付き合って、大もうけした経営者はいないのである。

大根の葉(27年11月24日)

 廃棄されている食材を集めたら、日本の食糧自給は十分可能

 昨日は、1年ぶりの大根掘り。
 掘るのは簡単でも、運ぶのはつらい。重くて泥だらけの大根を、車のところまで約100メートル、両手でぶら下げて歩く。大小取り混ぜて30本ほど(割り当ては25本)荷台に乗せた。泥でワヤクソである。家でこの泥を始末しなければならない。

 帰りに、農産物直売の「きららの丘」に立ち寄った。売り場にはきれいな大根が並んでいた。値段をみたら、1本50円から高くて100円。平均70円として、私が採ったのは30本だから、ざっと2000円。これだけ稼ぐのに、移動時間を含め4時間である。
 それでも自宅で30本の白い大根に囲まれると、ハーレムを作った気分になる。

         荷台に大根 H23.11.23

 ところで、付録と思っていた、大根の葉がうまい。裁断して醤油か何かで調理すると、歯ごたえよく、温かいご飯にぴったりである。鉄分やビタミンA、Cなど栄養豊富で、ホウレンソウの5倍のカルシウムが含まれているともいう。
 
 昨日の大根掘りでも、葉っぱの部分を捨てていた人が多かった。日本は、こんないい食材を大量に捨てている。同じように、サツマイモのつる、ニンジンの葉っぱなど廃棄されている食材は多い。その他、形の悪い農産物など採取段階での廃棄、中間貯蔵段階、賞味期限切れ、食べ残し廃棄を合わせると、われわれが口に入れているよりも多いのではないか。これらを集めるだけで、日本の食糧自給は十分可能であろう。

加工肉でがんになる?(27年10月30日)

 すべての食物は「毒」である。過剰な反応はしないほうがいい

 ≪世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)が、ハムやソーセージ、ベーコンといった加工肉に高い発がん性が認められ、大腸がんを発症するリスクがあるとの調査報告を発表し衝撃が広がっている。10月28日SankeiBizより

 加工肉は、発がん性の評価でたばこやアスベストと同じ、最高レベルに分類されたそうである。加工しない赤身肉も、大腸がん、膵臓がん、前立腺がんとの因果関係があると指摘し、評価レベルで2番目に高いグループに分類したという。具体的には、毎日ハムやベーコンを50g(2~3枚分)食べ続けるとがん発症率が18%高まり、加工肉の過剰摂取が原因のがんの死亡者は世界で毎年34,000人いるという。

 もともと肉食は、大腸がんなどの原因になりやすく、寿命を縮めるといわれていた。それをWHOという権威機関が、データで裏付けてしまった。大変である。加工業者だけでなく、食肉業界全体がとんでもないことになる。

 関連した業界では、経営が行き詰まり破産するところがつぎつぎでる。自殺者も10万人単位で発生するであろう。また加工肉は、食肉の保存法のひとつであるから、半端でない大量の肉が腐ってしまう。その結果、世界の食糧事情がひっ迫し、餓死者が数百万人単位で発生するかもしれない。
 それにくらべたら、加工肉が原因のがん発症率18%増や、世界で34,000人の死者など、誤差のうちである(放射線の被害よりはるかに多いが)。

 また、すべての食物は「毒」である。またハムやベーコンも、一定程度までなら薬になるはずだ。一切食べないなど、過剰な反応はしないほうがいい。

森林大国ニッポン(27年7月19日)

 森林開発や木工製品に関する技術の蓄積を行っていけば、人口減となった日本でも、世界を相手に生き残っていくことができる

 昨日、「森林・林業の成長産業化」の可能性について」の講演を聞いた。
 いま日本全体の森林資源の蓄積は、およそ50億㎥。これが毎年、ざっと1億㎥成長する。年率2%である。植物は太陽と炭酸ガスで生育するから、化石燃料と違って尽きることがない。木材市場での杉の価格を1万円/㎥とすると、1億㎥で1兆円。何もしなくても、日本には毎年1兆円が転がり込む。素材で1兆円の価値があるのだから、やり方によっては、その10~20倍になる。

 したがって、日本の国土の67%を占める森林資源は、日本経済の重要な一角を占める。もし日本の人口が4~500万人しかいなかったら、これだけで充分やっていける。これは、フィンランドの人口に近い。

 原田泰氏の「ベーシック・インカム」によると、日本とフィンランドの森林面積もそれぞれ、2500万haと2600万haで同じくらいである。森林予算は日本が2700億円に対し、フィンランドはその1割しかない。そのくせ木材生産量は、フィンランドの方が日本の3倍もある。まさに森林立国である。

 ただ、人口の圧倒的に多い日本では、よほど管理された状態で森林伐採を行わないと、持続不可能になりやすい。需給のばらつきで価格が乱高下し、そこから過剰または過小伐採が行われる。
 そのうえ日本では、林業分野も複雑な「多段階構造」により、きわめて大きな無駄を抱えている。木材の生産プロセス(価値向上)が、植林、下草刈り、間伐、皆伐~土場、製材(プレカット)、工務店、ユーザーへと移行する中で、その間にいろんな仲買業者が入る。非効率きわまりない。1兆円がドブに捨てられている。

 したがって、森林大国日本がその力を発揮するには、日本の人口が激減する22世紀まで待たなければならない。もともと樹木の生産は、50年~100年単位の長期的視野でみるものである。

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ジャガイモ掘り(27年7月11日)

 人間の飽くなき欲望と、社会主義と自由経済との効率性の違いを、まざまざと見せつけられてしまった

 久しぶりの「農作業」。今日は「宝永を愛する会」で借りている坂井市の農場で、人海戦術でのジャガイモ堀りを行った。60歳から80歳までの高齢者が約20人。8時半から13時半までの5時間。炎天下での作業はさすがにつらい。よく誰も熱中症で倒れなかったものと思う。

 もっとも、一所懸命作業している人など一人もいない。人生の年季が入っているだけに、それぞれ自分の体調は心得ている。そうでなかったら、伊達にここまで生きてはいない。

 スコップで掘り起こしたジャガイモを、土を払って並べる。昨日までの長雨で土が湿っており、白く腐敗したイモが続々出てくる。青く変色したものも多く、3割ぐらいは使い物にならない。
 そのあと、拾い集めて袋詰め。腰をかがめたり、集荷場まで運ぶのが苦労である。その後、これまでの出席率に応じて分配する。私は、5キロ入りの袋を5個、25キロ貰った。5時間の「重労働」の成果である。

 のんびり芋ほり H27.7.11 最後のひと堀り H27.7.11  20人の半日労働の収穫 H27.7.11

 ところで、 
 午後1時過ぎになって、畑にはまだ取り残したイモが点々と残っていた。これを始末するには、あと1~2時間はかかる。真夏の暑さと疲労とで、皆うんざりしていた。

 ところが、その後15分もしないうちに、きれいに片付いてしまった。畑の中には何も残っていない。
 なぜか。
 
 取り残したイモは、集めた人が自由に持って帰っていいことにしたからである。あちこちに散らばっているため、とても集めきれないだろうと思っていたイモが、どんどん片付いていく。私はそんな元気はなかったし、その作業を行った人は全体の2割もいない。恐るべきパワーアップである。なかには、全体の分配分以上に採取した人もいた。
 人間の飽くなき欲望と、社会主義と自由経済との効率性の違いを、まざまざと見せつけられてしまった。まさか、あの腐ったイモまで・・・。

台湾の日本食品輸入禁止(27年5月16日)

 日本人が、積極的に放射線の強い食品を摂取するように努めれば、世界は安心する

 台湾は、東京電力福島第1原発事故後に導入した日本の食品に対する輸入規制を15日から強化した。もともと台湾は、福島原発事故の直後から福島、茨城、栃木、群馬、千葉の5県からの食品の輸入を禁止していた。15日以降は、日本から出荷される全ての食品に都道府県別の産地証明を義務づける。また、放射線検査証明が必要になる品目も指定された。

 これまで台湾には、香港とアメリカに次いで日本からの食品輸出が多かった。2014年度は837億円で、ここ数年毎年100億円づつ伸びていた。規制が厳格化されると困る人が出てくる。
 もちろん日本は、この規制強化に「科学的根拠がない」と反発している。今まで低線量放射線を吸収して、(長生きはしても)早死にした人は誰もいない。

 しかし、国民の食に対する感情は如何ともしがたい。まったく意味がないのに。いくら安全でも、「安心」ができない。
 では、どうすればいいのか。

 ほんとに世界に「安心」してもらうためには、日本人が自ら、「安全」を証明することが一番である。
 具体的には、日本における放射線の基準を撤廃する。むしろ積極的に、放射線の強い食品を摂取するように努める。「健康放射能レストラン」をいくつもオープンさせる。しばらく続ければ、日本人の健康寿命は延びる。これを見てやっと世界は安心する。
 日本人がこれ以上寿命を延ばすと困るのだが、仕方がない。

地産・地消と「食育基本法」(27年3月14日)

 どのようなしくみをつくったとしても、きちんと働く人がいなければ、なんにもならない

 農産品などでは、「地産・地消」が推奨されている。「地産・地消」することによって、どのようなメリットが得られるのだろうか。

①地元産品を地元で消費することによる、生産・加工・販売における才覚が向上する
②そこから、6次産業へと発展する可能性が生まれる
③農協合併、農産物市場における「せり」の自由化による、直接販売への気運の高まり
④農業自由化への対抗手段として
⑤地元の消費者にとって、新鮮で安心できる産品を手に入れることができる
⑥生産者にとっても、消費者の評価がすぐわかり、産品の品質が向上する
⑦地元の生産者と消費者が連携することによって、新しいコミュニティが生まれる
⑧地域で選ばれ、認められたものが全国から世界に発信できる


 また、2007年7月に「食育基本法」が制定された。つぎのことを謳っている。
①家庭における食育推進(第19条)
②学校、保育所等における食育推進(第20条)
③地域における食生活の改善のための取り組み推進(第21条)
④食育推進運動の展開(第22条)
⑤生産者と消費者との交流の促進、環境と調和のとれた農林漁業の活性化(第23条)
⑥食文化の継承のための活動への支援(第24条)
⑦食品の安全、食生活に関する調査、研究、国際交流の推進(第24条)

 ここから、「食育基本計画」が策定され、これをもとに地域では推進計画を策定している。
 具体的には、以下のような展開が考えられる。

①飲食店や宿泊施設での地域メニューの充実
②学校給食からの食育
③直売所の充実
④グリーンツーリズム
⑤共同での特産品開発

 当たり前であるが、どのようなしくみでもきちんと働く人がいなければならない。(私のように)口だけで何もしない人は5段階評価のどこに当てはまるであろうか。