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今日からIOFT2018展示会

 今日から東京ビックサイトで行われている、眼鏡展示会(IOFT2018展:22~24日)に参加します。あいにく、出張用の軽量パソコンやスマホなどを持っていないので、外出先での更新は困難です。

 25日のご報告まで、お休みします。

            東京ビッグサイト H29.10.11
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自衛隊パレード

 今年は重装備の車両が参加しており、これならアメリカに勝てる

 毎年10月に行われる、陸海空自衛隊による福井市中パレードを見学した。
 今日は、さくら通りで待機している車両を一通り見たあと、11時10分ほど前にフェニックス通りの会場に入った。すでに大勢の市民が集まっている。沿道は、4~5列の見物客で、割り込む余地がない。「戦争反対」のプラカードと旭日旗を持った人たちの間が空いていたので、そこに入り込む。旗やプラカードが邪魔だが、仕方ない。

徒歩部隊 H30.10.21 74式戦車 H30.10.21 96式装甲車 H30.10.21

 11時過ぎにパレード開始。最初の音楽隊につづいて、徒歩部隊の行進があった。CH47ヘリコプターが通過した後、F15Jの4機編隊が3回飛行した。続いて車両部隊が通る。車両は装甲車とかジープ、トラックなど20台ほどで、今年は74式重戦車や155㎜榴弾砲が参加した。これなら中国に勝てるかもしれない。

CH47JX1 ヘリ H30.10.21 F15J 編隊 H30.10.21 流れで神明祭り H30.10.21

 沿道から拍手が沸き起こり、プラカードを担いだ「左翼市民」のボヤキがかき消されていた。これだけショボイ行進でも、見物者は2~3万人は下らないだろう。主催者発表なら10万人になるかもしれない。
 その流れで、それまで誰もいなかった神明神社の秋祭り屋台は大盛況であった。

ある飲食店の経営診断

 どんな経営にも無数の課題がある。これらを放り出さず確実に解決していく

 このお店がうどん屋を設立して10年。代表者と奥さん、パート5名で運営している。現在昼食時に4~50名、夕食時に2~30名の来客がある。客単価は1000円程度とやや高い。客層は、昼食のサラリーマン、主婦層、高齢者夫婦などである。
 ぎりぎりやっていけるが、もう少し売り上げを拡大したい。

 当店の強みは、専門店の技術を駆使した麺中心の品揃えである。その特徴をアピールする。その上で、飲食店が繁盛する要因は数多くある。これらの課題を着実に解決していきたい。

①立地
 国道に面した交差点で、車での来店は不便なところにある。野立て誘導看板などで、車輛が入りやすいように導く工夫をする。

②メニュー
 うどんそば中心はいいが、品揃えが複雑である。客が選びにくいし、オペレーションの効率が悪い。ベースをいくつか作り、それを組み合わせたメニューを開発したらどうか。麺やつゆなど、専門店を訪れるこだわり客の要求レベルを維持し品数を整える。自信あるメニューのPOPアピールも必要。

③利用しやすさ
 客層は、昼のサラリーマンと主婦層、夕食時の高齢者など、顧客によって求めるものは異なる。たとえば、昼食時のサラリーマンに対しては、時間のかかるメニューの提供を限定する。ある程度ターゲットを絞るか、短時間でできるメニューを開発する。

④店の雰囲気
 照明、テーブル上や店全体、トイレの清潔さ、接客の仕方など、来店客への印象でリピーターになるかどうか決まる。
              倒壊寸前 H30.4.28
⑤夜の宴会需要の開拓
 うどんそばだけでなく、アルコールや飲料が入れば、顧客数と客単価は跳ね上がる。売上拡大が必要なら、夜の宴会用のメニューを提案し、宴会需要を開拓したい。

⑥地域内の認知度の向上
 飲食店で設立10年程度では、地域での認知度はまだ低い。10周年イベントをきっかけに、特別割引や新メニューなどの広告を打って、認知度を高めたい。また来店客には割引券の提供などで、再来店を促す。イベント時に入れなかった客に対しても、割引券を渡すなどの工夫をする。

 その他いろいろあるが、どのような経営にも、大小合わせ無数の課題がある。これらを放り出さず、ひとつずつ確実に解決していく。成功はその積み重ねの上にある。

中小企業の後継者

 大企業の余剰人材は、ムダな資格取得やセミナーより中小企業の経営に参加すべき

 元マイクロソフト社長の成毛眞氏は、「MBA取得で成功した起業家は一人もいない」という刺激的なタイトルの論文を掲載していた(PRESIDENT Omline 2018.11)。
 このなかで成毛氏は、人生100年時代をどう生きるかにあたって、
 ≪40代以降のビジネスマンにとって社会人MBAコースや各種のセミナー、資格取得にはほとんど意味がない≫と述べる。

 なぜなら、
 ≪ビジネススクールも、セミナーも、オンラインサロンも、すべてに共通するのは、結局は、何もしていないのに、何かしているように錯覚してしまう≫からである。

              だるま

 では何をすればいいのか。
 彼は、仕事を「ダウンロード」すればいいと言う。つまり、いま勤めている会社より規模の小さい会社、そして地方の会社に狙いを定めて転職するのである。

 「中小企業白書」によれば、これから10年のあいだに、70歳を超える中小企業・小規模事業者の経営者は約245万人となり、その約半数の127万社もの企業では後継者が決まっていないという。しかも黒字企業が半分以上を占めており、後継者、あるいは番頭になってくれるようなミドルエイジをのどから手が出るほど求めている。

 こんな宝の山を発掘しない手はない。
 大企業でうだつがあがらず腐っているより、地方の中小企業で勝負をしたほうが、はるかに飛躍する可能性は大きい。知人や縁戚をたどれば、いくつかはそのような企業に当たるはずである。
 もちろん大手企業には、斜陽産業である銀行員も含まれる。


 これまで大企業出身者は、大企業のプライドや手法を、そのまま中小企業に持ち込んで失敗することが多かった。それでも数は力である。さらに中小企業経営者も柔軟になった。すべてが成功しなくても構わない。うまくいくのは10%でいいのである。

豪遊視察

 行政の邪魔しかしない議員の方が、はるかに問題である

 今年の6月から7月にかけ、北九州市議8人が欧州を7泊8日で視察訪問した間に、番組が確認した視察時間は、9時間しかなかったという。スペインでは、多くの議員がビールやワインを飲んだり、買い物をする様子が映像で確認された。
 このことがフジテレビの番組で放送されると、市民から苦情が寄せられ、今後の視察は見送られることになった。

 これまでもさんざん、地方議員の視察の内容が問題になっていた。とくに海外視察では、「旅の恥はかき捨て」とばかり、税金を遣って豪遊し、市民の顰蹙を買っていた。実際に証拠の映像が拡散されたことはあまりなかった。

              貧困女性 

 しかし、やみくもに視察を廃止することはない。外の実態を把握することは大切である。
 そもそも、「視察」とはなにか。なにもわざわざ現地へ飛んで行って、会議室や課題の現場に集合し、形式的な担当者の説明を聞くことだけではないはずである。教室での集合講義より、実際に各地を回って人々に溶け込み、現地市民の行動や暮らしぶりを目の当たりにした方がいい。そのためお金を払って買い物をしたり、飲み食いすることは極めて有効である。「貧困女性の実態調査」など、思い切って虎穴に飛び込まなければわからないことはたくさんある。


 それでも市民感情からは、しっくりこないであろう。
 ではどうしたらいいか。
 ひとつは「視察」という名前を廃止し、「慰安会」とする。議員だって慰安して欲しい。これなら目的が異なるし、慰安のために予算をつけるかどうか、あらかじめチェックすることができる。本腰を入れた慰安の方が、本物の「視察」ができるかもしれない。
 あるいは、実態に応じて自己負担とする。これなら、9時間分だけ税金による視察でも構わない。自己負担がいやなら参加しなければいい。普通なら自己負担分は、給料から天引きして積み立てる。

 そもそも我々は議員に何を期待しているのか。行政のチェックと住民の生活向上である。
 「視察」で豪遊するより、「休まず・遅れず・働かず」の議員がいたら、その方が100倍問題である。さらに行政の邪魔しかしない議員はたくさんいる。彼らこそいないほうがいい。

荒島岳登山

 荒島岳に登り、先ほど帰ってきたところ。
 ルートは、妖しい名前の中出コース。3年前に足水で感激したところである。行動時間を6時間、麓までの移動を片道1時間とみて、朝6時半に自宅を出発した。
 中部縦貫道路から158号線に入り約4キロ、中休の交差点標識で右折。1.3キロほど進んで小さな標識を左折したところで道に迷った。ようやく奥にあった大きな標識を見つけ、5~6百メートル進むと、中出登山口駐車場があった。立派な水洗トイレがある。

小荒島からの白山 H30.10.17 モチが壁を超えて紅葉 H30.10.17 中荒島の下あたり H30.10.17

 7時35分に登山開始。車道を5分ほど歩いたところの登山口の標識から、30分ほど林道らしきところを登って本格的な登山道になる。
 小荒島(1186M)のピークに着いたのは、9時40分。すぐ大荒島岳が迫っている。白山連峰は、頭に雲がかかっている。紅葉が見られたのは、シャクナゲ平を過ぎたあたりからである。ところどころのショボイ紅葉でも、それなり目の保養にはなる。

中荒島の下から小荒島 H30.10.17 モチが壁の上から小荒島 H30.10.17 荒島岳頂上社 H30.10.17

 荒島岳の頂上に着いたのは、11時20分。今日は涼しかったので、それほどバテた感じはない。大野の市街地は見えても、周辺の山は雲の中でよくわからない。
 下りは2時間。敏捷性がなくなり、いつ転倒するかわからなくなった。おまけにひざも痛い。こんなことは初めてである。確実に老化は進んでいる。

レジ袋の有料化

 ごみ袋を廃止し、レジ袋を家庭のごみ袋にした方がよほど環境にやさしい

 環境省は、プラスチックごみ削減のため、買い物時のレジ袋を、法律で義務付ける方針を固めたという。プラスチックごみによる海洋汚染が問題となっており、コンビニ業界などからも理解が得られるものと判断した。

 たしかに、買い物のたびに渡されるレジ袋は、ほんの一度使うだけである。自宅へ持ち帰っても、捨てるに捨てられず、物置に大量に溜まっている。物置ならいいが、何割かは確実に捨てられる。じつは人類がこれまで生産した83億㌧のプラスチックのうち、63億㌧がすでに廃棄物になっている。海に流れたプラスチックごみが、すでに魚の量を大きく超えているという試算もある。

              ゴミ袋

 しかしレジ袋は、プラスチックごみの、ほんの一部である。
 統計資料(日本プラスチック工業連盟)によると、2017年のプラスチック製品全体の製品販売実績は約600万㌧、プラスチック原材料販売実績は1000万㌧以上ある。
 そのうち、レジ袋は約20万㌧足らずである(容器包装リサイクル推進調査より)。

 そしてレジ袋だけを減らしても、たいして意味がないのである。
 石油は精製されるときに、揮発温度によって、LPG、ガソリン、ナフサ、ジェット燃料、軽油、灯油、重油、潤滑油、残油などに分けられる。そのうちのナフサはさらに、ブタジェン、プロピレン、ベンゼン、エチレンに分解される。そのエチレンで、ペットボトルやポリバケツ、サランラップ、そして「レジ袋」などがつくられる。

 すなわち、レジ袋を減らして意味があるのは、エチレンでレジ袋以外のものをつくり、それがレジ袋より環境にやさしいものの場合だけである。あるいは、レジ袋を減らしたエチレンの減少分と同じだけ、他の石油製品をいっせいに減らす必要がある。そうでなければ、レジ袋の分のエチレンが行方不明になり、もっとややこしいことになる。

 そもそも、プラスチック製品の生産量は、温暖化ガス排出量と同じで、日本は世界の5%弱しかない。圧倒的多数が中国で、しかも不法投棄は日本の10倍以上あるとみられる。生産量や不法投棄が圧倒的に少ない日本で、レジ袋を多少減らしたところで、何の意味もない。

 ここは武田邦彦氏の言うように、ごみ袋こそ廃止して、レジ袋をごみ袋にした方が、よほど環境にやさしいのではないか。これだけ武田氏の意見に同意する。

老害が人類を滅ぼす

 むかし活躍した老論説家が並んだ姿は、日本に貧乏神が乗り移ったようである

 小泉元首相が、性懲りもなく「原発ゼロ」妄言を吐いている。BS朝日の「激論!クロスファイア×日曜スクープ」で、田原総一郎氏との対談を行ったという。来年の参院選で「もし野党が統一候補を出して、原発ゼロを掲げて参院選の争点にしたら、自民党は危ない」と指摘し、「国民の多数はゼロに賛成だ」と述べたという。まだこんな思想に凝り固まっている。


 まだまだ不安要素が多い再生可能エネルギーをベースに据えたら、それこそ簡単に電源喪失になる。今後技術が発達し、持続・安定的に発電できる電源が開発されれば、必ずしも原発はいらない。今はまだその段階まで達していないし、そんなものを期待して国民の命を犠牲にするのは、それこそ無責任である。

 まさに「命より原発ゼロを大切」にしようとする。いったい何のために原発をゼロにしたいのか。まさに「反原発のための反原発」である。世の中すべてにリスクはあるし、その大小を考えるのがまともな政治家・論説家ではないか。目先の幽霊に脅かされている愚かな大衆と一緒になって、日本を劣等国から奈落の底に落とそうとする理由がわからない。

              幽霊怖い

 そもそもこんなジジイの妄言に、我々(自分もジジイだが)がいちいち反応するのがおかしい。だから人間は、長生きするとろくなことがないのである。日本を代表する老害論説家が並んだ姿は、まさに貧乏神が乗り移った日本そのものである。外観とは反対に、頭の中はさぞお花畑満開なのであろう。
 それ以前に、こんなものを大々的に取り上げる、マスコミの劣化こそ大問題である。

太陽光発電出力抑制

 さすがここにきて、再生エネルギーの問題が国民に理解されるようになった

 ≪九州電力は11日、太陽光などの再生可能エネルギー発電事業者に一時的な発電停止を求める「出力抑制」を、13日の土曜日にも実施する可能性があるとホームページ(HP)上で公表した。実施すれば離島を除いて国内で初めてとなる  朝日新聞YAHOOニュースより11日≫

 今週末は、秋晴れの好天で太陽光パネルの発電量が増大する。一方で、工場の稼働が低下するとともに、寒気のためエアコンを使わなくなり、大幅に電力の消費が落ち込むことが想定されるからである。13日につづいて14日も「出力抑制」する。
 電気は、常に使用量と発電量を一致させなければならない。このバランスが崩れると、周波数が乱れて発電所が停止し、大規模な停電につながる。

              昼行燈

 これまで書いたように再生エネルギーは、ムリ・ムダ・ムラという、典型的なロスの権化であった。それこそお天気次第で、発電量がゼロになったり、一気に何倍にもなる。こんないい加減な電源に依存すれば、配・送電装置だけでなく、あらゆる電気製品が破壊される。電気を利用したすべての品質が低・劣化する。食品は腐敗し、まともな工業製品が作れなくなって、我々の生活そのものが不安定になってしまう。

 さすがここにきて、再生エネルギーの問題が国民に理解されるようになったのではないか。すでに太陽光パネルの設置によって大規模な自然破壊が起きており、土砂崩れや暴雨風によって破壊された(有害物質を含む)残骸の処理が深刻さを増している。FITを悪用した強欲事業者の正体が暴かれ、太陽光発電事業が衰退するなら大歓迎である。もし再生エネに頼っていたら、彼らに供給能力が無くなる10年後の日本は悲惨である。

 いい加減に国民は、福島第一事故のバイアスから目覚めないといけない。日本人は愚かな民族ではないはずだ。このままでは、確実に日本はダメになる。

技能実習生

 いくらでもいる高等遊民ジジイを再教育すれば、日本の労働力は不足しない

 山口県にある日立製作所笠戸事業所で、フィリピン人技能実習生20人が実習途中に解雇を通告され、さらに別のフィリピン人実習生20人も解雇するらしい。国の監督機関「外国人技能実習機構」から、実習生に目的の技能を学べない作業をさせているため、2年目以降の実習計画の認定を受けられず、実習生として在留期限を迎えるからだという。


 もともと雇用する側は、日本では採用できない労働者が欲しく、実習生側は単に日本で働いて短期で金を作るか、日本に居住する権利が欲しいだけである。技能習得して母国に帰って役に立てようとする人はあまりいない。
 だから技能実習生の制度を、曖昧なままで運用されて来たのが問題であった。企業と斡旋した仲介業者が利益を享受しただけにすぎない。厳格に適用しようとすると、必ずこうなる。

 それに、仕事を行うなかで、何が実習でなにがそうでないかを決めるのは難しい。いくら、ラインでの単純労働であっても、実際に働いて得ることはある。どんな現場でも改善の余地はいくらでもある。本人がそう思うかどうかである。
 それに1年や3年で、仕事や経営の神髄を極めようとすることなどできるはずがない。

            妖しい花弁

 ここで多くの誤解はあるが、外国人実習生は、安く使えるから採用するのではない。そもそも日本では、工場で働く人がいない。不景気で人余りの時代でもその傾向があったし、人手不足の現代ではなおさらである。地方の製造業では、実習だろうがなんだろうが、まともに働いてくれる労働者が欲しいのである。
 そうかといって、日本にこれ以上、外国人労働者は増やしたくない。

 ではどうしたらいいか。
 いくらでもいる年金受給の高齢者を引っ張り出す。90~100才でも、その気になれば働くことは充分可能である。

 ただ企業側が労働者を雇う場合、ジジイを毛嫌いする。こまごました仕事ができないくせに、文句ばかりつけるからである。その点ババアなら、気くばりはできるし接客もうまい。ここでもジジイは、ろくでもない存在に成り果てているのである。
 そのジジイを再教育する。再教育の場として、ジジイの決死隊は最適である。

生物の不思議②

 ムダの権化であるオスが世の中に存在するのは、「悪貨が良貨を駆逐」しただけである

 鈴木紀之氏(農学博士)の「すごい進化」の続き。
 生物学における最大のなぞは、そもそも「なぜオスが存在するのか」だという。無性生殖ができれば、繁殖にオスはいらない。1体のメスが無性生殖してメスが2体生まれたほうが、オスとメスを生むより2倍も効率がいい。オスは子を産めないので、もともと生物学的に、オスは役立たずでムダな存在なのである(もちろん人間も)。

 しかもクリサキテントウのように、異なる種のメスに手を出すような変態オスは、生物界では珍しくない。さらにほとんどのオスは、メスを獲得するために派手な姿態(クジャクやライオン)を取り、求愛のムダな動作を繰り返す。人間様も、求愛のため高額な結婚指輪を贈ったり、筋力トレーニングで肉体改造を行い、嫁取りのため家を立てる。自分は遣うことない金を稼ぐため、命を削る
 まさにオスは、哀れなムダの権化である。人間のメスも、理論的にはクローンだけで繁殖できる。

              「縄文のビーナス」と「仮面の女神」

 これについてはいろんな見解がある。
 ひとつは有性生殖が遺伝的多様性を高め、環境に最適な子孫を残すという常識的な仮説。有性生殖は長い間に有益な遺伝子が残り、有害な遺伝子を排除するからである。
 また「赤の女王仮説」というのがある。ある種の寄生者を排除するため、常に有性生殖で進化し続けていくというものである。他にもいろんな説があり、進化のためには有性生殖の方が有利かもしれない。
 しかし、有害な遺伝子を排除することは無性生殖でも行われている。いくら有性生殖で進化させても、無性生殖における2倍の繁殖効率にはかなわない。したがって、世の中に有性生殖の方が多いという絶対的根拠として弱い。


 そこで鈴木氏は、つぎのような仮説を提供している。
 無性生殖する種と有性生殖する種とでは、どちらが有利かという考え方を捨て、どちらが広まりやすいかということを考えてみる。発想の転換である。
 もし環境適応や繁殖効率の有利さで、ある品種で無性生殖の生物が増殖し、わずかしか有性生殖タイプがいなかったとしよう。その場合でも、有性生殖のオスはみさかいがないので、無性生殖のメスに手を出す。すると必ず有性生殖のオスとメスが同数生まれる。もともと数の少ないオスは、ハーレム状態であるから、自分の子孫を残す確率が高い。したがって、いったん有性生殖のオスが現われたら、否応なくその品種は有性生殖にロックインされてしまうのだそうだ(詳細な論理は著書を参照してください)。

            宝永体育祭 女装H24.5.20

 これはあくまでも仮設であり、真相は闇の中である。
 それでも、ムダの権化であるオスが世の中に存在するのは、「悪貨が良貨を駆逐」しただけという仮説には、ひとまず納得せざるを得ない。少なくとも、人間社会でセクハラとか強姦未遂と騒いでいることがバカらしくなる。だから、人間が生物であることを放棄したポリティカル・コレクトネス社会では、少子化に歯止めがかからないのである。
 これから先進国で人口を増やすには、女性がクローンを生むしかなくなるのだろうか。

生物の不思議①

 生物は成長することと繁殖することがすべてであり、ひたすら生と性を貪る

 久しぶりに生物学の著書を読んで、あらためて生物界のおもしろさに触れた。鈴木紀之氏(農学博士)の「すごい進化」である。
 今回は、鈴木氏の著書を要約し、テントウムシ生態の一部を紹介しよう。

 テントウムシは、アブラムシを捕食している。そのアブラムシの中で、栄養価が少なく捕まえにくいマツオオアブラムシが繁殖している松の木には、クリサキテントウが住んでいる。アブラムシは、松以外にもあらゆる樹木に住み着いており、ほとんどがマツオオアブラムシより捕まえやすく栄養価も高い。

 ではなぜクリサキテントウは、あえて松の木に住み着いて、割の合わないマツオオアブラムシを食べて生きているのか。クリサキテントウが、他のテントウムシの住むところに行って、アブラムシを捕ったとしても他のテントウムシに排除されるわけでもない。アブラムシはいくらでもいる。

              テッチー

 鈴木氏の考察によると、これはナミテントウとの交雑を避けるためだという。つまり種の異なる生物同士は繁殖できない。交尾しても子が生まれない。
 2種のテントウムシが同じ場所に住み着いていると、異なった種同士で求愛と交尾が頻発する。自然界ではこのみさかいのない乱交が頻発している。とくにクリサキテンウのオスは、仲間のメスと同じように、ナミテントウのメスにちょっかいを出す。オスは(いくらでも交尾できるので)幸せである。一方のナミテントウのオスは、クリサキテントウのメスに求愛することなどしない。同種間で「正常な」交尾・繁殖が行われる。
 そのためクリサキテンウのメスは、交尾機会が少なくなってしまう。つまり繁殖・子孫ができず、生物として最優先の目的が果たせない。したがってクリサキテントウは、ナミテントウのいない、ひどい環境に住まざるを得ないのである。


 このように地球上の多くの生物は、自分たちと近い品種とは同じ生態系に住まない傾向がある。例えばヒトとネアンデルタール人は共存できなかった。サルが地球にいるのは、よほどの変態のヒトでなければ、チンパンジーといたしたいと思わないからである。人類が絶滅寸前にまで少なくなれば、また事情は変わるかもしれないが。

              オシベ花

 もう一つ、残酷な事実がある。
 クリサキテンウのオスは、ある有害バクテリアに感染する確率が高く、メスが生み落したオス卵の一定割合は孵化しない。孵化したばかりのメスは、そのオスの卵を食べて成長する。食料となるオス卵がいなくなるころにはある程度成長し、孵化したときには捕獲できなかったマツオオアブラムシを、捕食できるようになるのだという。
 他種のメスにみさかいなく手を出すクリサキテントウのオスは、その報いを受けているのである。


 生物は、成長することと繁殖することがすべてである。人間様みたいに、「生きる目的」に悩むことなく、ひたすら性と生を貪る。まさに生み生きる物である。